【107】 ミズノ・クラッシック in 伊勢志摩               2006.11.03


 「古閑美保の応援に行った」と言うべきか。そうでなければ、昨日は睡眠3時間で上高地往復
500余Kmを走り、帰宅は午前0時…。2時過ぎに寝て、今朝は5時半起床…、仕事だったら絶
対に起きない。「美保ちゃんのためなら…」である。

                  
  8時に賢島CCへ着いて練習風景を見に行ったら、
 ドライビングレンジでいきなり美保ちゃんが打ってい
 るのに出くわした。そのあと、バンカー、アプローチ
 の練習へ移動するのについて歩いた。


← バンカー、アプローチの
 練習風景


     
  いよいよスタート ↓













 5番まで、古閑美保諸見里しのぶベッキー・モーガンの組について歩いた。ここまで、
美保ちゃん±0、諸見里±0、モーガン+1。
 5番のグリーンで、後続の「横峰さくら、ダイアナ・ダレシオ、ローラ・デービス」「宮里藍、金 英、カリー・ウエブ」「アニカ・ソレンスタム、大山志保、ナンシー・スクランプトン」の組を見ながら待機し、隣りの7番に美保ちゃんの組が来たので、また9番までついて歩いた。美保ちゃん、諸見里、ともに7番のパー5でバーディを取り―1、モーガン+2。


  8番パー3、諸見里のティショットはピン1.5mについた。
   グリーンにあがってくる諸見里に、観衆の拍手と
   「ナイスショット」の掛け声。
   諸見里は、きちんと会釈をして、「ありがとうございます」と
   答えていた。
   これからは、彼女の応援もすることにしよう。





 インへターンしていく美保ちゃんの組を見送りながら、途中の16番ティグラウンドで金美賢を待って、1ホール一緒に歩いた。
 金美賢は、一昨年の日韓ゴルフのとき、そのプレーを見て目を見張った選手だ。157cmという公称よりも、なお小さいのではないかというほど小柄であるが、左手を深くかぶせたグリップ、芝生をパッと飛ばして打つ正確なダウンブローなど、印象に残った選手であった。
 彼女は今年、米国女子ツアーで2勝し、1,308,616jを獲得して賞金ランキング第5位に居る。


← 16番 セカンドを打ち終えた金美賢、
 非距離のない彼女は、いつもセカンドオナーだ。



 16番の隣の13番グリーンに、上田桃子が上がってきた。僕としては、彼女も「桃尻桃子の待ってろ世界」と題するHPなどを読んで、応援している選手だ。昨日の第2日目に―8を記録して、単独トップに躍り出たのには驚いた。


  がに股を写して、桃ちゃん ゴメンね ↓




















 その2組あとが、古閑美保たちのパーティ。セカンドをややショートして、エッジからのアプローチだ。
← 13番、美保ちゃんのアプローチ。インパクトで、
  カチッと音が出る。

       
← ここへつきました。
 ちゃんと、足を伸ばしてマークし
 ています、若いですね。



 この組についているスコアボードを見ると、古閑美保+1とある。
 ちょっと目を離していたら、いつの間にか2つもボギーを叩いている。




 そのまま13番グリーンの横に座り、後続の組を見ながら、隣りの16番へ美保ちゃんたちが折り返して来るのを待った。


          2組後ろの 宮里 藍たち →



 16番に美保ちゃんたちが現れた。





← 16番フェアウエイ
   モーガンのセカンドを待つ 美保ちゃん

               









        
            2オン2パットのパー →


 16番で、美保ちゃんの組について歩いている、清元澄子元女子プロゴルフ会長の姿を見つけた。清元元会長は、不動裕里・大山志保・古閑美保たち、九州勢の師匠だ。

16番グリーンにて
う〜んと ラインを読んで
一生懸命打ったけれど、外れたわ。
単なる、パーだわ!

 ラウンド中、盛んに腰の屈伸運動をしている美保ちゃんの様子を見て、章くん、「美保ちゃんは腰が悪いのですか」と聞いてみた。
 清元さんは、「いえ、どこも悪くはないですよ。からだが心配なのは、内臓が弱い大山志保のほうです。古閑美保は体はどこも悪くない…、悪いのは、頭だけですよ」と笑った。(この話、僕のデッチ上げじゃないよ。美保ちゃん、怪しいと思ったら、清本さんに確かめてみて…。)
 「でも、二人とも調子がいいのは、指導が良いからでしょう」と水を向けると、ハハハーッと相好を崩した。見るからに無愛想なオバサンといった様相だが(失礼)話してみると気さくで、話も面白い元会長である。
 ちなみに、清本さんは1974年に35歳になってからプロ登録した大器晩成型。それから83年までの10年間、当時の女子プロ界は樋口久子現会長がダントツに強かった時代だけれど、8勝を挙げている。1976年には賞金ランキング3位になっているが、その獲得賞金は640万円。このミズノクラッシックの優勝賞金は18万ドル=約2120万円だから、隔世の感がある。




18番のフェアウエイ ↓ 








 美保ちゃん、17番まで1オーバー。18番のセカンドがグリーンに乗ったのを見届けてから、インの最後から2番目のスタートだから、今頃はアウトの7番あたりに来ているであろう金美賢を見に行ったのだが、全てが終わってからスコアーボードを見たら、+2となっているではないか。18番グリーンで、何が起こったんだ。
                            

 9番のティグラウンドへ向かう
  金美賢ちゃんのパーティ
  左は 張 晶。     →



 二人を比べて見ても、金美賢ちゃんがいかに小柄かが解るだろう。アメリカの選手と比べたら、肩までしかない。

               















← 390Yパー4の9番。彼女はセカンドにウッドを
 持った。そして、グリーン右へ見事に乗せた。


 金美賢、この日 ―2で20位タイ。


 こうして、この日の戦いは終了。快晴微風の恵まれた条件下で、7アンダーの単独トップに躍り出たのはレーチェル・ヘザリントン(オーストラリア)。4アンダーの2位タイに、フリエタ・グラナダ(パラグアイ)、ブリタニー・ラング(アメリカ)、川崎充津子、北田瑠衣の4人が続き、3アンダーの6位タイグループにはカリー・ウェブ(オーストラリア)、宮里 藍、横峯さくら、福嶋晃子ら14人がひしめく混戦。
 諸見里しのぶは2アンダーで20位タイ。大会6連覇を狙うアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は3バーディ、2ボギーの1アンダー、27位タイで初日を終えている。

       
 そして我らの古閑美保ちゃんはというと、この日1バーディ3ボギーの2オーバーで、出場76選手中60位タイ…。
 

 ← ということで、終わってから
  清本先生の特訓を受けている。



 … そして3日間の戦いを終え、美保ちゃんのトータルの成績は+6の70位で、ビリから7人目。う〜ん、残念…! 頭を鍛えなおして、また 次の試合をがんばれ〜!


追 記


 ナント2日目、今大会のベストスコア―8を叩き出だして、上田桃子が単独トップに躍り出た。
 最終成績は、優勝のカリー・ウエブ―14に対して、―7の9位タイで終わったけれど、世界のトッププロを相手に堂々の最終日最終組…しかも首位スタート。震えるような緊張感を覚えたことだろう。滅多にできないこの経験は、彼女の次なるステップへの大きな糧となるに違いない。


← 上田桃子 初日の18番グリーン


11/5 桃尻桃子のホームページより
 本日はたくさんのご声援、ありがとうございました。9位タイという結果に終わり、皆様のご期待に応えることはできませんでしたが、この悔しさをバネにまた一回り大きく成長することと思います。これからも、応援よろしくお願いします。
 また、本日22:00〜フジテレビ放送 スタ☆メンにて、上田桃子の特集が急遽放送されることとなりました。3ヶ月前から密着していただき、急成長する上田桃子の等身大の姿が描かれているそうです。是非ご覧下さい。』
 ということで、今、見ていま〜す。



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