【206】 国難を言い訳にする民主党      2011.03.12


 民主党が、東北関東大震災の復興費用を捻出するためにとの理由で、「高速道路の無料化、子ども手当て、農家の個別所得保障」…などの廃止を打ち出した。所詮、国難を言い訳にする政治しかできない輩たちだったのだ。
 高速道路の無料化は、流通や交通の円滑化を図り、日本経済の活性化を達成するための政策ではなかったのか。子ども手当ては、子育て世代を援助し、少子化をくい止めて、日本の将来の安定を実現する重要な施策ではなかったのか。農家の個別所得保障は、農業構造を変革し、日本の農業の体質を強化して食料自給率の確保につながるものではなかったのか。
 すべて、お金がないからやめます…というのだから、容易に方向転換の出来る、バラマキの人気取り政策にすぎなかったということを証明したわけだ。
 国家の根幹を成す政策であれば、大震災の復興に取り組みながらも、政権与党としてやらなければならない責任のあることたちであるはずだ。東北関東の沿岸部の打撃が壊滅的ではあっても、岩手・宮城・福島・茨城などの県全体がつぶれてしまったわけでもない。日本全体の将来に関する必要な政策は粛々と進めながら、みんなの協力のもと、被災地の復興に取り組むという姿勢こそが正しいのではないか。
 お金がないからやめます…、語るに落ちるとはこのことである! 未曾有の国難を、これ幸いと自らの失政を隠す手段にしようとは、民主党とは政治家としての品格に欠ける輩どもの集まりだと評されても仕方がないのではないか。



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