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 2010 秋 東京散歩              2010.11.19-20  

 東京へは今月の4日にも出かけたのですが、そのときは用件をいっぱい抱えての上京で、物見遊山のページに報告するようなことは何もなかった状況でした。
 19日からまた、86歳になる叔母の付き添いで上京し、彼女が所用をこなしている、途切れ途切れの空き時間に、そこここを歩いてきました。目的もなく、取り留めのない、町歩き日記…です。 

 このページには、特記事項をピックアップして記していきます。顛末記は
旅のブログに記していますので、よろしければご覧ください。

          ◇          ◇          ◇
 

 名古屋駅発 午前10時40分、のぞみ222号 東京行、出発です。
 新幹線は、もっぱらグリーン席を利用しています。会社の経費で落ちるから…なんてことじゃなく、ネットで予約した場合、上手くすると普通指定席券と2000円ぐらいの違いしかないからです。
 グリーン席はもちろん快適…。座席が良い、広い、リクライニングが深い…といったことのほかに、弁当の包みやペットボトルなどのゴミを美人女性車掌さんが処理してくれるのです。
 この日は良い天気…。章くんたちの座席は8号車5番のA・B席で、東京に向かって右側でしたから、富士山側ではなかったのですが、適当に空席がありましたから、清水を過ぎた辺りから左側の席に移動して、待ち構えていたのです。


  やっぱり、
    富士は日本一の山ですね →



 午後0時15分 品川着。所要時間は1時間35分、東京は近いですね。今夜のホテル「プリンス新高輪」のチェックインは、午後2時からですから、品川駅のコインロッカーへ手荷物を預けて、叔母さまのリクエストである、新宿伊勢丹へ向かいました。
 叔母さまは和洋小物を数点、章くんはフェラガモのワイシャッを1枚買ってきました。章くん、シャツが欲しかったわけでも、またブランドが好きなのでもないのですが、叔母さまが買い物している間に「メンズ館」を見て歩いていたら、染色の鮮やかなシャツを見つけてしまったのです。色の鮮明さでは、日本のメーカーは太刀打ちできませんね。


← 夜は、
銀座のイタリアン「イルピノーラ」へ出かけました。久しぶりに歩いた銀座通りは、とても懐かしかったです。
 章くんは小学生のころ、東京に住んでいたことがあって、銀座通りのビルの上に回っていた、土星のような形の森永ミルクキャラメルのネオンを鮮明に覚えています。「あの回っているネオンの上に乗れればいいなぁ」と言ったら、ホントに乗れるつくりになっていたことを後日知りましたが、とうとう乗る機会はありませんでした。そのネオンも、もうなくなっていました。


 第2日目、叔母さまは所用のため、親戚におじさんが連れて行ってくれたので、夕方に落ち合うまで、章くんは自由時間です。
 まずは、学生時代の友人に電話し、10年ぶりの再会を果たしました。叔母さまの予定が決まらなかったので、友人にも会えるかどうかわからず、事前に電話を入れておくこともできなかったので、突然の電話だったのですか、「多用をちょっとずらしてもらうから」と言って、即座に出かけてきてくれました。
 彼のオフィスの近く「中野プラザ」で昼食をとりながら話し込んできたのですが、気を許し合える友人というのは有り難いものです。10年ぶりだというのに、顔を見たとたんに隔たっていた時間はどこかへ吹っ飛んでいました。

 午後1時30分、仕事を抱えていて、ネクタイ姿で出てきてくれた友人と別れて、章くん、東京都庁へ向かいました。
 45回からの展望は、富士山こそ見えませんでしたが、東京を一望する爽快さてでした。

    
「東京スカイツリー」、さすがにデッカイですね。→


 夕刻、叔母さまと落ち合って、叔母さまが楽しみにしていた「赤プリのクリスマスツリー」を見に行きました。
 赤ブリ新館の壁面を彩るクリスマス・イルミネーションは、2002年から赤坂の風物詩として親しまれてきました。
 ホテル全体を使って再現する100メートルの巨大クリスマスツリー…。点灯式の日はスタッフ一人ひとりが部屋の電気をつけたり消したりすることで、ツリーの形を再現していったそうです。
 イルミネーションの点灯している部屋に泊まる宿泊プラン「Happy Merry Christmas」(大人1人=1万4,300円~)もあるそうですが、でも、消灯時間まで部屋の電気を消してはいけないのでしょうね。疲れたから早寝しようというわけにはいかない(笑)。


 そして、残った時間で「東京タワー」へ…。実は叔母さま、「東京タワー」は遠くから見たことは何度もあるんだけれど、まだ一度も登ったことがない。一度あの上まで…という希望だったのですが、さすがにもう上まで上る時間はなさそう。
 ただ、地下鉄で…と思ったところ、新しい東京の地下鉄は地下の深いところを走っていて、ビル5階分ぐらいを降りていかなくてはなりません。赤プリまでの地下鉄の乗り降りに疲れ果てた叔母さまは、もう地下鉄には乗りたくないと仰(おっしゃ)います。
 で…、赤坂見附からタクシーに乗り、「東京タワー」を回って、品川まで行くことにしました。

 「東京スカイツリー」が男性的なのに比べて、「東京タワー」は優美で女性的な美しさがありますね。
 すぐ下にタクシーを停めてもらい、しばらく待ってもらうことにして、章くんたちは東京タワーの下を一周してきました。見上げるタワーは金色に輝いて、とても優美なたたずまいでした。

  
 これって下から見上げているのですから、
   女性的な「東京タワー」にしてみれば、
   スカートの中をのぞかれているということですかね。→



 「東京スカイツリー」の完成後も、「東京タワー」は残すことが決まっていると、タクシーの運転手さんは話していました。叔母さま、ひと安心…。長生きして、ぜひ上ってください。


 道は空いていて、品川駅に着いたのが午後7時過ぎ…。まだ少々時間がありますから、新幹線の中で駅弁を食べようかと言っていたのを、駅ビルの中でお寿司屋を見つけて、章くん、鮪の握りをパクついてきました。文字通りの江戸前(鮪は遠洋かも知れないけれど)、和食党の章くん、東京で一番おいしい食事にありつきました。

 午後8時07分 品川発ののぞみ361号に乗って、9時40分 名古屋へ…。11時には叔母さまをお送りし、自宅に帰り着いていました。お疲れ様でした。

                                 物見遊山トッブへ