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2013年
コース ティ グロス 平均 パット そ の 他
12 12/15 白山V King 48 51 99 86.8 35 1042
11 11/30 三重 Fenix 45 45 90 85.7 37 943
10 11/28 三重 Fenix 41 45 86 85.3 34 853
11/17 白山V King 45 45 90 85.2 38 767
11/12 三重 Fenix 44 45 89 84.6 37 677
09/21 白山V Queen 43 43 86 84.0 36 588
7/14 白山V Queen   41 39 80 83.6 31 502
 06/15 合歓の郷  38 42 80 84.4 34 422
 06/08 白山V King   44 39 83 85.5 34 342
    休  憩              
02/11  白山V Queen 45 42 87 86 36 強風波浪注意報
01/31 一志ゴルフ 45 40 85 86 36
01/01 白山V Queen 40 47 87 87 36 F127


【123】 松山秀樹の全英オープン       2013.07.24


 やっと日本にも世界で戦えるプロゴルファーが誕生した。松山秀樹である。3011年、アマチュアだった当時、初めて出場したマスターズに27位でローアマを獲得。今年プロに転向して、国内ツアー5戦2勝の活躍は当然というべきか。特筆すべきは、6月の全米オープンで10位、今月の全英オープンでは6位に入る活躍である。


 成績もさることながら、松山のプレー振りには安定感がある。運がよけりゃやってくれるかも知れないといったフロック頼みでなく、また、いつ崩れるのかとハラハラしながら見ていなくてはならない危なさもなく、一打々々が確かな弾道を描いてコースに舞う。


← 全米オープン メリオンGCの18番、
  521Yパー4という無茶なホールだ(笑)。
  Teeから左上に見えているフェアウエイへ打っていく。



 松山は体のつくりもがっしりとしていて、十分に外国選手と渡り合える頑健さだ。最後の勝負は体力である。
 昔、アメリカへ行ったとき、ぺプルビーチの18番で前の組のセカンドショットを待っていたとき、後ろから追いついてきた3人組のアメリカ人とああだこうだと片言英語で話し合ったことがある。そのとき一緒に回っていた優ちゃん(今里優二)は東都6大学の駒澤大学野球部で5番を打っていた180cm、87kgの偉丈夫で、アメリカの人たちと比べて背丈も横幅も遜色なかったが、ただ前後の厚みが全然違ったという覚えがある。
 馬力は体の厚みだ。松山は、スイングやフィーリングなんていうテクニックを越えた馬力があると思われる。サムスニードが言っていた。「最後の勝負は、とにかくこのボールをあの穴に入れることだ。優勝がかかったら、頭の中が真っ白になって、テンポだタッチだなんて言ってられない。目の前のボールをガツンと打って、あそこの穴へねじ込むのさ」と。


 松山は、風が吹こうが、雨が降ろうが、そんなものには負けないぞというタフさも持ち合わせている。ミケルソンやマキロイと一緒に回っていても、先頭で歩いていたし、マイペースでプレーしていた。そう遠くない将来、必ずや世界のメジャーに勝ってくれるだろう。


← 全英オープン ミュァフィールドのバンカー


 3日目、16番のパットにちょっと時間をかけた松山に、前のホールが空いてしまっていたこともあって、スロープレーの警告が告げられた。
17番のセカンド
1ペナが課せられる
 それに動揺したのか、17番のティショットを珍しく左に打ち込み、ボールはラフに沈んでいる。グリーンまでは何ヤードで、前方のバンカーを越えるには何ヤード打てばいいのかと、キャディと打ち合わせて放ったセカンドは、また左ラフへ…。、
 距離を確認していたのがスロープレーとされたのか、松山はここで2度目の警告を受けて、1ペナルティを課せられた。
 トラブルショットの処理に1ペナルティというのは、ちょっと解せない話だ。どの動作のどこから計りはじめて、どれだけかかったのかが判然としないままにペナルティを課せられ、松山も憮然とした表情を見せる。
 「ガンバレ、踏ん張りどころだ。バーティをとって、ザマァミロと言ってやれ!」と応援したのだが、17・18番をボギーとしてしまったのは若さだろうか。


 スロープレーの認定は微妙なものである。同じことをビッグネームがやった場合、まずペナルティまでは課されないだろう。
 昔、日本では、青木功がバンカーショットをして持っていたクラブで砂を均らしたところ、ポールが転げ落ちてきて、またもとのバンカーに戻ってしまった。今からボールを打つバンカーを、先に均らしたら砂をテストしたとみなされて2ペナルティである。本人は知らん顔をしているので、ギャラリーの指摘を受けて、競技委員が青木本人に質(ただ)したところ、「持っていたクラブを落としただけ。砂を均すつもりはなかった」と答えて、お咎めなしであった。砂を均しているか、クラブを落としただけか、誰にでもわかるというものだ。
 9・10番バーディのあと、11番のセカンドはピンを直撃して2mに止まり、3連続バーディ。スコアは―1、トップのタイガーに2打差の4位に追いすがった松山の勢いを見て、主催者のR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)は、日本ツアーで今年プロになったばかりの若者をこのまま突っ走らせると、ひょっとすると「クラレット・ジャグ」(全英オープンの優勝トロフィーのこと)に日本人の名前を刻むことになるかと心配したのか…というのはうがちすぎか(笑)。
 松山本人も、「タイガー・ウッズ級の強い選手になることです」と言っていたというから、もう乗り越えていて、何が必要かもわかっている。ひと回り大きくなったと評価して、これからに期待しよう。


【ゴルフ120】 アメリカツアーと日本のツアー     2013.07.01

 6月29日(日)、アース・モンダミンカップ(カメリアヒルズCC(千葉県)6516ヤード・パー72))の最終日、堀奈津佳が通算21アンダーで2位に8打差をつけ、3月の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」以来となる今季2勝目を飾った。通算21アンダー「267」は、これまでの17アンダー「271」をしのぎ、4日間72ホール競技におけるツアー最少ストローク記録を更新した。
 今朝は海外女子メジャー「全米女子オープン」(カボナックGC(アメリカ・ニューヨーク州)6796ヤード・パー72)で、世界ランク1位の朴仁妃パク・インビ、韓国)が貫禄の勝利。これで彼女はクラフト・ナビスコ選手権、全米女子プロゴルフ選手権に続いて、メジャー3連勝を達成、この記録は63年ぶりの偉業だとか。
 2つの試合をテレビで見ていると、そのコース設定の違いに唖然とさせられる。












 上の写真は両方とも18番のティショットのものだが、この画面からも違いは見て取れる。「全米女子オープン」の点から点に打っていかねばならないコースセッティングに対して、どこまでもきれいな日本のツアーのコース。もちろん堀奈津佳の優勝に何の異論もないし、21アンダーの記録も日本ツアーでの新記録なのだから、その金字塔にいささかのかげりもない。

 
 

 ただ、左の画面の全米女子のティショットには「大きなミスショットにならなければ良いが…」というハラハラ感があって、そのほかの一打一打もエキサイティングである。実際、この時点では4打差があって、パク・インビの安定感からして逆転は考えられないけれど、左にコロンと転げ落ちたり、バンカーサイドのラフに転げ込んだりしたら、安穏とはしていられない。

← 17番、パク・インビのラフからのショット。さすがの彼女でも、
  出すだけが精一杯だ。


 これに対して、右の堀奈津佳のティショットでは、何のドラマも生まれない。少し当たり損なっても、ボギーで上がるのは容易だ。

 グリーンまわりの様相も全く違う。

 右の「アース・モンダミンカップ」18番のグリーンへは、花道へ打っておけばコロコロと乗っていってくれる。しかし、左の「全米女子オープン」の16番は、グリーンへキャリーしてしかも止まる球を打つことが求められる。ひとつのショットの精度が問われ、見るものにワクワク感を抱かせる。

 パットする宮里 藍の向こうに見えるラフの手ごわさはどうだ。 →

  グリーンを外せば、強烈なラフが待ち構えているし、同時にそこ
 から寄せる技量も要求される。

 このアメリカ女子ツアーはメジャーだから、コースのセッティングは特別に厳しいのだという指摘もあろう。しかし、僕はこれまでも何度も言い続けてきたけれど、男子も女子もプロツアーのコースセッティングはアメリカやヨーロッパに比べて日本は特に甘い。尾崎将司など初めて全英に行ったときには「こんなのゴルフコースじゃねぇ」と言ったという、有名すぎるエピソードもある。
 欧米のツアーに比べて日本の試合が迫力不足で面白みに欠けるのは、コースセッティングにその理由があることも事実である。一打一打に高揚感や迫力が感じられないのでは、試合を見るほうも興味半減だ。

 そして何よりも、プロの技量が磨かれないことが危惧される。とにかく右へ打っておけば山からの傾斜が受けていてフェアウエイに転がり出てくるコース、グリーンのサイドではバンカーに入れておけば安全などというコースで試合していて、技術が向上するわけがない。
 日本のプロが世界へ出て行って通用しないというのは、こんなところにも理由があるのだろう。

    
2月1日(金) 一志ゴルフクラプ

 一昨日の夕方、ケイチンとコーヒーを飲んでいたら、「新しいフェアウエイウッド、ゼクシオの1・4・5・7・9番を買った。試し打ちしなきゃ」と言う。「じゃあ明日、快晴無風、気温10℃だから絶好のゴルフ日和だ」と言うと、途端に話がまとまった。
 ケイチンが、「来月コンペに行くので一志ゴルフでどうですか」と言うので、朝、電話を入れると、「10時15分にオーケーです」とのこと。9時過ぎから出かけた。
 僕は1月1日以来のラウンド…、今月4回目だというケイチンとの対戦はちょっとハンディがあると言い訳がましいことを言いながら1番は、お互いにパーのスタートだ。
 2番、左ドッグレッグのパー5。セカンドを左のコーナーぎりぎりにショートカット気味に打って見に行くと、谷が切れ込んできていて、そこへ転がり込んだのか、ボールは見当たらずロストで8打!。7番もナイスショットのティショットが、セカンド地点に行ってみると池があって、そこへ入ったのか見当たらない。池ポチャならば1ペナルティなのだが、入ったところが確認されていないので、ロストボールとするしかない。ダボの6打! 
 コースのレイアウトを忘れているということもあるが、ショットの精度が甘いものだから、ちょっと右や左へぶれてしまう。知らないコースでは見えているところへ打てというのが鉄則なのに、そこよりもちょっと左へ打ったのでそれが左へキックしてOB…、狙いよりも少し右にずれたので池への傾斜に転がってしまったということなのだ。
 そんなこんなでアウトは「45」、「40」で上がったケイチンに5打の差をつけられてしまった。



 インは10・11・12番とパー、ボギー・ダボと来たケイチンとは2打差に縮まった。
 13番でボギーを打ち、ケイチンはパーだったので、3打差で迎えた14番。


← 14番336Yパー4.


 ケイチンのティショットはちょっと力んでフックし、左の木にカッーンと当たった。どちらの方向にキックしたのかは見えない。章くんのティショットは右のバンカーを越えて、フェアウエイの真ん中に転がった。
 行ってみると、ケイチンのボールはやっぱり見当たらない。「ボールのキックが見えなかったのだから、ロストボールやろ(笑)」と言うと、「いや、これは池しか考えられないので」と言って打つた第3打は、動揺したのかトップ気味でグリーン奥へ転がった。下りのグリーン面へのアプローチは難しく、コンと当てただけだったのに下のグリーンエッジまでいってしまって、そこから3パット。ケイチン、トリプルボギーだ。
 章くんは、フェアウエイ真ん中から100Yのセカンドをアプローチウエッジで打ってナイスオン。4mをワンパットで沈めてバーディ! ケイチンを逆転した。
 

 ところが17番189Yパー3。打ち下ろしなので5番アイアンでいいかなと打ったボールが、グリーンを大オーバー。あわや池は免れたものの、ウオーターハザードの赤線内でノーソールで打ったところ、グリーンエッジまでしか届かず、しかもそこから3パット。 またまたケイチンに逆転されてしまって、結局、45・40=85で1打負け…。
 「章さんも、もう少しラウンドして、コース感を養っておいて貰わないと…」と言われてしまった。



【ゴルフ120】 石川 遼、今年もマスターズ特別枠   2013.01.21
   - 体をつくり、コーチについてスイングを習い、精神的に自立するべき -


 今年のマスターズ・トーナメント(米ジョージア州=オーガスタ・ナショナルGC、4月11日開幕)に、石川 遼が特別招待選手として出場することが、主催者から発表された。これで5年連続5度目の出場となるが、2009年と昨年に続き3度目の特別招待である。これに対し、米メディアなどは「特別扱い」といったニュアンスで記事にしている。石川の3度目の特別招待の知らせを米ツアーの会場で聞いた米国報道陣からは、驚きの声が上がったという。
 今回はタイのタワン・ウィラチャンとともに招待されたもので、オーガスタ・ナショナルGCのビリー・ペイン会長は「ウィラチャンと石川が参加することで、アジアでのゴルフの人気と関心が高まることを期待している」と狙いを説明する。
 マスターズの招待は、世界ランキング50位までの選手と若干の特別枠選手。確かに、ウィラチャンは1月14日時点の世界ランキングで68位ながら、昨季はアジアンツアーで3勝を挙げて5年ぶりに賞金王に輝いた実力者で、45歳353日での栄冠は同ツアー史上最年長記録を更新した。通算15勝はツアー史上最多記録となっており、招待はその活躍を評価してのものだろう。それに対して石川は世界ランキング78位(この記事を書いている21日現在では83位)。ここ2年間は日本ツアーでの優勝からも遠ざかり、やっと昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズで優勝したとはいうものの、この成績ではマスターズ招待はありえないというのが正直なところだろう。
 この実績で招待というのは、石川自身にとってもこそばゆいことではないか。なるほどゴルフ業界にとって日本市場は魅力あるところだ。一説によると、マスターズの放送で日本のテレビ局は放映権料や制作費などで5億~6億円を支払っているという。日本ツアーで圧倒的な人気を誇る石川が出ると出ないとでは、日本での視聴率は大きく違ってくるだろうから、日本のテレビ局としては、石川の出場は是非とも実現してほしい必須事項だ。
 ただ、だからと言って石川の出場に情状が絡むのでは、マスターズの権威が揺らぐ。所詮ゴルフは遊びだと言うのは、営々とゴルフの歴史をつむいできた先人たちの思いを理解しないものの戯言(たわごと)だ。最古のゴルフ・ルール(不文律)はたった2条、「ありのままの状態でプレーせよ」と「自分に有利に振舞ってはならない」だった。先人たちはこの2条に示されたゴルフの精神を胸に、1打に命と名誉を賭けてゴルフの歴史を積み重ねてきたのであり、1打で人生を変えたゴルフアーはいくらでもいるのである。
 1960年、廣野GCで行われた日本オープンで、陳清波はスコアの上では1位ながら、1ストローク少ないスコアを申告して失格となった。ベン・ホーガンは、全米オーブンで「アドレスしたらボールが動いた」と1ペナネールティを申告し、1打差で5度目の栄冠を逃がしている。また、優勝争いをしながら、ラフに転げたボールに一輪の花がもたれているのを見て、アンブレアブルを宣したのはイギリスのプロ、ハリー・ブラッドショー。彼の名前はこの1打でもって、永遠に語り継がれることになった。ゴルフにおいて、1ストロークの持つ意味は果てしなく大きい。
 その世界での石川 遼のマスターズ特別枠は、やはり歓迎できないゴルフの商業主義のあらわれである。こうして出場を果たした石川は、結果で招待者・ファン・出場できなかったものも含めての選手たちに答えなくてはならない。今年も予選落ちでは、そのあとに続く米国ツアーで、選手間の評価にも耐えられないのではないか。


 石川 遼は、米国ツアーで活躍できるか。もともと所持していたジョージア州オーガスタの一軒家に加え、今年はフロリダ州ベイヒルとカリフォルニア州カールズバッドにそれぞれ一軒家を購入し、また、キャロウエイトと3年18億円の契約を結んで、万全の体勢でツアーに臨む石川だが、今のままではアメリカでの活躍は無理だと思う。
 その理由の1は、体のつくりが欧米人に比して華奢すぎる。日本人は身長はともかくとしても、体の厚みで極端に劣る。力強くブレないスイングの基となる体幹の強さで劣るということで、移動距離も半端ではない転戦をしなければならない米国ツアーでは、体に無理を強いることになる。
 広いアメリカを転戦するために3軒の家を購入したのだろうから、この点は今までの日本からの挑戦者よりも恵まれているが、より体作りをしなければ、過酷なアメリカツアーを乗り切ることは難しい。
 2番目に、基礎的な技術の習得ができていない。大幸運で勝ったデビュー戦から暫くの間は、調子の波にも乗って、やることなすこと良いほうに転がり、日本ツアーのレベルの低さも大きいが、2年目にして賞金王にもなってしまった。しかし、そのときにも海外での成績は予選をクリアするのが目標のようなもので、過去のメジャー15試合の通信簿は、最高20位、予選通過4割という成績が全てを物語っている。
 彼のスイングは振りすぎる。高校生ぐらいマン振りしている。高校生のときから進歩していないのだ。本格的に米国ツアーに参戦するならば、実績のあるティチングプロについて、2年間ほどじっくりと基礎から修練し直すべきだ。今もってコーチが父親というのでは、行き詰まるのは目に見えている。暴れるドライバー、勝負どころで同じような失敗を繰り返すアプローチ、… といった技術的な問題を、根本的に見直す契機だろう。
 3、日本とは格段の難しさを要求されるアメリカでのゴルフに、真摯にかつ粘り強く取り組むことができるだろうか。技術面では、中島常幸や田中秀道も苦しんだように、アメリカの芝はフェアウエイもベントやティフトンで、ボールはわずかに沈む。日本のように、ボールが芝の上に乗っているような状態ではないから、ダウンブローに打ち込まないとクリーンヒットができないのだ。米国ツアーのプロたちが草履のようなターフを飛ばしてボールを打っているのを見れば、ダウンブローショットを駆使していることがわかるだろう。払い打てばボールの手前の芝に噛んでしまい、トップ気味のボールしか出ない。日本から米国ツアーに参戦した選手たちは、ツアーを戦いながらスイングの改造を余儀なくされて、中途半端な結果しか出せずに終わっている。ダウンブローを習得して、強いショットメーカーになれるかどうかが、まず第一の課題だろう。
 メンタル面では、日本で、特別扱いされてきた石川には、『3R』と呼ばれた(日本のマスコミが呼んでいるに過ぎないが)ライバルのロリー・マキロイ(北アイルランド)、リッキー・ファウラー(米国)らが活躍する姿を見せつけられながら、自分だけは予選通過にあえぐであろう日々を乗り越えるタフさがあるか。
 20歳になってなお、父親が米国での生活に付ききりだという。その他のスタッフも参加して、チーム石川での米ツアー転戦ということなのだろうが、そろそろ父親と離れて自分の意思でゴルフに取り組むことが必要だろう。そうすることで、ゴルフにも自分のスタイル(型)が出来上がるし、結果に対する責任感も出てくる。独り立ちのゴルフをするべきだ。


 今のままでは、かつて日本から参戦したプロたちのように、ツアー通算1〜2勝ぐらいはできるかもしれない。しかし、マキロイやタイガーウッズと戦うなど、夢のまた夢だ。
 石川は1991年生まれ、1989年生まれのマキロイとは2歳違いだ。ということは2年のアドバンテージがあると思えばよい。2年間、体をつくり、スイングを習い、精神的に自立すれば、2年後、マスターズの最終日最終組で、マキロイと並んでオーガスタの18番グリーンに上がってくる石川の姿を見ることができるかもしれない。




1月1日(火) 白山ヴィレッジ クイーン 87
 
 
 昨年は10月にチェンマイから帰ったあと腰痛で、11・12月とクラブも握っていない。これもくせのもので、やらないとやりたいとも思わずに、3ヶ月ほどが過ぎた。
 暮れの30日の天気予報を見たら、元旦は良い天気…、久しぶりだと予約を入れた。
 

 クイーンコース アウト 1番 344Yパー4→


 元旦のこの日、出掛けには最高気温予想が7℃と寒いのが気になったが、風もなく、10時20分のスタート時には燦々と初日が降り注ぎ、章くん、1番のティグラウンドでウインドブレーカーを脱いだ。
 ファーストショット…、ナイスボールでフェアウエイセンターへ。5番アイアンのセカンドが、これまたナイスショットで見事4mに2オンした。今年はバーディスタートかと打ったパットは惜しくも外れて、パーのスタートだ。
 アウトは8番まで1バーディ3ボギーと2オーバー。9番、セカンドが池越えになるパー4、ティショットをフェアウエイセンターへ打ったけれど、アゲインストだからか160ヤードほど残っている。とにかく池は越えなくては…と放った3アイアンのセカンドは、トップ気味のスライスで池へ…! これだけはやってはいけないと思いつつの池ポチャで、章くん、大ショック! ダボでアウトは40だ。
 インへ入ったら、久しぶりのラウンドだからか、足がガクガクしてきた。腰もシクシク言い出して、5ボギー3ダボの47。 結局、87というどうってことないスコアだった。
 今年は、体を鍛えて取り組む。 マンションの7階まで階段を上る。エレベーターには乗らんぞ。



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ゴルフのページ     その16
飛距離自慢の幼稚園、   スコアにこだわる小学生
景色が見えて中学生    マナーを身につけ高校生
歴史が分って大学生    友群れ集う卒業式
         スコットランドの古歌(夏坂 健 ゴルフエッセイより)