【272】 69回目の終戦記念日                   2018.08.15

 僕が、「大東亜戦争は、日本の犯罪だったのか? 今こそ、大東亜戦争の検証を!」と書き出して、大東亜戦争の見直しを訴えたのが、60回目を迎えた終戦記念日の頃でした。その後、僕の検証は遅々として進まず、未だ日清戦争の最中です(苦笑)。
 ここ7〜8年で、東京裁判の違法性はほぼ定説となり、日本の犯罪と糾弾されてきた大東亜戦争下の占領統治に対する評価は大きく変化してきました。日本が大東亜戦争を戦ったことにより、アジアの各国は列強の植民地支配から独立したことを、アジアの各国は事実として認識し評価しています。日本が併合して長年に渡り統治してきた台湾・朝鮮では、戦後、目覚しい発展を遂げましたが、これは統治時代に日本が資本投下してインフラを整備したこと、学校を建てて教育を進めたこと、殖産興業の芽を植えつけてきたこと…などに起因しています。
 独立はしましたが、インドは、ベトナムは、インドネシアは、フィリピンは…、独立後、塗炭の苦しみの中で国造りを始めなくてはなりませんでした。彼らの宗主国は、文字通りの植民地政策を実施し、搾取するばかりで民生の向上などに還元することなど全くなかったからです。日本は台湾・韓国を植民地にしたと言う人がいますが、欧米列強のいわゆる植民地とは非なるものでした。フィリピンでは、『私達は日本統治の長かった韓国や台湾の経済成長をうらやましく思います』という声が聞かれるとか。
 
 戦後69年を経て、今、日本ではようやく正しい歴史が語られるようになって来ました。先日の朝日新聞が「従軍慰安婦の虚報を認めた」こともそうですが、戦後の言論統制によって作られた『大東亜戦争は日本の犯罪』という刷り込みが、さまざまな機密文書の期限切れによる公開や、歴史を検証しようとするいろいろな人の努力によって、氷解しようとしています。
 未だ、加藤紘一や河野洋平などの亡国の政治家達は苦しい言い訳を繰り返していますが、一つ一つ明らかにされていく歴史の事実は、彼らの誤りを白日の元に晒し続けています。戦後を風靡した進歩的言論人たちも、今は昔日の顔色はなく、いずれ歴史の審判の前に頭を垂れるしかないでしょう。朝日新聞の元朱筆の若宮敬文のように、日本を捨てて韓国の大学に就職するのもよい。
 
 「戦争ができる国になることは反対だ」と中共や韓国が言いますが、彼らの国には戦争ができる軍隊があります。「A級戦犯が祀られているから、靖国に参拝するな」と言いますが、日本軍を破ったという理由で好太王(高句麗の王)や李舜臣(李氏朝鮮の将軍)を称え祀っています。近年では初代韓国統監を務めた伊藤博文を暗殺した安重根を祀る記念館まで作っています。その韓国に、「韓国国民の感情を逆なでするので、靖国には参拝するな」と言われるのは腑に落ちません。
 中共では日本軍に勝利したことはないので、対日戦での祭られる英雄はいませんが、対日戦勝利を権力奪取のよすがとして毛沢東が政権を得ました。「日本をエサにして…」とイチャモンをつけますか。
 百の民族に百の歴史あり。それぞれの国の歴史を、他の国がとやかく言うことは慎むべきことです。大東亜戦争は、もう70年も前のことでもあるのです。『被害を受けたものの恨みは千年たっても消えない』というのであれば、「元寇」は紛れもない侵略戦争であり、隠岐・対馬の住民は皆殺しの目にあいました。大東亜戦争下の戦時賠償を言うのならば、通州事件や尼港事件などなど、支那人による日本居留民への虐殺略奪の事例は数多くあり、収拾がつかない。日本人は、今さら賠償の金をよこせと訴え出る人はいないでしょうが、全ては戦時下の出来事であり、七昔のことなのです。

 今日は、安倍首相は11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を控え、その際に習近平との会談をできればと考えてのことなのでしょう、靖国参拝を見送りましたが、堂々と参拝する時が来ているのではないでしょうか。
 韓国大統領が李瞬臣の墓に参拝する…というのならば、理解できますよね。A級だろうが、B級だろうが、日本の国のために戦って死んだ人の御霊を慰霊する、靖国参拝を理由に、例えば首脳会談をしないという国があるのならば、それを理由にするほうがおかしいのであって、そんな国の首脳とは会わなくてよいのではないでしょうか。会うために参拝を遠慮しなければならない…と考えるほうが、よほどおかしいと思いませんか。
 日本は、大東亜戦争の検証に踏み出すときが来ました。現在の世界の体制が、第二次世界大戦の戦後処理を基になされていますから、ことは慎重にひとつひとつをていねいに検証していく必要がありますが、安倍晋三という首相を戴いた今だからこそできるのだということを考えてほしいと思うのです。


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