4月30日(金)「2バッグ割り増し」は時代の見えない愚策 20010.04.30
勝っちゃんから電話…、「ゴルフ、行こうよ。連休、暇やから」。連休って、もう始まっているんだけどなぁ…と思いつつ、空いているゴルフ場を探してみた。僕と勝っちゃんはホームコースが違うから、休日に行こうとなると、どちらのメンバーコースに出かけても、相手には高額のビジターフィを払わせることになってしまう。
探してみると、連休中でも1万円以下でプレーできるコースが結構ある。ちょっと遠い、山岳コースになったりするのは致し方の無いところだ。でも、今は電動カートに乗ってのプレーだから、少々のアップダウンは負担でなく、むしろプレーに変化ができて楽しむことができる。
と…、いろいろなコースの案内を読んでいって、『2バッグ・3バッグ割り増し』を取っているコースが多いことに驚いた。ほとんどが2バッグ650円、3バッグ300円といった程度の割り増しだが、中には「2バッグ割り増し1250円」とか、「…2100円」といったゴルフ場もある。
カート使用料として徴収しようというのは理解できないことはないけれど、ゴルフ人口は減少していて、多くのゴルフ場は客集めに苦労しているのが現状である。ゴルフに行こうかと言っても、すぐに4人が集まるという時代でもない。欧米では、2サムで手引きカートを引いてのラウンドのパーティが主流であった。1人で、バッグを担いで回っているというのも珍しくはない。20年前に訪れた、アメリカやヨーロッパのゴルフ事情が、すでにそうだった。日本も、その傾向は、ますます強くなることだろう。
今どき、「2バッグ割り増し」を高額に設定しているのは、時代の先行きが見えない経営である。それは、バブルの時代にゴルフ場の経営に参加し、それ以降も世界の状況や時代の流れを見ようとしない、頑迷な経営姿勢といわねばならない。ゴルフ人口が減少し、ゴルフ場の来場者数が前年割れを繰り返し始めた10数年前に、「2サム保障」を打ち出し、しかも「割り増し無し」を明記したSカンツリークラブは、客足を減らすことなく、ひとり勝ちと言われたものである。
今は、ゴルフ場が数えるほどしかなく、ゴルフをすることがステータスであった時代とは違う。これからのゴルフ場にとって必要なことは、コストを軽減し、ゴルフプレーを安く手軽に、ジュニアや家族連れでも楽しめるスポーツにすることである。
わが家から車で30分の範囲に、何10ものゴルフ場がひしめき合っている昨今なのだから、ゴルフ場に客を呼ぶためには、ゴルフを気軽に楽しめるスポーツにして、ゴルフ人口を増やしていくことを考えなくてはならない。底辺の拡大に逆行するようなことをしていては、ゴルフ界の将来は無く、ゴルフ場の経営に成功するわけがないと思うのだが…。
4月17日(土) 名残りの桜
お城の堀端、大手門前の牡丹桜が満開です。 →
← 夜は、鈴鹿の欧風田舎料理の
店(ここ数年で、もう10回は
行っていますが、名まえが覚え
られない)へ。
しばらくご無沙汰していたら
中の造りが変わっていました。
味はちょっと洗練されたよう…
でも僕には以前の素朴さが懐かしい。
4月10日(土) 榊原カントリークラブ
一志の奥へ桜を見に行った帰り道、その横を通ったので、旧「榊原カントリークラブ」をのぞいてみた。経営会社が次々と変わって、つい最近まで「三重中央CC」という名前で営業していたのだが、所有権問題で裁判にかかり、前の経営者に所有を認めるという判決が下りて、先日から営業をしていないと聞いた。
行ってみると門扉が閉ざされ、その上に、何とかいう
弁護士の名前で「立入禁止」の掲示があった。 →
今でこそ三重県中勢地区は、わが家から30分も走れば30以上のゴルフ場が散在するというゴルフ銀座だが、この榊原CCは、この地区で「嬉野CC」の次にできた、歴史あるクラブである。僕は、高松宮を招いての開場式の様子も覚えているし、張りたての芝がブロック状に並べられたフェアウエイでプレーしたことも懐かしく思い出す。
開場当時はメンバーではなかったのだが、その後、縁あって会員権を購入した。しかし、当時はすでに鈴鹿CCをホームコースにしていたので、クラブ競技などには参加していない。
何年かして、榊原CCは身売りする。会社を売ってしまって、預かり金の返済を免れようという例の手口なのだが、それだけでなく新しい経営者は会員に対して200万円の追徴金を支払えと言って来た。
章くんは「そんなのは盗人に追い銭だ」と言って支払う素振りも見せず、プレーはそのまま続けていた。『追徴金を払わない人は、会員としての権利を継続できません』という文書が来ていたけれど、フロントの女の子も、支配人も顔見知りだから、章くんに「ビジター料金を払ってください」と言う人はいなかった。200万円を払った人もたくさんいたらしいから、世の中、どーなっているのかと首をひねる。
ところが、榊原CCの会員の悲劇は、まだ終わらない。またまた経営会社が変わって、またまた20万円の追徴金をむしり取られることになる。このときも章くんは、「そんな話が通用するものか。それなら、毎日会社を変えて、何万円か払え…と言っていればいいことになる。裁判所へでも、どこへでも、行ったろに!」と取り合わず、プレーはそのまま続けていた。
そして数年…、親しくしていたプロが退職するというので、僕も退会しようと思い、本社へ電話を入れたら、「証券を送ってください。額面通りで償還します」といとも簡単に応じてくれた。うっとうしい会員だと、敬遠されていたのだろうか(笑)。
ゴルフを食い物にして、錬金術の道具に使うものがいる。それらの多くが、社会的にも大手を振っているし、ゴルフ連盟の役員であったりさえする。『ゴルフは紳士のスポーツ』とは、『相撲は日本の国技』ほど、陳腐で空虚な言葉であるようだ。
施錠された門の内の桜並木は、今年も見事な花を咲かせている。哀れで醜いのは、欲に駆られた人間たちだ。
4月8日(木) 津市内 界隈の桜
今年は開花が早いといわれていたけれど、4月に入ってからの冷え込みで、膨らみ始めた花芽がまた閉じてしまっていたが、津市内の桜もここ数日の暖かさで一斉に花開いた。
新町駅の近く、「西丸の内公園」の桜 →
← 養正小学校の西
「養正公園」の桜
ゴルフの練習に行く途中にある、片田の桜 ↓
『人に詩(うた)あり』…。人生にはそれぞれの感動があることを表現した言葉だが(説明してはいけないのかもしれないなぁ)、桜を見てもそれぞれの思いを抱く、心の深さを持っている人は幸せなのだ

ろうと思う。
← 津皆楽公園の
夜桜
一本の木を見て、その木が育ってきた歴史を偲び、その木の周りに暮らす人々の日々を思えば、その木を見る感懐もひとしおである。
そして、今年も美しく花開いたことに、喜びを感じる幸せを感謝したいと思う。
フラッシュの光の中へ飛び込んできた
ムラサキツツジの花の色が鮮やかでした。 →
でも、「花のことは花に聞け」という言葉もあるし…。花は、自分をキレイだとは思っていないのかもしれないなぁ!
飯田 章のHPへ