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ホタル狩り  − 多気郡大紀町 語らいの里 噺野 −   2011.06.15


 夕方から紀勢道を走って、気郡大紀町へホタルを鑑賞に出かけた。JR紀勢線「滝原駅」から少し南に行った『語らいの里』は、地元の人が、近年ホタルの養殖をして放しているとのことである。今日も、管理事務所に電話をしたら、「出てますよ」との返事を貰い、出かけたものである。
 午後7時30分、ようやく暗くなった山間(やまあい)の小川に3つ4つ、2つ3つと、淡い黄色の小さな灯りが点滅し始めた。


 沸き立つほどの数ではなかったが、20〜30匹のホタルの明滅が飛び交っている。
 木の葉にとまった1匹を手にとってみた。手の中でも、淡い光を放っている。


← でも、フラッシュを焚いて撮ったら、単なるムシになってしまった。


 そのまま川沿いに少し下って、県道36号の下をくぐったところにホタルの養殖池があり、その水辺にも50〜60匹のホタルの明滅が見られた。三脚を据えて写真を撮ろうと構えている人も4〜5人いた。


 次に向かったのは、大滝キャンプ場…。ここでもホタルの養殖を手がけていて、真っ暗な歩道には路地灯篭を点し、見物客の便宜を図ってくれている。
 地元の人だろうか、「今年は飛ばなくて、今夜は5匹です。先日の『ホタル祭り』も中止したんです。」と申し訳なさそうに話してくれた。生もののことだから、出来不出来はあるよね。


 国道42号線を、更に南へ5分ほど走り、バス停「阿曽」の信号を東へ折れて山間の道を走った。かつてこの道は「アジサイロード」と名づけられて、道の両側はたくさんのアジサイが大きな花を咲かせていたのだが…。
 今夜見ると、アジサイの株は切られたり引き抜かれたりしていて、一輪の花も咲いていない。それでも細い道を川沿いに遡ると、3〜4匹のホタルの光が見えた。
 でも、川は荒れているようで、ホタルの養殖場も何の手も入れられていないような荒れた雰囲気である。それでも、川沿いに車を停めてライトを点滅させたら、2〜30個の黄色い光が対岸の草むらで光り始めまた。
 4〜5年前はライトの点滅に応えて、川から沸いて出るようにたくさんの光が飛び出してきたものだが、ここはアジサイを育てることも、ホタルの養殖も、やめてしまったのだろうか。


 あと数日で無料化実験が終了する紀勢道から伊勢道を乗り継いで、津ICを降りたのが午後10時過ぎ…。


  
小腹が空いたので、「COCOS山の手」に寄って →


 11時ちょうどに、家に帰り着いた。


                                
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