【43】「ETC」設置の費用は道路公団が負担して、利用者に貸し出しを!(02.06.22)


 高速道路の料金所で並んでいる車を尻目に、金も払わずに専用レーンをノンストップで通過していく数台を見た。ETC(自動料金支払い装置)をつけている車だという。「そんな便利なものを、なぜみんなつけないんだ」と言ったところ、「4〜5万円かかる」という話。
 ETCの目的は、料金所をノンストップ! 渋滞をなくするとともに、料金収受の人員を削減できることにある。だとすれば、ETC設置の費用は道路公団が負担して、利用者に貸し出す形をとるべきではないのか。貸し出し時に保障金を預かり、返済の際には返すという制度にすればいい。
 利用者は快適ドライブを得るというが、それは高速道路の建設目的であって、けっして安くない利用料金に含まれているはずである。それを、ETCは利用者が好きでつけるのだから、費用は各自が負担を…というのならば、ETCを取り付けるものはよほどのお人よしか、論理を理解していないアホということになる。
 現在でも渋滞している料金所なのに、私たちがノロノロと通過する間に2台しか通過する車がないETCの専用レーンをつくり、渋滞に拍車を掛けている道路公団の身勝手さにはあきれかえる。渋滞解消やコストの削減に対して、自分たちの血と汗を流そうという姿勢もなく、利用者に重ねての負担をさせて当然であるとしている。こんな論理が通用すると考えて、何の疑問も持たない体質なのだから、解体して出直すしかなかろう。



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