お昼過ぎに家を出て、法隆寺に着いたのが2時過ぎ、まずは、中門を守る「金剛力士像」にご挨拶…。
宝蔵の奥深く、久しぶりにお目にかかる「百済観音」は相変わらずスラリと八頭身です。
中宮寺の「如意輪観音(僕が学生時代には、この仏様は弥勒菩薩と伺っていたのですが)」にもお参りして、ご無沙汰をお詫びしてきました。
門前のお店に入ってコーヒーを飲んだあと、田んぼの中の
道を歩いて「法輪寺」へ向かいました。
← たわわに実る稲穂が頭を垂れる上を、
秋風が渡っていきます。
「発起寺」へ向かう道すがら
コスモス畑がありました
コスモスの花の上に浮かぶ三重塔 →
聖徳太子も この光景を愛でていたのかと思ったのですが、家に帰ってからコスモスを調べてみたら、『メキシコ原産、明治20年ごろに日本に渡来…』とありましたから、奈良朝の人たちは、コスモスと三重塔は一緒に見ていないですね。
夕色迫るなか、法隆寺へ戻って、
簡単に食事…。
外へ出ると 見事な夕焼けが空を覆っていました →
堀 辰雄は、その著書「大和路」の中で、「斑鳩は道端の草むらの一本一本に八百万の神がおわして、道ですれちがう人々の表情も優しく穏やか」と書いていたが、ここには日本の原風景があって、人生の喜びや悲しみの場面で、あるいはふと疲れたときに、人はこの地を訪れ、それぞれの思いを明日へとつなげていくのだろう。
見上げれば、大きな夕焼け…。明日はきっと良い日だ。
「 あぢさゐの 下葉にすだく 蛍をば 四ひらの数の 添ふかとぞ見る 」(藤原定家)
今日よく見られる手まり型の花は、西洋へ持ち出されて改良された西洋アジサイで、花も大きく、色とりどりのものが造られた。華やかで派手好きな西洋人の好みに合わせて改良されてきたものが、日本に逆輸入され、今ではこちらが主流となっている。

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