【物見遊山256】 フレンチ「Ryu」
 

 松阪の友人から、「皇學館大學でチャリティコンサートがある。聴きにいかないか?」と電話があった。夜、明和町のレストラン「Ryu」に予約が入れてあったので、丁度方向も同じだから行くよと答えて、お昼過ぎに家を出た。
 皇學館大學ジャズバンドグループの演奏は、全15曲+アンコール。大学サークルの演奏にしてはまずまずのレベルで、結構楽しむことができた。午後4時35分、終了。


 「Ryu」の予約は7時。明和のイオンショッピングセンターでお茶を飲むなどして時間を潰し、6時50分、「Ryu」に入った。『7時5分から一斉に料理を出しますので、7時少し前にご来店ください』と言われていたのだ。
「Ryu」のスープ 店がそう言うのもうなづける理由があって、ここはなかなか予約が取れない。まぁ、都会の超人気店のように1年待ちなんてことはないが、1週間…1ヶ月向こうまでは満杯なんてことは珍しくもない。


← まずは、ウエルカムスープ


 地物野菜の美味しさを伝えるスープ…、抹茶のような仕立てで、スプーンを使わずに飲む。


 第2品に和食の八寸をイメージしたという、さまざまな素材を調理して三角錐の金かごに飾った、説明ではクリスマスツリーと称した逸品が出されました。フォアグラ、トリュフ、イベリコ豚などと地元の野菜を組み合わせてさまざまな味を出している。


        次は、シェフ自慢のリゾット →


 プルロット(たもぎダケ)を使ったリゾットで、上にかかっているソースもこのキノコを使った魔法のソースである。使っているブイヨンはシェフが自ら「命のブイヨン」と命名するくらい超こだわりのものだとか。




← 海をイメージした魚料理


 青い敷物の上に、ガラスの器に盛られたタイの焼き物。大海原に泳ぐ魚と、あわ立てたソースは打ち寄せる波を表している。


 ここで、口直しの「スダチのシャーベット」、ほろ苦い冷たさが口の中に広がっていく。


   本日のメイン、フランス、
    ロワール産オスの鴨のロースト →



 数多くの有名フレンチレストランで使用されている、蜂の彫刻のラギオール・ナイフできるときには、ちょっと硬いかなと思ったのだが、口に入れると絶妙の歯ざわり…。
 志摩産のヒジキから抽出したという黒いソースとのマッチングも素晴らしく、地元農家が栽培した白菜を絡めて、舌鼓を打った。


 デザートは紅茶で…。冷めないように紅茶ポットにかけるカバーまで用意してくれてあった。


 テーブルに出した一品ずつを、シェフが丁寧に説明してくれる。それぞれに仕込みの段階から細かく手が加えられているのが窺える。何かと注文の多い章くんも、文句なく美味しいレストランであった。
 
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