【20】 全国学力テスト結果 三重県は今回も全国最下位レベル
  - 学テ結果 全国最下位に衝撃の静岡知事 激怒! 「校長名公表したい」 -


 静岡県の川勝平太知事は、今年4月に行われた全国学力テストで小学生の基礎的学力を問う国語Aの平均正答率が同県は全国最下位だったことに関連して、「(成績順に、県内の)下から100校か、平均点以下の校長先生の名前を公表したい」と述べた。


 三重県はと見ると、
   国語A  国語B  算数A  算数B  国語A  国語B  算数A  算数B
三重県 60.3 46.7 75.8 55.3 75.0 65.8 63.2 39.3
順位 41 44 41 44 46 41 29 38
 全国公立 62.7 49.4 77.2 58.4 76.4 67.4 63.7 41.5
静岡県 57.7 47.3 76.2 56.6 77.1 68.7 65.0 44.6
 ・黄色は小学校、水色は中学校。国語・算数(数学)とも、Aは基礎、Bは応用力を見る問題。


 静岡県は、小学国語Aでこそ三重県の下位に甘んじているけれど、他の7項目で三重県を上回っている。小学国語Aの全国最下位がよほどショックだったのだろうが、これで激怒ならば、三重県の鈴木英敬知事は脳卒中で入院だ。伊勢新聞は、三重県の結果を「学力テストで県内小中学校 すべて全国平均以下」と伝えている。
 三重県は中学数学を除くあとの6つの項目で40位以下、小学校国語Bと算数Bは下から4番目、中学校国語Aに至っては、下には断トツ最下位の沖縄(69.2)がいるだけで、全国47都道府県中46位である。
 鈴木英敬は三重県に立候補したときの公約に、「全国学テで下位に甘んじている三重県の学力を向上させる」ことを掲げていた。その後、どんな具体的な手を打ったのか。今回の結果を目にして、どんなコメントを出したのか…、聞こえてこない。
 教育は国家百年の計である。津市長になった前葉泰幸にも、立候補のときに『津市の発展のためには人材の育成は欠かせない。津市の教育の底上げを図ってくれ』と話したところ、「教育はみんなに話しても返事が返ってきませんから、票になりません。選挙の材料にはできませんが、当選の暁には梃入れを考えます」と言ってくれたが、教育改革には現場を変えていく努力が必要だ。三教組との折衝や軋轢を越えなくてはならないし、本格的に取り組むとなると勢力の要る課題である。かつて、北川正恭に具体的な提案をしたこともあったが、かの北川にしても手も足も出ない課題であった。
 しかし、全国最低レベルの三重県教育が、このままでよいわけはない。県民とともに三教組の壁を乗り越え、現場の教育体制を整えて教育レベルを向上させる取り組みが、必ずや実現することを諦めずに進めていきたいと思っている。

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