【15】 世界一 PL花火の祭典 ー12万発 炎の競演ー (2002.8.1)PL花火1


 午後7時30分〜8時50分、この80分間に12万発を打ち上げるという。計算すると1秒間に25発を上げる計算になる。一発目からフィナーレPL花火2まで、空いっぱいに息つく間もなく花火が開いて、夜空の黒い部分が見えないことだろうなと思って出かけた。
 「駐車場もない」と聞いて、旅行社のパック旅行に乗った。昼前に会場に着いて、開演までの8時間を待つ、ただ、ひたすら待つ。炎天下にビニールシートを敷いて、その上に座り、ただ待つ人々の忍耐力に感動的なものを覚えた。
 こらえ性のない僕は、日陰のない会場に直接入らず、近場の木陰でPL花火7寝転び、惰眠をむさぼる。午後5時、ようやく日が陰った会場に移動し、シートを敷いてまた寝転がる。おかげで本が1冊読めた。
 午後7時30分、開演の時間だ。5分が過ぎ、10分過ぎた。まだ、上がらない。忍耐強い国民は、ここでも忍耐強い。
 7時50分。開演を知らせるアナウンスがあPL花火って、連発のオープニング、すざまじい爆裂音とともにはじける赤・黄・青・緑の火花の渦は圧巻。夜空を焦がす12万発の始まりである。
 ところが後が続かない。「煙が晴れるまで少しお休みいたします」といきなり10分間の休憩。開演の遅れとともに、1秒間に30発以上打たないと12万発はこなせないなと計算し直していると、その後は仕掛けのナイアガラと尺玉の競演、ヤシの木、スターマインなどがポンポンと上がる。
 やがて8時50分。3ヶ所の打ち上げ場から一斉に色とりどりの花火が打ち上げられ、最後にはドドドーンの大音響とともに夜空を紅に染める数百発の大爆裂。観客から、感嘆の叫び声とともに拍手が沸く。
PL花火5

 フィナーレ。 数箇所から打ち上げられた炎が、最後に夜空を焦がす→


 全ては数え切れなかったけど、以上では3万発ぐらいのもの!、1万譲っても4万発!! とても12万発なんてもんじゃないと思ったのだが、ナイアガラの一粒一粒、ヤシの木の枝の一本ずつ、菊花繚乱の花びら一枚をみんな数えてのことなのかもしれない。


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