◆ みなみの隠れ家「堀江燈花」−ちょっと雰囲気がある店−  2004.10.15【物見遊山70】


 大阪の友達に、「15日、夕方から人と会う。食事をしながら、話のできるところを設営してくれ」と頼んだところ、ちょっと雰囲気のあるこの店を紹介してくれた。てっきり女の人と会うのだろうと、気を回したのだろうか。堀江燈花 階段を上がると小人数の部屋
 『堀江燈花』という名前も、どこかロマンチックである。堀江(西区北堀江)にある燈花という店なのだが、四文字の名前は字数が多いだけ意味深である。
 近鉄難波の駅前からタクシーに乗って、運転手さんに「堀江燈花って知ってる?」と聞いたところ、「堀江はわかりますけど、燈花って店はちょっと…」という返事だ。電話番号は聞いてあるので、店に電話を入れて運転手さんに代わる。
「長堀通り…入って、信号角から2軒目ですか」とか言って、「はい、解りましたわ」とケイタイを返してくれた。「鶴橋の焼肉が美味しい」とかの話を聞いているうちに、5分ほどで店に着いた。
 通りに面した正面には玄関がなく、隣との間の狭い路地を入っていくと小さな入り口があった。戸口を入ったところで靴を脱ぎ、上がりがまちの受付で、「予約を入れてもらってあるのだけれど…」と告げると、「どうぞ、お2階へ」と階段を指し示してくれた。
 階段を上がったすぐ左の間…。掘りごたつ式になっていて、薄い座布団が4枚置かれている。狭い部屋で、コの字型に座るので、友人とは対面でなく隣り合わせに座ることとなった。この店には、このような狭さの2人部屋から最大8人までを収容する部屋がたくさんあり、中には風呂付の個室もあるのだという。今度、女の人と行くときには、その風呂付の部屋を予約することにしよう。
堀江燈花は和食処
 おまかせ3500円、懐石5000円などのコースから、造りの盛り合わせ1600円、松茸の土瓶蒸し1500円など、いろいろな一品料理を揃えている。
 味のほうは、調理学校の生徒が習ったとおりの料理を盛り付けしたといったカンジで、ちょっと残念というところだが、値段からしてみれば贅沢はいえない。個別の空間が確保されていて、他人を気にせずに話ができたことに感謝するべきだろう。
 8時半過ぎ、店を出ると夜風が頬に心地よい。難波駅までぶらぶら歩こうかとも思ったのだが、地理が定かでない。結局、タクシーに乗って駅に向かったら早く着き過ぎて、難波でもう一軒…。で、難波駅発9時30分の名古屋行き最終特急に乗って、津駅着11時…。もちろん津市内のスナックに寄って、家に帰り着いたのは午前1時45分。大阪は遠い!


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