◆ JR名古屋駅のクリスマス・イルミネーション        2004.11.30【物見遊山73】
   − 海外協力青年隊に参加して コスタリカへ行く おケイの激励会 −

笹島交差点のイルミネーション
 かつて、わが塾の生徒であったおケイが、海外協力青年隊に参加して、コスタリカへ行くことになったと言って来た。「お前、コスタリカはスペイン語やぞ。大丈夫なのか?」と聞くと、行くまでに3〜4ヶ月の研修期間があるので、そこでみっちりと研修を受けるという。彼女は、大学在学中にワシントン大学に3年間留学しているから英語に自信があることはわかっているが、コスタリカと聞いてちょっと心配したわけである。
 さらに、「コスタリカには イグアナが街中のいたるところにいるらしいぞ。道にも、レストランのテーブルの上にも…。日本の猫や犬みたいなもんらしい」と言うと、「イグアナって、噛みつくかな…」と心配していた。
 その彼女が5ヶ月にわたる研修を終えて、いよいよ12月9日に成田空港を飛び立つと言ってきた。じゃぁ、激励会を兼ねて飯でも食おJR名古屋駅前のクリスマス・イルミネーションう…と、名古屋へ行った。
 途中、JR名古屋駅へ回って、例年、正面の壁面を飾るクリスマス・イルミネーションを見に行った。今年のそれは、3本の巨大なクリスマスツリーで、後ろの壁面にはシンシンと雪が降る映像が映し出されている。
 前を走り抜けての見物だったので、ゆっくりと観賞することはできなかったのだが、これから常夏の国へ旅立とうとしているおケイには、何よりの餞(はなむけ)になったのではないだろうか。年中暑い毎日に頭がボーっとしたらこのクリスマスツリーを思い出して身を引き締めることだろう(…かな?)。
 広小路通りの街路樹もきれいに電飾されて、あでやかな輝きを見せている。街はこれから、クリスマス一色だ。
 松坂屋の南隣りの「上海湯包館」へ行き、小龍包と台湾料理の幾品かを取ってつついた。これから2年、コスタリカの大学で日本語を教えるのだと言っていた。「2年間は、こんな料理は食べられへんやろからなぁ。でも、コスタリカの人に日本語を教えて、何になるのかなァ」と、彼女は懐疑的である。「海外青年協力隊って、どうでもええようなことをしに行く人も、いっぱい居るのさ」と、彼女の矛先は外務省批判にも及ぶ。「でも、お前が日本語を教えた子の中に、一人でも二人でも日本に好感を持ち、ひょっとして将来日本へ来る子がいたら、それは意義のあることや」と言うと、ちょっと納得したような顔をしていた。
 「先生(と、彼女は今でも僕のことをそう呼ぶ)、コスタリカにゴルフ場あるかどうか調べとくわ」と言っていたから、ゴルフを兼ねて来いという意味なのだろう。グリーンの上にイグアナが居たら、どうすればいいのだろうか。ルールブックを調べておかなくてはならない。


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