【107】「太平洋マスターズ」で、アマ松山英樹くんが優勝   2011.11.13


 国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、東北福祉大学2年生の松山英樹が、最終日に2つのイーグルを奪うなどして“68”をマーク。80年の倉本昌弘(中四国オープン)、07年の石川遼(マンシングウェアオープンKSBカップ)に続く、3人目のアマチュアチャンピオンが生まれた。


 数人の選手が−10でホールアウトしている中を、−11と1打リードして迎えた18番517Yパー5、同じ組で回る谷口がイーグルを取れば−11で並び(既にに谷口はセカンドを打ってピン5mに2オンしている)、もしボギーにすれば5人居る−10の集団の中に呑み込まれてしまう。その松山くんのセカンドショットを見て、鳥肌が立った。
 残りは170Yほどだったろうか。7・8番アイアンで打ったセカンドだったと思うのだが、ショットはけれん味なく振り抜かれ、ボールを見つめる揺るぎない視線も、打ったあとに発した「GO」の鋭い一言も、自信のショットであることを示していた。
 グリーンに舞い降りたボールは、落ちてからひと転がりもせずに、ピン横1.5mにピタリと止まった。
 その2〜3組前で、石川 遼がイーグルを取れば−11でトップに並ぶというショットを池に入れていた。あそこでピンにピタリと行かないのが今の石川なのだろうが、松山くんは打たなければならないところで、打つべきショットを見事に打った。彼は、19歳のアマチュアなのである。


 石川 遼の17番でのホールインワンも、素晴らしいショットであった。
 ゴルフの奥深い魅力を見せてくれた、今日のテレビ中継だった。


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