【8】参議院選 自民党圧勝、… さぁ、小泉改革は本物か?


 日本再生を託して、国民は小泉自民党を勝利させた。小泉人気は、日本国民が政治に掛けた夢である。夢の実現を託して、小泉支援の意思を、この選挙結果に表したのだ。

 小泉首相にとっては、いよいよ改革本番を迎えた。とにかく参議院選までは、その人気にあやからなくてはならなかった自民党も、改革の各論になれば、守旧派の頑強な抵抗は避けて通れない。既得権を死守しようとする官僚、地方自治体の反対、支持基盤の脆弱さ、そして、なんでも反対の野党勢力…などを克服して、小泉改革は前進し、改革の実を挙げることができるのだろうか。

 出来ない理由を並べるときではない。言い訳をすることは許されない。もしここで、小泉首相が少しでも消極的な態度を見せたら、その瞬間に国民の夢はまぼろしとなり、希望はどす黒い絶望感に変わる。まだ少しでも夢を見られるから、小泉総理を支持するのであり、希望があるかもしれないと思うから、小泉の自民党に勝たせたのである。

 もちろん、国民は小泉純一郎に夢を架けたのであり、自民党そのものに夢や希望を託したわけではない。だから、党内からの反対によって改革が妨げられるのであれば、小泉首相は自民党を割ることも辞さない覚悟を示すべきである。
 ひるがえって、ともかくも自民党を勝利させた国民の意思は、できれば小泉を戴いて、自民党の手で改革を成し遂げてほしいともいっているわけである。先の東京都議選の圧勝の際にも書いたが、もともと有権者の多くは緩やかな変革向上を望む保守層であって、自民党が健全な政党であれば、これに投票することを当然ともしているのだ。かつての共産党の伸張は、自民党に対する苛立ちの反動としての得票であったことを、今回の選挙はまたしても顕かに示して見せた。自民党にとっては、将来に渡る国民の付度を得られる政党と位置づけられるかどうかの正念場でもある。目覚めよ自民党!

 小泉改革は本物か?。国民は、夢の続きを固唾を飲んで見守っている。次の一手が、真価を問う!。


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