【20】 津祭り −津市らしい祭りイベントを−      2011.10.10


 秋たけなわの3連休、天候にも恵まれた10月8(土)・9(日)日の両日、津は秋祭りを迎え、さまざまな催し物が行われた。
 市内の神社から出た神輿が町内を練り歩き、唐人踊りやしゃご馬などが色を添えた。フェニックス通りでは市民送踊りと銘打って、市内の企業や婦人会・町内会から編成された各連が津音頭などの踊りに興じ、市役所裏の西公園には大きなステージがしつらえられて、例年、国内各地から参加する大編成の踊り手たちのパフォーマンスが繰り広げられた。今年は、台湾からの参加もあったそうな。


             台湾チームのよさこい踊り →


 海外のチームまでもが参加して、毎年、大いに盛り上がるよさこい踊りなのだが、タダ、これが津祭りの目玉であることには、津市民として少なからず違和感がある。
 「よさこい踊り」はもともとが高知県の発祥で、北海道に渡って盛んになり、津市の有志が勧誘して津祭りに踊られることになったものだ。
 祭りのひとつのイベントとして行われることには異議はないのだが、津祭りのメインイベントであることに不満がある。津祭りにはこれがメインだという、津市発祥のイベントが存在しないことへの不満である。高虎行列や安濃津城絵巻といった大行列でもいい、阿漕平次物語といったねぶたを練ってもいい、何か津市をアピールするイベントを造り上げるべきだろう。
 これは、祭りだけではない。津市ならではの歴史的事象・銘菓・町並み・文化といったものを見出し、育て上げていって、ふるさと津市に対する愛着や矜持を、市民に持ってもらうように工夫しなくてはならない。それが、郷土を愛する市民を形成していく、大きな手立てである。


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