【160】 鳥羽志摩パールロード   2009.03.21


 春うらら…である。昨日・今日と、日中の気温は20℃を越えた。ポカポカ陽気に誘われて、午後1時出発、「鳥羽志摩パールロード」を走ってきた。


  パールロードの鳥羽側の入り口である浦村大橋を
 過ぎて間もなく、伊勢湾の湾口を望む。     →

 
 
 鳥羽から入ると、間もなく『浦村かき』の看板が道端の旅館・割烹・休憩所に掲げられていて、表で牡蠣を焼く煙が立ち上っている。


  その1軒へ寄って、焼き牡蠣をほおばってきた。
   
1個100円、6個500円。醤油も何もつけず、塩水のまま
   焼き上げるから、かすかな塩味がある。 牡蠣好きには、磯の
   風味があって、堪えられない美味なのだろうが、章くん、半焼
   の生臭みが鼻について、2個でダウン。      【拡大】

 

 展望台の少し手前に、「海の博物館」なるミュージアムがあったので寄ってみた。
 鳥羽志摩の漁業の歴史や漁の様子が示され、船の模型などが展示されている。

← カツオの1本釣りの様子


←  鳥羽神島の漁師が作った
 潜水艇。個人が作ったものと
 しては、もちろん日本唯一。
 中に入ることができる。





 鳥羽展望台へ着いたのは午後4時を過ぎた頃…、天気がやや翳ってきていて 海の色は少し黒ずんでいた。


 はるか東に広がる太平洋を望むと、水平線は湾曲していて、地球が丸いことを目で見ることができる。   【拡大】


 午後4時30分。安乗灯台を見に行こうと思って、安乗の集落に入っていったら、道がわからなくなってしまい、漁村特有の狭い道に迷い込み、諦めて引き帰した。
 
 


 午後5時30分、志摩神明の割烹「千福」へ寄る。


                  
カツオのたたき →


 カツオの造りとたたき、たこ天…などを頼んで、「お勧めは?」と聞くと、土色ピンクの活きた魚をぶら下げてきて「オコゼが入っています」。早速、半身を造りに、あとの半身を煮付けにしてもらった。

オコゼの煮付け【拡大】

 オコゼといえば、普通は押しつぶされたような顔のオニオコゼを指す。背びれに猛毒をもっているから、安易にさわるのは禁物だ。ウロコはなく、普通は黒色だが黄色や赤褐色のものもいる。今日のオコゼ君は赤みを帯びていた。
 昔はたくさんとれたオコゼも最近は少なくなったという。白身で脂肪が少なく淡白…。味はいたって美味で、活け造り、空揚げ、味噌汁など、オコゼ料理が看板になるほどの高級料理となっている。
 見た目のピンク色は薄造りの身もピンク色で、春の彩であった。煮付けも、活きていた新鮮なものだけあって、身が撥ねている。口に含むと、コリッとした歯ざわりがあった。 


 石垣島産の『島ラー油』の香ばしさが味を引き立たせる「千福特製キムチ鍋」は、章くんのお気に入りの逸品…。最後に「ちらし寿司」を頼むかどうか大いに迷ったのだが、もうかなりお腹が張っていたので、食べずに帰ってきた。
 帰りがけ、松阪市のカラオケスナックに寄り、12時前に帰宅…。この項を記している今、ちょっと小腹が空いてきている。ちらし寿司…、迷ったら食べてくるべきであった。


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