【73】 青山高原GC練習ラウンド −昭ちゃんの三重県オープン挑戦 応援− 2008.06.16


 行ってきました、昭ちゃんの練習ラウンド…。(ここまでのいきさつは【72】をお読みくださいね。)昨夜来の雨も未明に止んで、晴れときどき曇り、微風、気温25℃…。フェアウエイは少し水を含んでいるところもありましたが、爽やかな、文句のつけようのないゴルフコンディションでした。
 19日(木)の本番に、指定練習日は明日17日(火)と明後日18日(水)とのことで、今日はフルバックのティグラウンドは使えなかったのですが(バックティからのプレーでした)、グリーンの転がりやラフの長さを調べたり、攻略法を検討したり、使う番手を確認したりなど、昭ちゃんにとってはなかなかに有意義なラウンドであったと思います。


 昭ちゃん、8時30分過ぎのスタートだから、今日もそれぐらいの時間に行きましょうと言ってきましたが、いつも明け方にベッドに入る僕に、8時台のスタートなんて、夜中にゴルフをしろというようなもの。
 10時30分のスタートを取って、9時30分、練習場のピコットで待ち合わせました。50球ほど打って、10時過ぎに青山高原GCへ入り、パットの練習を10分ほど…。「19日には、あと1時間は余裕を見てゴルフ場へ入らないとダメですね」と、昭ちゃんは本番に向けて計画を練っていました。


アウト


 1番365ydパー4のティグラウンドへ行くと、前の3人組も練習ラウンドらしく、バックティに上がって、その前の組がセカンドを打ち終えるのを待っています。ほどなく彼らのティショットの順番がやってきました。3人ともそれぞれに、ナイスボールを打ってスタートしていきました。「あんなんが相手なんや」と昭ちゃん、ちょっとビビリ気味です。
 続いて僕たちのティショット…。「章さんからどうぞ」とオナーを譲ってもらって、僕の第1打、ポールの上っ面を叩いて、低いライナーのボールがフェアウエイ左サイドに200ヤードほど転がっていきました。
 昭ちゃんはこのコースのメンバーです。最近は研修会へも入って、バックティからのラウンドも慣れているらしく、まずまずの当たりを左サイド240yd地点へ放ちました。このホールは、グリーンの向かって右前にやや深いバンカーが待ち受けていて、セカンドは左から打っていくのがベターなのです。
 セカンドショットは、僕が残り160ydを6番でダフってショート、そのアプローチもダフって手前に乗っただけ…。12mを3パットして、ダブルボギーのスタートです。昭ちゃんは2オン、ただ1.5mのパーパットを外してボギー。でも、このホール、僕に勝ったから機嫌がいい。
 2番536ydパー5、僕ボギー、昭ちゃんパーで、ますます機嫌がいい。
 3番175ydパー3、僕はパー、昭ちゃんはバンカーへ入れて寄らずのボギー。それでもまだ機嫌はいい。
 4番447ydパー4、200ydを残したセカンドを3アイアンで打った僕は、右手前にショート。そこからのアプローチをトップして奥のラフへ打ってしまい、4オン2パットのダボ。やってないから、もともと下手なプローチ…、打つのが怖い。
 同じようなところからアプローチをした昭ちゃんは、3オン2パットのボギーでした。昭ちゃん、各ホールでアプローチやパットの練習を、繰り返しています。
 

 5番397ydパー4は、問題のホール。セカンドから急な上り坂で 高いところにあるグリーンの右は生垣でその向こうはOB。左はバンカーがあり、その左は急激に落ち込んでいる谷です。
 フルバックから打てば 昭ちゃんだと残りが180yd。上りを入れると200ydのセカンドショットを要求されます。
 「セカンドは何で打つンだ?」と聞くと 「5番ウッド、これでないと届かないから」と言う。 僕は「右のOBや 左へ落としてしまうことは絶対に避けねばならないこと。乗らなくて、手前でもいいから ここは右や左へ行かないクラブを使うことだ」と言ったのですが、昭ちゃんは5番ウッドで打って、見事、左のがけ下へ… 。上がってくるのに2〜3打かかって、このホール、トリ(笑)。僕は4番アイアンで打ってグリーン手前…。寄らず入らずのボギーでした。
 「アマは、攻めてはイカン。間違ってもボギーは確保できるというふうに打っていくのが基本や」と言ったのですが、「レベルの高い試合では、僕の力だとイチかバチかでいかないと、いいスコアは出せない」と言っています。
 「もう1発打ってみろ」と打たせた5番ウッドのショットは、グリーン右のラフに転がりました。「無理して打っても、その5番ウッドでグリーンに乗る確率は20%もない。崖下やOBの確率は50%以上だろう」と言うと、「やっぱり、刻みですかね」と納得していないそうな答えが返ってきました。
 次の6番404ydパー4、ティショットは左へ240yd以上打つとOB。さらに、グリーンの左はバンカーを挟んでOB、右はグリーンを外すとこれもすぐOBという、またまた問題のホールです。
 昭ちゃん、ティショットをちょっとヒビって、セカンドは残り220ydほど。グリーンに届くクラブでと、セカンドをスプーンで打って、右のOB…。 
 グリーンを外せばすぐOBというこんなホールで、どうしてセカンドにスプーンを使うんだろう?信じられない。ここに至って「やっぱり アマは 攻めのゴルフは無理ですね」と、やっと言っていました(笑)。
 このホール 打ち直しは5アイアンで刻んで、昭ちゃんトリ。僕ボギー。
 「左の崖下だけは避けなきゃイカンとか、右のOBへ打ったらお終いだ」と言うと、必ず打つンだから、昭ちゃんは可愛い。最も練習しなくてはいけないのは、そのトラブルに必ず吸い込まれる節操のなさを直すことなのではないのか…と笑ったのだけれど、昭ちゃん、口数が少ない。


 7番205ydバー3、僕も昭ちゃんもボギー。
 8番329ydの短いパー4、昭ちゃん、セカンドを木に当ててダボ。僕は3パットのボギー。
 9番569ydパー5、昭ちゃん、ナイスショットのドライバーを放った。ボールが落ちる地点が下り斜面なのでランが出るのだが、僕が250ydほど、昭ちゃんは僕よりも20ydほど前に行っている。「最近、ドライバーが飛ぶようになりましたンや」と機嫌がよい。解りやすい男です。
 昭ちゃん、5番ウッドでセカンドを打ち、70ヤードほどのアプローチを乗せて2パットのパー。僕はセカンドを4番で打ち、150ydのサードショットを7番で打ってダフりバンカーへ入れて、ボギーです。
 アウトのトータルは、僕46、昭ちゃん48。昭ちゃんは5・6番のドリブルボギーが致命傷でしたね。


 昼食をとりながら、「ここはホームコースやろ。5番・6番では、何度も痛い目にあっているのに、あんな無謀な攻め方をするなんて、学習能力がない」と厳しく言うと、「よく解った。本番ではボギーでもいい、パーが取れれば儲けものというように行きます」と解ったようなことを言う。
 しかし、その目が『攻めて行かなければ、70台は出ない』と言っている。そこで、昭ちゃんの研修会でのスコアを聞いてみると、81〜88と言うから、いつものメンバーで回っても85前後のスコアなのだ。試合となれば知らないメンバーとのペアリングだし、独特の緊張感がある。初めて試合に臨むという昭ちゃんが、いつもより良いスコアを出す材料はどこにもありません。


 (このページ、昭ちゃんも見るから、あまり悪口は書けない…(笑)。)


イ ン


 インのスタート10番408ydパー4で、僕はセカンドが乗らず、20ydほどのアプローチをここでもダフってバンカーへ入れてしまいました。しかも、1度で出ずに5オン…、2パットのトリです。
 昭ちゃんの目が、キラリと光りました。その昭ちゃん、3オン2パットのボギー発進です。
 11番596ydパー5、僕は3パットのボギー、昭ちゃん4オン2パットのボギー。
 12番192ydパー3、打ち下ろしなので表示よりは短い。4番で奥へつけた僕は、何とか2パットに納めてパー。昭ちゃんは、手前のバンカーへ入れて、そこからホームラン…。アプローチを寄せたけれど、4オン1パットのダボです。
 13番365ydパー4、昭ちゃん、ナイスパー。僕、3パットのボギー。
 14番562ydパー5、ティショットは左右OB、セカンドで右へ直角に曲がる、トリッキーなホールだ。僕は3アイアンでティショットを打ち、セカンドを4アイアンで打ったら、サードショットが180ヤードほど残ってしまった。もう一度4アイアンで打ったけれど、ちょっと右へ吹かして乗らずのボギー。
 昭ちゃんは、ティショットを刻んでいてはセカンドとサードで距離が残りすぎるからと言ってドライバーを持ち出し、左へ引っ掛けてOB…。全然、学習していません(苦笑)。まだ、『本番では失敗しないぞ』と思っていることでしょう。このホール、トリプルボギー。
 15番157ydパー3、僕はエッジから3パットしてボギー。昭ちゃん、ナイスパー。
 16番385ydパー4、昭ちゃん、右からのドローで残り130yd。迷った挙句、8番を持ってバンカーへ入れて、ボギー。僕は2オン2パットの絵に描いたようなパーでした。


 インはここまで、僕は+7、昭ちゃんは+8。アウトで2ストローク負けている昭ちゃんとしては、せめてインは一矢を報いたいところで、あと2ホールに全力を尽さなければなりません。
 

 17番は466ydと距離のあるパー4。10年ほど前に、ここ青山高原GCで行われた三重県オープン予選で、僕はこの17番で左へOBを打ち、トータル82と、2ストローク差で予選通過を逃した経験があります。その雪辱を果たさなくてはならないホールですが、最近は飛距離が落ちてきていますから、余計に難しくなってきています。今日もティショットを打って、セカンド地点へ行ってみると、打ち下ろしのホールなのにまだ210ヤードほど残っていました。あの頃は、160〜170ydほどの残りだったのにと恨み節を唱えながら、バッフィを一閃したらトップして、グリーン手前20ydほどのところにある、ここだけ入れてはいけないバンカーへ…。ホームランはOBなので、ビビって打った3打目は当然ショートで、4オン2パットのダボ。
 昭ちゃん、俄然元気づいて、グリーンエッジからのアプローチを1mほどに寄せたけれど、パーパットをわずかに外してボギー。ここでインは、スコアが並びました。


 18番は330ydと短いパー4。ロングヒッターならば、セカンドはアプローチです。オナーの昭ちゃんはさすがにメンバーコースでよく知っていて、フェアウエイ右サイドへ打って、センターへ転がし入れてきました。僕は、右へ打ちすぎて、林に少し入ったところ。
 昭ちゃんは、パーは取ってくるでしょう。まかり間違うとバーディかもしれない。インは引き分けるか、1ストローク負けるかもしれないけれど、アウトで僕は2ストロークの貯金があるのだから、ボギーで上がればトータルの負けはない。ダボだけは避けなければなぁと思いながらボールのところへ行くと、ラフだけれど、グリーンのほうは開けていて打てそうです。距離は90ヤードほど…、サンドウエッジを持ってフルスウィングをしました。ラフでボールが浮いていたのか、フェースの上部に当たってショート…。10ydほどのアプローチを残しましたが、ピンが手前だったので、比較的易しく打てそうです。
 昭ちゃんは、70ydほどのアプローチを5mにナイスオン…。僕はアプローチを手前から9番で転がして40cmに付け、1パットのパー。昭ちゃんのバーディパットを待ちます。
 これを入れれば、インは昭ちゃんの1ストローク勝ち。しかし、もはやトータルの勝ちはないけれど、せめてインだけでも勝たなければ、6ヶ月ぶりにゴルフをしたという僕に、何を言われるか分らない。僕が先日から練習場に通い、3日前にはショートコースを回って調整しているとは、昭ちゃんは夢にも思っていない(笑)。
 昭ちゃん渾身のパットは、打ち出しからラインを外れていて、何ということのないパーでした。


 結局 僕は46、44の90。昭ちゃんは48・44の92。順当に、僕の勝ち(笑)。でも、僕もやっぱり90を切れなかったなぁ。


 「本選で、昭ちゃん、90を切ってきたらコーヒーをおごってやる」と言っておきました。でも、19日(木)の夕方には、「コーヒーどうですか? ご馳走しますから…」と電話がかかることでしょう(大笑)。


  
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