◆ 100万ドルの夜景  神戸 マヤ・テラス       (10.9)【物見遊山59】

十四夜の月と神戸の夜景
 夕焼け色を残した東の空に、大きな白い月が昇った。明日10日が旧暦9月15日だから、今宵は十四夜の月である。中秋の名月を芋名月というのに対し、九月十三夜の月を豆名月あるいは栗名月という。それぞれの時期に収穫期を迎える作物の名前で呼んでいるのだが、旧暦8月の芋名月は十五夜の月なのに、何で九月の豆栗名月は十三夜の月なのだろう。
 あまりに空が澄み渡ってキレイなので、百万ドルの夜景の上に浮かぶ月を見てみたいなと思って、神戸へ出かけた。
 阪神高速を魚崎で降りて、国道43号から六甲ドライブウエイに入る。右へ左へと折れ曲がる、急峻な坂道を登り切り、左折して麻耶牧場の外周を回って、麻耶山の南斜面に出たところが麻耶山ロープウェイの山頂駅、別名「星の駅」。その駅舎の2階レストランが、神戸第一の夜景スポット「マヤ・テラス」だ。
 途中の車から電話で頼んでおいた窓際席に掛けて、眼下に広がる神戸の町と港の灯かりにひたる。先ほど走ってきた高速道路や鉄道に光が走り、港を行き交う船の灯かりが揺れる。その遥か遠くには大阪港から、大阪湾を隔てて対岸の堺・岸和田・和泉佐野、そして和歌山へと光りが続く。
 見上げる空に、十四夜の月が明るく輝いていた。見下ろせば秋の冷気に洗われたように済みきった町の光が広がり、麻耶山の山頂を渡る風は爽やかにススキの穂を揺らしていく。
マヤ・テラスからの夜景







































   キャンドルのほのかな光に浮かぶテーブルに運ばれてくる品々は、フランスや全国各地から仕入れた素材を使うフレンチベースの創作料理。仏産うずらのグリエ、帆立貝と北奇貝のマリネ和風だしゼリー添え、牛フィレのトリュフソース、そして本日の鮮魚は甘鯛の白子と切り身のオマールエビソース仕立て。神戸はなぜかパンもおいしくて、むっちゃお腹いっぱい!

 もう動きたくない…、今夜は神戸泊まり…というところで、啓ちゃんから電話。
「明日、伊勢高原GC、10時25分スタートということで…」。
 午前3時15分、帰宅! 明日は、8時半に起きるぞ。



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