【103】 ミナミの隠れ家2「北堀江 椿」             2006.10.12〜13

アメリカ村内 帝国ホテル
 ガス会社に勤務する本田から電話。本田は学生時代の同期、下宿も同じ家の2階に間借りしていて、以来40年、変わらぬ付き合いが続いている。4ヶ月ほど顔を見ていないので、そろそろ出て来いという催促だ。丁度、教科書会社の会議があったので、この日、大阪で会うことにした。
 食事の店も宿も、いつもの通り、本田に任せて手配してもらった。「大阪国際ホテルを取ったから」と言うので、淀川べりの24階に泊れるのかと思ったら、難波駅から歩いて5〜6分、ミナミの繁華街のど真ん中のホテルであった。「遊んだあと、すぐのところがええやろと思もて、近いところをとっといたんや」。
 ここを曲がって、あそこを左…、確かこの辺のはずやが…と言う彼の後ろをついていくと、ラブホテルが次々と現れる。「おいおい、俺を一人で回転ベッドへ寝かせるつもりじゃないだろうな」」と笑うと、「回転ベッドやったら、俺も一緒に泊るわ」。こんなのが専務の会大阪帝国ホテルの玄関社で、ホントに大阪市民のライフラインは大丈夫なのか。
 西道頓堀川を渡って、ココストアの角を曲がると、突然『大阪帝国ホテル』の看板が現れた。ロビーもきれい、フロントしっかりしていて、結構まともなホテルである。荷物を部屋に放り込んで、早速に食事に出かけた。

北堀江 椿
 北へ歩いて10分。阪神高速が見えてきたら、目指す北堀江の界隈である。南北に走る四ツ橋筋を左に折れて一筋目、阿波座公園の一本南の角に「北堀江椿」の木造の建物が見えてきた。
 「7時に予約をお願いした、本田だけど」と告げると、階段を上がって、二階の個室に二階の個室通してくれた。

                      
おまかせ
懐石コース
鍋ご飯…、五目飯のことだった

← 窓際に熱帯魚が泳ぐ個室


     神無月懐石コース →
      お造りも3種盛り
       ご飯は 鍋飯だ



 素材もまずまず、彩りの豊富さに目を見張った。品数が多いので、畢竟、お腹が膨れる。
 お品書きには、最後のご飯は「鍋飯」と書かれている。鉄製の鍋で炊き込んだ五目ご飯だ。これも量が多すぎて、半分も食べられなかった。
 デザートが出てきたときに、コーヒーも入れてもらって、大満足…、ン 大満腹!


 ブラブラと歩いて、心斎橋筋を南へ…。ヨーロッパ通りを越えてしばらくを左へ入ったところ、ビルの2階「シェ・トワ」は、劇団員のママが女の子2人とやっている、カウンター12席、コーナーにボックスがあるスナックだ。
 扉を開けると満席…、20分ほどボックスに隔離されていて、空いたカウンターに移った。
 ママとデュエット2曲。劇団員だけあってセリフ回しは上手だけれど、「劇団は歌のレッスンはしてないの?」と言ったら、オシボリが飛んできた。章くんの歌に、居合わせた他の客が拍手喝采…。遠来の友に大阪人は愛想がよく、もてなし上手だ。大阪帝国ホテル 702号室


 日付が変わろうかという頃、本田をタクシーに乗せて、章くん、ホテルに帰った。


  140cm幅のベッドが 大きすぎてわびしい→


 アメリカ村のど真ん中…、宗右衛門長から歩いて、ものの5〜6分…。便利すぎて、章くん、また出かけた。

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