【81】 名古屋ドーム 巨人×中日               2005.04.24(日)


 津の桜は 全て散ってしまって葉桜! 桜…桜と騒いだ割には、例年ほども出かけなかった今年のお花見でした。いつの間にか季節は移って、薫風・新緑の候ですね。名古屋ドーム 5回のセレモニー
 今日、名古屋ドームへ、巨人×中日戦を観に行ってきました。僕は、子どもの頃からの巨人ファン(寄せ集めつぎはぎ軍団になってしまったこのごろは、ちょっと熱が冷めていますが)。近頃、ぶざまな負けが込んでいますので、一発 活を入れてやろうと出かけました。今日は昨日・一昨日と連敗したあとを受けて、負けられない第3戦です。
 人気の巨人戦、昔のナゴヤ球場は巨人側の席から埋まっていったものですが、今夜の客の入りは中日側が95%に対して、巨人側は90%。この辺にも、最近の巨人の凋落振りがうかがえますね。応援の歓声も、中日 圧倒的リード!


 こうして始まった試合は、中日の中田とかいうピッチャーに、1回表のジャイアンツの攻撃はあっけなく5分ほどで3者凡退。その裏、先発の工藤に中日1番の荒木が、第1球を先頭打者ホームラン。始まったと思ったら、1点取られていました(呆気)。
 それでも、持ち直した工藤は2回以降6回までを0点に押さえます。5回に、ライト福留が一歩も動かない、阿部慎之介の目の覚めるような3ランが出て逆転! 中日の応援が、ちょっと弱火になりました(爽快)。
 この試合、今日打てば 500号となる清原選手のホームランに、巷の話題が集中。清原が打席に入ると大歓声です(同慶)。
 ところが、その清原…、2回と11回の先頭打者でヒットを放つも、4回2アウトランナーなしでショートへのファウルフライ、6回1アウト1塁でセンターフライ、同点の8回2アウト2塁と最高に盛り上がった場面で三振! 延長戦だったのですから、1本出れば勝った試合なのです。なのに、チャンスでことごとく凡退と三振を繰り返すスーパースターって、ありですか?(呆返)
 しかも 試合は 延長11回 押し出しのサヨナラ負け! 途中ではイライラが募り、終わったときには、もう頭が痛くなりました(頭痛 …そのままだって)。


 王や長嶋が居たらなぁ…と、本当にそう思いましたね。あの頃のジャイアンツは、ノーアウトでランナーが出たら、必ず1点が入りました(ジャイアンツファンのないものねだりです)。今のジャイアンツでは、10回、11回ともにノーアウトでランナーが出ているのに、塁を進めることもできずに無得点。こんなの野球じゃない(激怒)。
 そればかりか、5回に阿部の3ランで3対1と逆転したあとも、抑え投手が信頼できないために、逆転されるのではないかとハラハラしながらの観戦。全然、面白くも楽しくもない(不安)。
 案の定、7回、谷繁にセンター前にヒットを打たれた工藤をリリーフしたシコースキーが、荒木・井端に連打されて同点…! 井端のセンター前ヒットで、1塁から荒木がホームインしての同点でした。荒木の走塁の速さもさることながら、センター前ヒットで1塁から生還されるローズの守備では、何本ホームランを打っても取り返しはつかないですね(呆れ顔)。清原 8回2アウト、ランナー1塁(高橋) 三振
 そしてその裏の8回、2アウトながら高橋由伸がフォアボールで出塁して、打席に清原。高橋由はノーマークで最後は歩くようにして2盗…。それほど中日のピッチャー岡本は動揺していたのです。ジャイアンツファンのボルテージは最高潮に盛り上がり、1球1球にすごい数のフラッシュが焚かれます。2−3からの6球目、大歓声の中、ファンの希望を乗せて一閃された清原のバットは、むなしく空を切って空振り三振! ジャイアンツファンの歓声は悲鳴に変わり、ドラゴンズファンの歓喜の雄叫びの中に埋没してしまいました(激怒)。
 3−3のまま延長に入り、10回はキャプラーが、11回は清原が、ともにノーアウトから出塁するも、後続がスリーバンド失敗や三振・凡フライ…。何て野球をやってるんだ!
11回裏の中日ノーアウト満塁、久保…痛恨のサヨナラ押し出しは当然の結果でしたね(失神)。


 ジャイアンツは、精緻な青写真をもとに、3年…ジャイアンツでは3年の低迷は許されないのかもしれませんが、ならば2年計画ぐらいの…展望を持ってのチーム改造が必要ですね。
 まず、第一には投手陣を主にした守備力の整備…。ジャイアンツには、木佐貫・真田・内海・高橋尚・林など力を持った投手がたくさん居ます。彼らに練習に裏打ちされた自信を持たせることです。そのためには、これだけのことをすれば結果は必ずこうなるという明確な道筋が提示でき、成し遂げたものには自信と自覚を持たせる指導者が必要でしょう。
 守備には、球際に強い野手を養成しなければならない。ヒットを飛びついて取ろうとし…取ってしまう内野手。もう一歩を追いつく脚力…進塁を許さない捕球と肩…を持つ外野手。これらは、ヒット1本、ホームラン1本に相当する成果を挙げます。
 第二に打撃では長打が望めなくても内野に転がしてヒットにする脚力を持った選手、ここぞというところで自分の仕事をきっちりとする選手、ボールに食いついていく気魄を持った選手が欲しいですね。そして、9回2アウトから逆転サヨナラホームランを打つような選手…。
 第三は、選手のメンタル改造。勝つことに貪欲にさせなくてはなりません。意外なことに、ジャイアンツの選手は勝つことの素晴らしさを知らない。今のように不甲斐ない試合を重ねて、勝たなくても高収入が得られているからです。野球選手は、ホームランの向こうに大金があり、勝ち星の積み重ねが飛躍的な生活レベルのアップを約束するのです。ところが、清原(3億5千万)が岡本(2千5百万)に三振…、僕は思わず「バカヤロー、金返せ…、3億2千5百万円!」と素早く引き算して、叫んでしまいました。


 巨人復活の監督は、広岡達郎を置いて他には居ないでしょう。社主渡辺恒雄やドン川上哲治との不仲は有名ですが、今のジャイアンツを再生させるのは彼しか居ない。ホントに巨人を立て直したかったら、5年契約、全権委任で、経営陣やOBは三顧の礼を尽くすことです。
 監督は選手に,「野球をする事が仕事でなく勝つ事が仕事である事を説き,勝つためにどういう事が必要か,野球とはどういうゲームなのかを,理解させなくてはなりません。広岡は西武時代に食べるものまで管理したといいますが、それほど選手にかかわれるのが素晴らしい。選手を叱責し罵倒する自信,発憤させ気概を持たせ勝つ事の素晴らしさを教えていく理論…広岡以外に、見当たらない。
 前述のように、今のジャイアンツの選手に勝つことへの貪欲さは感じられません。選手たちは勝つことによって自分達の持つ能力に目覚めていき、勝つ事が自信を…監督への信頼感を生み,やがて一人一人が勝つためには何をすべきかを考え,プレーをするようになるのです。勝つことによりチームは成長し,変貌を遂げるのです。個人成績を追求することとチームの優勝を目指すことが両立できることを説ける監督は、広岡以外には居ないでしょう。
 彼ももう72歳(昭和7年生)、しかも中風を病んだというから、今さら火中の栗を拾うことはしないでしょうか。でも、原(再登場)や篠塚では、優しすぎて成果は期待できない。中畑は非理論的で、誰もついていかない。、江川ではまだまだ選手に遠慮があります。ベンチに座ったまま、移動は車椅子でもいいですから、やっぱり広岡に出てきてもらって、選手もフロントも親会社も一新してもらいましょう。


 あれから、野球、テレビでの中継もスポーツニュースさえも見ていません。広島の千葉くんに「君には、広島カープのファンは務まらないね」と笑われてしまい、ちょっと反省…。でも、当分野球の話はしないでね!


         と、ホントは全然反省していなくて、むっちゃ不機嫌な 章くんより


  PS. 巨人ファンは、みんなこんなもの…(苦笑)。でも、当分 巨人ファン休業!
     …と拗ねる章くんは、巨人ファン以外は務まらない(大笑)。


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