【25】「田中真紀子は外務大臣としての資質がない」という寝言!


 時々聞く、「田中真紀子は外務大臣としての資質がない」という寝言を…。先日も、ニューストーク番組の女子アナが、「資質が問われますねぇ」と言っていたのには、唖然とさせられた。なんとも、おこがましい発言である。マスコミの思い上がりを象徴している。

 連中は、なぜ田中真紀子のたぐいまれな資質を育てようとしないのか。ものおじしない、我流を曲げない、思い込んだら命懸けの行動力を評価しないのだろうか。圧倒的な国民的人気を持つ、彼女のキャラクターは生まれついてのもので、余人の真似のできるところではない。政界の古強者を相手に、臆するところなく発言できるのは、貴重な存在であることに気がつかないのだろうか。
 河野・高村などの元大臣たちに資質が備わっていただろうか。中国外務省の出先機関職員だったような元大臣、土下座外交とまで言われてもなおあいまいな笑顔を浮かべるだけであった元大臣。そして、狂牛病問題をここまで深刻にしてまだなりゆきの処理しかできない大臣。さらには、自党の利益のみに走って選挙制度をもはや変えようという政党。党利党略から、日本の将来にかかわる構造改革に手を貸そうともしない与野党、利権に群がる議員たち。この連中の資質は、どうなんだ!
 今、外務省は不祥事続出である。外務機密、外地での活動を盾に、特権意識を持つ官庁に、田中真紀子であるからこそ、その体質を糾弾し、膿を出して、外科的処置をしようとしているのである。他の大臣は、くさいものに蓋をして手を突っ込もうとしないから、汚れ物が出てこなかった…、それこそが大罪なのではなかったか。
 三重県庁にしたって内部留保金が2億円も発覚して、幹部職員が束になって返済したというのだから、国交省・通産省…などの各省庁は、裏の裏の裏あたりまで金銭が流れ溜まっていることだろう。千景ちゃんも平沼のおっさんだって、知らぬ顔を決め込んでいる。真紀子大臣の意志力だからできるんですよ。

 「指輪を買いに行けと言った」なんてリークを、上級国家公務員が垂れ流して恥じるところはないのか。今の上級国家公務員には、国家の大儀よりも寝技ばかりに長けているような、こんなのしかいないのか。しかも、それを国会の質問に取り上げるおじさんも居て…、町内会の与太話と変わらない。自宅の犬の散歩を仰せつかっている秘書官も、風呂で背中を流している秘書官だって、それが当然とかよいことだとか言うつもりはないけれど、今までにたくさんいましたよ。なぜ田中真紀子だけが取り上げられるのか、恣意的なものがあるのだろう。
 国連総会に出席させないイジメ…、国会議員の品位の陰湿さをあらためて見せてもらった。しかも、代理出席が、総理の時には捏造された教科書書き換え問題で中韓に謝罪して禍根を残し、再登板の蔵相のときには国を借金漬けにして何の責任も感じていない宮沢喜一とは、日本に人はいないのだろうか。
 真紀子大臣、燕雀のさえずりに耳を貸すことはない。目の前の寸景しか見えない愚衆が評価しなくても、千年の歴史がそれを評価する。どうせ鉄砲も撃てない日本外交は、誰がやっても大して変わりはしない。外務省積年の塵芥を一掃してほしい。他の誰にもできない、外務省発中央省庁の大掃除を、存分に敢行してほしい。


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