【112】 メナード青山リゾート 冬空イルミネーション        2006.12.24


 対向の車もほとんど来ない山道を、ひたすら登る。途中、車が行き違うことも難しいであろう細い道や、杉林の中の急勾配を、ひたすら登っていく。
 30年ほど前、津市の周辺にあまりゴルフ場がなかった頃には、「メナード青山GC」へ年に2〜3回出かけたものだが、なにぶんにも山の上のコースなので、天気の悪い日などはすぐに霧がかかる。ティグラウンドの前に竹が傾けて差してあり、「この方向へ打て」と言う。「エエイッ」と半ば焼け気味に打つと、案外ボールはフェアウエイにある。
 が、我が家から30分も走れば30箇所以上のゴルフ場がひしめく今日、約1時間をかけて山道を登っていかねばならないメナード青山は、とにかく遠い。
 この夜、30年前のおぼろげな記憶をたどり、「この道でいいのかな」などとつぶやきながら山道を行くのは、「メナード青山にイルミネーション」とのテレビCMを見たからだ。
 と、突如『WELCOME』と書かれた大きなイルミネーションに出くわした。


 道端の木がイルミネーションをつけて歓迎してくれた→


 その向こうの坂を越えると、眼前に赤や青に輝く美しい村が広がっていた。







↑赤い電球で彩られた木。


 売店や陶芸館などのショップハウスがイルミネーションで飾られている。左端の赤い木が、上の写真の木だ。→




 ホテルを取り巻く一帯に 様々な光が配されていた。山の上なので夜気は深々と冷たく、シャッターを押す指がかじかむほどであった。


← ホテル「シャンベール」。 メナード
 青山ホテルよりも新しいようだ。
  左手前の建物が、レストラン「ラグラ
 ース」だ。




  

 ホテルのフロントで 「お茶を飲むところはある?」と聞くと、「この時間、予約のお客様のお食事だけしか…」という答。
 レストランには、6〜7組の客が居た。ペアの客が多かったのは クリスマス・イブだったからだろうか。

        








↑ホテル入口に置いてあった、可愛い車


 ロビーから、ゴルフコースのフェアウエイに飾られたイルミネーションをパチリ  →





 再び外に出ると、ホテルの横の山の中腹に白と青の輝くようなイルミネーションがまたたいている。ピンと張り詰めた冷気の中、静まり返った夜の高原に、メルヘンチックな光に彩られたおとぎの国のようなコテージと、神秘的な山腹のイルミネーションの織りなす光景は、別世界に踏み込んだよう…。


← 白と青の輝きは神秘的


 道はついていないのだけれど山腹へよじのぼって、輝くイルミネーションの中へ立ってみた。



  




 白と青の光の中から、おとぎの国のコテージをパチリ  →



   
















  



 冷気がほほに快い…。漆黒の闇の中に輝く光は
可愛くも、時に幻想的…。

        





 メナード青山リゾートは メナード化粧品が 標高600メートルの青山高原に開いたリゾートエリアだ。2つのホテル、丸太風コテージ「スイス村」、和風館「雅楽司(うたつかさ)」の4つの宿泊施設を持ち、百万坪という広大な自然の中に、ラベンダーやハーブなどを栽培し季節の花々を咲かせるお花畑、温泉(霧生温泉と名づけられている)、ゴルフ場などが揃っている。





 往きには相変わらず遠いなぁと思った道も、帰りに見るとずいぶんと整備されている。
 百万坪に広がるリゾートには「ハーブ園」や「ラベンダー畑」、リゾート内から湧出した温泉をホテルに引きこんで誕生した、霧生温泉「雅の湯」などがある。今度は、ハーブ風呂に浸かりに来よう。
 
 お肌がつるつる、すべすべになる良質のお湯と、お風呂から眺の眺望が自慢らしい。



      





【111】 なばなの里 ページェント       2006.12.15


 「なばなの里」は、季節の花を溢れんばかりに植え、園内にはイタリアン、フレンチ、中華、麺処、日本料理などのレストランや、地ビール館、ベゴニア温室、天然温泉などを常設するテーマパークである。
 冬枯れのこの時期は、例年、イルミネーションが園内を飾る。今年は、例年以上の素晴らしさだと聞いて、午後5時30分頃から出かけてみた。


   ゲート前の光の木、後ろの明かりが入場券売り場 →


 (夜間撮影を三脚も持たずに出かけて、多くのショットに
  微妙な手ブレが生じているのをお許しいただきたい。)

 


← ゲートをくぐると、ピーターラビット君が出迎えてくれる。


 右回りに歩経路を行くと、すぐに「長島ビール館」があり、その前の広場は、地上にちりばめられた青い光の海だ。

                          




 青い海に浮かぶ、赤・青・エンジなどと色を変えていく三角帽子を眺めながら、白く輝くアーチをくぐって進んで行くと、ビール館の玄関へ出る。


          ビール館の玄関 ↓
  





 






 やがて池のほとりへ出た。池の西岸に建つ教会から、池一面に光の帯が敷かれている。教会を照らすライトも、池の中を走る光の帯も、刻々とその色を変える。

     ↑ 同じ場所から教会と池の光を撮っている。刻々と色が変わっているのが分るだろう ↓
  




 池の反対側から教会をパチリ ↓

      
 建物の向かって左はフレンチレストラン
 「マルセイユ」、右はカフェ「ラ、テラ
 ス」だ。


  この夜は、園内のどこのレストランも
 人で溢れていたが、カフェ「ラ・テラス」
 には空席がチラ
 ホラ…。
  白玉汁粉をつ
 まみ、コーヒー
 を飲んだ。





 園内の紅葉も綺麗に色づいていて、ライトアップに赤や黄色が映えていた。



 風のないこの夜は、寒さもそれほど感じなかったが、池の水面もさざ波ひとつなく鎮まっていて、写った紅葉が吸い込まれるような鮮やかさであった。

      












   

 「鏡池」と名づけられたこの池の水面は、文字通りの地上の世界をそのまま反転させた光景を写し出していた。
 池のへりに置かれた「鏡池」の看板は反転文字が書かれていて、下の水面に映ったものが正しい文字として表示されるように工夫されている。
         



 正面ゲートから一番遠いところ、園内の最奥部はいつもは花広場として季節の花々が植えられている。
 今夜はそこへ、巨大なアーチが造られていて、無数の電球が輝いていた。



  


















   
 光の洞窟を抜けて、小高い丘を越えると、青い光の塊りが現れた。
「青の洞窟」だ。

妖しげな青い光の中の幻想の世界

             




  ひとつひとつは、
 こうなっています→









 つなぎ合わせて
 網ができます。
       →



 



 夜空に、円盤型の物体が、ゆっくりと回りながら上がっていく。


 人を乗せて、ウイーンと空に上る「アイランド富士」という乗り物。
 左の写真、下のドーナッツ型のものは、池に写る「アイランド富士」である。


 5分ほど上がっていて、ウイーンと降りてくる。高いところから、園内のイルミネーションを一望できるというのだが、これに乗るためには1時間の列に並ばなくたはならない。 





  
 何か食べようかなとレストランをのぞいてみても、ねッ…この通り、どこも3〜40人は並んでいる。
最後尾は、向こう側…。立っている人のさらに向こうの扉の外に伸びている。




 園内で食事をするのは諦めて、出口へと向かう。夜も8時30分を過ぎて、足元から冷気が昇ってくるよう。
  


 営業時間は、通常9時までのところ、25日までは午後10時まで。ゲートを出て駐車場へと歩いていく間にも、たくさんの人とすれ違った。9時になろうかというこの時間からも、園内に向かう人が途切れない。

 

 ン、だだっ広いけれど記号も番号もない駐車場…、自分の車を探して、2周してしまった。






【110】JR名古屋駅 クリスマス・イルミネーション と 
    タイ料理 クッキー・ヌードル
                  2008.12.08


 名古屋駅へ6時15分に着く新幹線で東京から来る友人と、改札口で待ち合わせている。名古屋高速道路の渋滞で、名古屋駅の太閤口へたどり着いたのが6時10分。見つけた駐車場へ車を放り込んで改札口へ駆けつけたのが、6時15分。改札口の向こうに友人の姿が見えた。

 
 とにかく食事をしようと表口に抜けて、新しくなったトヨタビルに行ってみると、入口に「商業スペースは3月にオーブンさせていただきます」との案内が掲げられている。
 「食事はできそうにないね」と引き返したときに撮ったのが、このイルミネーションの写真である。

 

  
  
  
 友人が、先年行ったときのタイ料理の味が恋しいと言っていたのを思い出し、栄の『クッキ−・ヌードル』へ行くことにした。
 この店は、調理人がタイ人。タイ航空の協賛で、材料・香辛料などはタイから運んでいる。
 「トムヤンクン、生春巻き、ムウヤン(タイ風焼きブタ)、エビとサヤエンドウの炊き合わせ」、そして、メニューにはなかったけれど、タイで食べた美味しさが忘れられない「プー・パッポン・カリー」は出来るかいと聞くと、厨房から料理する人が顔を出して、「OK出来るよ。カニ入りとエビ入りがあるけど、どちらが良いか」と言うので、「そりゃぁ、カニだろう」と答えて作ってもらった。


         

 日本人の口に合うように調理しているからか、タイで食べたものとは、微妙に違う。食材をタイから空輸し、タイ人が調理しても、どこか何かが違うのは、あのタイの焼け付くような暑さが欠けているせいだろうか。
 

 客の半分は、東南アジアの人たちだ。大半はタイ人なのだろうと思うのだが、章くん、タイ人とカンボジヤ人とベトナム人の区別がつかない。


← 栄の「クッキー・ヌードル」

 
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