【65】交通事故の後遺症「突き指」顛末記 -交通事故で泣き寝入りするな-(2003.05.11)


 12月にセンターラインを越えてぶつかってきた車との事故で、両手の親指と右手の薬指を痛めてしまった。鎮痛消炎剤を塗り込んだりして養生に努めているのだが、なかなか完治しない。特にゴルフの場合、インパクトの瞬間に大きな力が加わるから、痛いところに響く。これからは暖かくなるので、少しずつ回復に向かうだろうと一縷の望みを託している。


 事故の後始末には手を焼いた。昨年12月、居眠り運転でセンターラインを越えてぶつかってきたのだから、相手方も保険会社も相手方に100%の過失があることは認めている。相手も故意に起こしたわけではないので、こちらは過失を責めるつもりはないのだが、12月から4月まで4ヶ月余の間に20数回病院へ通い、痛む首と指を抱えて仕事に差し障りの出た分などについては、補償の対象として査定してくれたものの、事故による車の修理も完全に行われず、保険会社は事故暦を持つ車としての下取り下落分(保険用語で格落ち損というらしい)を全く認めないという。
 何よりもゴルフができない状態に対する保障を第一にするべきだと思う…というのは冗談としても、車が元に戻らないのではン十万を受け取っても、何ンにもならない。また、下取り下落分を認めないというのは、保険会社の一方的な言い方であって、事故車として下取り価格が下落するのは事実なのだから、その損失分を補填するのが保険の役割だろう。それを保険は認めないというのなら、生ずる損失は、被害者が負担せよというのだろうか。
 現に裁判での判決例では、訴訟の67.6%に補填を認める判決を出している。保険会社の担当員は「私が扱った物件で、格落ち損(下取り下落分)を認めた事例は一件もありません」と言うが、それは全例が保険会社の一方的な論理に押し切られて、しかも訴訟もしなかったからだろう。訴訟を起こせば、そのうちの2/3は認められたはずである。
 最後には、「何と言われましても、格落ち損(下取り下落分)を認めるわけにはいきません」という話になってしまった。この点の決着をつけるためには、訴訟しかないか!



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