【ゴルフ126】 茶店に『持ち込み飲食厳禁』と張り紙するゴルフ場
 2014.07.14

        
 先日行ったゴルフ場で、不可解なものを見た。茶店の入り口に『持ち込み飲食厳禁』と書かれた紙が貼られている。ン…、「飲み物などを持参している者は、茶店に入るな」ということか。
 このゴルフ場は、サービス業の本義が解っていないのではないか。それとも、ゴルフ場とはサービス業ではないと思っているのか。
 ゴルフ場のサービスに対しての本末転倒というものだろう。客の満足・納得を得てこそのサービスであって、金儲けを前面に押し出しては客の反発を招くだけだ。
 そもそもゴルフ場の「茶店」とは、プレーヤーが随時休憩するために設けているものであろう。夏の暑いときはクーラーに一息ついて持参のペットボトルを飲み、寒い冬には暖房に暖められながらポットのお茶を飲む。人心地ついたところで、「炎天下で食べるカキ氷は最高だね」とか、「じゃぁ甘酒、温ったまるよなぁ」などと言いながら、おねぇさんの成績が上がるようにとの付き合いを込めて注文するのだ。それを頭から『入ってくるな』と言われては、何の注文も出来ない。

 このゴルフ場は、フロントやポーターの人たちは親切だし、挨拶もしっかりしてくれる。しかし、この貼り紙を貼らせているということは、上層部の連中がゴルフ場のありかたが解っていないのだ。ゴルフ場とはゴルファーに快適なプレーをしてもらうための施設であり、会員達に豊かなクラブライフを満喫してもらうための場所であり、古い会員は新しい会員を育て、技術やマナーを向上させていくところだ。それでこそ、そのクラブはゴルファーから高い評価を受け、営業成績を上げることができるというものだろう。
 この貼り紙を見て、そんなことが頭をよぎった。ちなみに、僕はまだこの茶店に入ったことがない。

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