2日目に嵐山へ行くのならば、都ホテルでなくて、もっと西寄りのホテルを取ればよかったのですが、どこへ行くという当てもないままに訪れた京都でした。朝、ホテルで見たテレビが「天龍寺の桜満開」と報じていたので、急遽、天龍寺・嵐山…と思い立ち、途中で乗った京福電鉄の{トロッコ列車にご乗車の方は、嵯峨野駅でお乗換えください」という車内放送で、「そうだ、トロッコ列車に乗ろう」と思い立ったような次第です。行き当たりばったりでしょう(苦笑)。
亀岡から折り返したトロッコ列車を「嵐山」駅で降りて、嵐山(亀山)公園を散策し、展望台へ登ってみました。
嵐山公園展望台から見上げた、対岸(嵐山)の桜の群生 →
トロッコ列車から遠望した嵐山山肌のピンクは、この桜たちだったのですね。
← 見下ろせば桂川(保津川はこのあたりでは桂川と名前を変える)の流れが望まれます。保津川を下ってきた船が嵐山を見上げるために停泊し、その船に飲み物やみやげ物を積んだ売店船が横付けしていきます。
この画像を見た友人から、雨に煙る嵐山は『一幅の山水画』を見る思いとメールが来ました。そう、まさに艶やかな一枚の絵…。
朝日に匂う山桜が日本男児の象徴ならば、雨に煙る桜たちの健気でたおやかな様は、和服和傘の日本女性を思わせるいでたちです。
そういえばこのの2日間も、和服をまとった若いお嬢さんが多く見られましたが、日ごろ着慣れていないのがひと目で見て取れて、少し残念でした。
嵐山公園を歩いて、桂川河畔へと降りてきました。
渡月橋界隈を上流から… →
雨は小降り。ただ、そのせいか人出は少し少ないよう。

時刻は午後1時30分…、桂川河畔の茶
屋へ上がって食事にしました。
← 小雨混じりの肌寒さが、「湯豆腐」を注文させました。

そして、天龍寺へ…。大方丈・小方丈をめぐり、長い廊下を渡って多宝殿へと向かいました。堂前の枝垂れ桜を見るためです。
多宝殿前の満開の枝垂れ桜 →
庭に下りて、庭園から裏山をめぐる歩経路を歩きました。山の中腹から桜越しに見下ろす伽藍が雨に煙っていました。

← 天龍寺の西側に聳える亀山の中腹から、桜越しに伽藍をパチリ…。写真には桜ばかりが写っていて 伽藍の屋根がどこにあるのかわかりませんね(苦笑)。
午後4時30分、嵐山「老松」でわらび餅と抹茶をいただき、嵐山を後にしました。