7〜8分咲き哲学の道  筍料理 先斗町「しば田」  2003.4.5【物見遊山46】


 日本近代哲学の祖、西田幾太郎がこの道を散策しながら、哲学の命題を思考したことから哲学の道と名づけられたこの小路は、銀閣寺から南禅寺に至る疎水沿いの道である。疎水の両岸に植えられた桜が、この時期には見事なアーケードをつくる。
 低気圧の通過で、昨夜来の雨に加えて今朝方からは強い風が吹いている。満開と伝えられている各地の花が、散ってしまうのではないかと気が気でない。とにかく出かけてみようと思って昼過ぎに出かけたところ、水口あたりで雨が上がり、京都につ哲学の道いた頃には雨の気配はなし。
 三条の1号線から入っていくと、廃線になった京阪浜大津線沿いに続く桜の木々が満開。電車道を桜狩りの人たちが大勢歩いている。琵琶湖疎水から南禅寺に続く桜並木も、今が盛りと花をつけていた。
 銀閣寺駐車場に車を停めて哲学の道へ、ここは8分咲き。それでも、疎水の川べりを南へ歩く散歩道は、両側に小奇麗なレストラン、洒落た土産物屋などが店を開いていて結構楽しめる。叶匠壽庵でお茶。

木屋町通りの桜
 南禅寺近くまで歩いて、そこでタクシーを拾い木屋町へ出た。高瀬川畔の桜も今が盛り。ネオンに照らされたピンク色の花があでやかだ。土曜日の夜とあって、ずいぶんな人出である。
 先斗町の竹の子料理『しば田』。12席のカウンターは満席、2階の4つの小部屋もいっぱいだという。少し待つとカウンターに空きができた。
 竹の子のサイの目先付け、花見団子と竹の子の籠盛り、竹の子の吸い物、明石の鯛と竹の子の刺身、竹の子の和え物、鯛と竹の子の桜蒸し、竹の子ごはんにディザート。旬の竹の子づくし大満喫! 先斗町の別嬪談義に花が咲き、一番の別嬪は『もみ蝶』さん。大将のお気に入りは豆千代さん、「かわいいンすよッ」とぞっこん。


 今夜はこのまま泊まっていこうかと思ったけれど、明日は伊賀上野で会合がある。津で参加するメンバーを乗せていかねばならない。午前0時半、今から帰れば3時過ぎにはベッドに潜り込めるだろう。


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