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2006年
コース ティ OUT IN グロス 平均 パット そ  の  他
31 11/8 三重フェニックス 43 41 84 86.3 2588
30 10/17 伊勢高原 43 43 86 86.3 +2 武藤さんに完敗
29 9/29 鈴鹿CC中 40 40 80 86.4 ―2 コーライグリーン
28 9/15 双鈴・土山 43 39 82 86.6 +1 嵐の前の静かな日
27 8/30 Stewart Cre 44 43 87 86.7 スチュワート・クリーク
26 8/30 Silver tip 43 45 88 86.8 +3 シルバー・チップ
25 8/29 Banff Spri 43 46 89 86.7 +1 バンフ・スプリングス
24 8/27 kan .Rollety 45 42 87 86.6 +1 カナナスキス
23 8/27 kan .Kid 44 40 84 86.6 カナナスキス
22 7/30 伊勢高原 39 40 79 86.7 +1 3パット3ホール1821
21 7/17 伊勢高原 43 41 84 87.1 +1 3パット5ホール1742
20 7/6 伊勢大鷲 42 47 89 87.3 +3 コンペ 飛び賞25位
19 7/4 伊勢大鷲 41 43 84 87.2 +2 4位 賞金なし
18 6/13 伊勢高原 42 41 83 87.3 -1 返り討ち
17 5/31 伊勢高原 44 43 87 87.6 +2 啓チン撃破
16 5/27 鈴鹿CC東 46 45 91 87.7 +2 5回連続雨ゴルフ
15 5/23 三重白山GC 41 43 84 87.4 0 4回連続雨ゴルフ
14 5/16 鈴鹿CC東 43 42 85 87.7 -3 6ホール1パット
13 5/07 南山CC 47 大雨・洪水・波浪注意報
12 4/25 一志温泉G 44 43 87 87.9 NG おいおい、ノータッチだろう
11 2/23 バンコク 43 43 86 88.0 NG 今度は美人の組へ打ち込み
10 2/22 プレジデントA 38 48 86 88.2 NG R・T・ジョーンズJr
2/22 プレジデント@ 44 41 85 88.4 NG WEST→SOUTH
2/19 ユニコ A 39 41 80 88.8 NG インド人へ打ち込んだ
2/19 ユニコ @ 54 47 101 90.1 NG タイ語のおじさんキャディ
2/18 パインハースト 43 43 86 88.3 NG 吉川さんと出会う
2/17 レイクウッド 45 50 95 88.8 NG 札幌愚連隊4人と
2/16 ロイヤルJMS 41 44 85 87.2 +2 チャムローン君と
2/15 パンヤパーク 44 43 87 87.7 +7 台湾の周・魯さんと
2/14 ザ・ロイヤル 45 45 90 88.5 +6 上海の鄭さんと
1/10 伊勢高原CC 46 41 87 87 今年の目標85以下




【66】 ミズノ・クラッシック in 伊勢志摩               2006.11.03


 「古閑美保の応援に行った」と言うべきか。そうでなければ、昨日は睡眠3時間で上高地往復
500余Kmを走り、帰宅は午前0時…。2時過ぎに寝て、今朝は5時半起床…、仕事だったら絶
対に起きない。「美保ちゃんのためなら…」である。

                  
  8時に賢島CCへ着いて練習風景を見に行ったら、
 ドライビングレンジでいきなり美保ちゃんが打ってい
 るのに出くわした。そのあと、バンカー、アプローチ
 の練習へ移動するのについて歩いた。


← バンカー、アプローチの
 練習風景


     
  いよいよスタート ↓













 5番まで、古閑美保、諸見里しのぶ、ベッキー・モーガンの組について歩いた。ここまで、美保ちゃん±0、諸見里±0、モーガン+1。
 5番のグリーンで、後続の「横峰さくら、ダイアナ・ダレシオ、ローラ・デービス」「宮里藍、金 英、カリー・ウエブ」「アニカ・ソレンスタム、大山志保、ナンシー・スクランプトン」の組を見ながら待機し、隣りの7番に美保ちゃんの組が来たので、また9番までついて歩いた。美保ちゃん、諸見里、ともに7番のパー5でバーディを取り―1、モーガン+2。


  8番パー3、諸見里のティショットはピン1.5mについた。
   グリーンにあがってくる諸見里に、観衆の拍手と
   「ナイスショット」の掛け声。
   諸見里は、きちんと会釈をして、「ありがとうございます」と
   答えていた。
   これからは、彼女の応援もすることにしよう。





 インへターンしていく美保ちゃんの組を見送りながら、途中の16番ティグラウンドで金美賢を待って1ホール一緒に歩いた。
 金美賢は、一昨年の日韓ゴルフのとき、そのプレーを見て目を見張った選手だ。157cmという公称よりも、なお小さいのではないかというほど小柄であるが、左手を深くかぶせたグリップ、芝生をパッと飛ばして打つ正確なダウンブローなど、印象に残った選手であった。
 彼女は今年、米国女子ツアーで2勝し、1,308,616jを獲得して賞金ランキング第5位に居る。


← 16番 セカンドを打ち終えた金美賢、
 非距離のない彼女は、いつもセカンドオナーだ。



 16番の隣の13番グリーンに、上田桃子が上がってきた。僕としては、彼女も「桃尻桃子の待ってろ世界」と題するHPなどを読んで、応援している選手だ。昨日の第2日目に―8を記録して、単独トップに躍り出たのには驚いた。


  がに股を写して、桃ちゃん ゴメンね ↓



















 
← 13番、美保ちゃんのアプローチ。

       
← ここへつきました。
 ちゃんと、足を伸ばしてマークし
 ていますね。



 この組についているスコアボードを見ると、古閑美保+1とある。
 ちょっと目を離していたら、いつの間にか2つもボギーを叩いている。




 13番グリーンで後続の組を見ながら、隣りの16番へ美保ちゃんたちが折り返して来るのを待った。


          2組後ろの 宮里 藍たち →



 16番に美保ちゃんたちが現れた。







← 16番フェアウエイ。
   モーガンのセカンドを待つ 美保ちゃん

               









        
            2オン2パットのパー →


 16番グリーン近くで、美保ちゃんの組について歩いている、清元澄子元女子プロゴルフ会長の姿を見つけた。清元元会長は、不動裕里・大山志保・古閑美保たち、九州勢の師匠だ。

16番グリーンにて
う〜んと ラインを読んで
一生懸命打ったけれど、外れたわ。
単なる、パーだわ!

 ラウンド中、盛んに腰の屈伸運動をしている美保ちゃんの様子を見て、章くん、「美保ちゃんは腰が悪いのですか」と聞いてみた。
 清元さん、「いえ、どこも悪くはないですよ。からだが心配なのは、内臓が弱い大山志保のほうです。古閑美保は体はどこも悪くない…、古閑が悪いのは、頭だけですよ」と笑った。(この話、僕のデッチ上げじゃないよ。美保ちゃん、怪しいと思ったら、清本さんに確かめてみて…。)
 「でも、二人とも調子がいいのは、指導が良いからでしょう」と水を向けると、ハハハーッと相好を崩した。見るからに無愛想なオバサンといった様相だが(失礼)話してみると気さくで、話も面白い元会長である。


18番のフェアウエイ ↓ 



























 美保ちゃん、17番まで1オーバー。18番のセカンドがグリーンに乗ったのを見届けてから、インの最後から2番目のスタートだから、今頃はアウトの7番あたりに来ているであろう金美賢を見に行ったのだが、全てが終わってからスコアーボードを見たら、+2となっているではないか。18番グリーンで、何が起こったんだ。
                            

 9番のティグラウンドへ向かう
 金美賢ちゃんのパーティ
  左は 張 晶。     →



 二人を比べて見ても、金美賢ちゃんがいかに小柄かが解るだろう。アメリカの選手と比べたら、肩までしかない。

               















← 390Yパー4の9番。彼女のセカンドはウッドだ。
 それで、グリーン右へ見事に乗せていった。


 金美賢、この日 ―2で20位タイ。


 こうして、この日の戦いは終了。快晴微風の恵まれた条件下で、7アンダーの単独トップに躍り出たのはレーチェル・ヘザリントン(オーストラリア)。4アンダーの2位タイに、フリエタ・グラナダ(パラグアイ)、ブリタニー・ラング(アメリカ)、川崎充津子、北田瑠衣の4人が続き、3アンダーの6位タイグループにはカリー・ウェブ(オーストラリア)、宮里藍、横峯さくら、福嶋晃子ら14人がひしめく混戦。
 諸見里しのぶは2アンダーで20位タイ。大会6連覇を狙うアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は3バーディ、2ボギーの1アンダー、27位タイで初日を終えている。


 そして我らの古閑美保ちゃんはというと、この日1バーディ3ボギーの2オーバーで、出場76選手中60位タイ…。
 

 ← ということで、終わってから
  清本先生の特訓を受けている。



 … 3日間の戦いを終え、美保ちゃんは+6の70位で、ビリから7人目。う〜ん、残念…! 頭を鍛えなおして、また 次の試合をがんばれ〜!


追 記


 ナント2日目、今大会のベストスコア―8を叩き出だして、上田桃子が対独トップに躍り出た。
 最終成績は、優勝のカリー・ウエブ―14に対して、―7の9位タイで終わったけれど、世界のトッププロを相手に堂々の最終日最終組…しかも首位タート。震えるような緊張感を覚えたことだろう。滅多にできないこの経験は、彼女の次なるステップへの大きな糧となることだろう。


← 上田桃子 初日の18番グリーン


11/5 桃尻桃子のホームページより
 本日はたくさんのご声援、ありがとうございました。9位タイという結果に終わり、皆様のご期待に応えることはできませんでしたが、この悔しさをバネにまた一回り大きく成長することと思います。これからも、応援よろしくお願いします。
 また、本日22:00〜フジテレビ放送 スタ☆メンにて、上田桃子の特集が急遽放送されることとなりました。3ヶ月前から密着していただき、急成長する上田桃子の等身大の姿が描かれているそうです。是非ご覧下さい。』
 ということで、今、見ていま〜す。





【65】ハンブルグ ゴルフ便り ―異国の地で20年続く日本人コンペ―  2006.10.07


 ドイツのハンブルグで、もう20年になる、日本人有志のゴルフコンペが開催されている。その会を世話している友人のメールから、遠い異国の地でゴルフを通じて交流する人々の様子や、洋の東西を問わないゴルフに興じる人々の姿をのぞいてみよう。


 『 20年前、ハンブルグに滞在している日本人の間でゴルフコンペといえば、ある日本の銀行主催のコンペのみで、下手なゴルファ―はお呼びでないという状態でした。そこで「下手でも、女性でも参加出来るコンペを!]と2名の世話好きの駐在員(100をやっと切る程度の腕前でしたが)のアイデアで、出来たのがハンブルグ「芋掘会」コンペです。タ―フを思いっきりとって(ダフってばかり!)まるでドイツ名物の芋を掘るがごとくのプレーヤーたちの姿から命名しました。
 進行を早める為にダブルパ―のスコア―でオン出来なければギブアップ。スコア―はダブルパ―+1とするなどの特別ル―ルを作ったり、ビギナ―でも賞品がもらえるように、ドラコン+チョロコン、ニアピン+3打&4打ニアピン、最多パ―&パー(8)賞 (=パーと8のスコア―が多い人)、珍プレ―賞、最多ギブアップ、最多ロスト賞…等々、皆が楽しくゴルフ出来る様に色んな賞を作りました。
 登録会員は60名ですが月例会参加者は20〜25名。以前は40名以上の参加だったのですが、ここ10年、駐在員が減り続けているので、今では20名でも参加者が多い方です。ハンディ―の上限は40(20年前は60!)、シングルは5名。
 私は第1回目からの参加、それも初めてのラウンドが芋掘コンペでした。今年は20周年を迎え、創立当時からの参加者はわずか2人のみとなりましたが、私が万年幹事を引き受け、 嬉しいことに今ではハンブルグで一番レベルの高い、人気のあるコンペとなっています。
 20周年記念大会は、今年8月に総勢28名で思い出のゴルフ場(20年前の開催地)で、遠くデュッセルドルフやシュツットガルトからも参加者を迎えて盛大に開催しました。沢山の賞品の寄付もあり、高価な本革のバッグがあるかと思えば会の名前にちなんで、ラスト賞は芋10キロ。馬券は日本レストランのオ―ナ―の一人勝ちで、配当金はなんと4万4千円でした!


 このコンペでは私は幹事に徹していて、なぜかスコア―はいつも悪い。【章くん注、彼女は今年、女子のクラチャンを取ったシングルプレーヤー】 第一組目のスタ―トで、懸賞ホ―ルに旗を立てたりしながら、ペースメーカーとして迅速なプレ―を心がけています。
 そして、グリ―ンフィ―の交渉からゴルフ場の予約、レストランの予約、メニュ―の決定、賞品の購入、これらは20年間も同じことを繰り返しているので慣れたものです。プレー以外の部分でも結構大変なのですが、でもそれで良いのです。皆が楽しんでくれれば…。


 参加費は65ユ―ロ、夫婦は60ユ―ロ(9000円)。グリ―ンフィ―+ 飲食代(飲み放題食べ放題! … ドイツではアルコ-ルは少量ならば可、昼間はコントロ―ルはないので、皆ビ―ルを何杯も飲んでいます)+取りきりカップ代、賞品代…等が含まれていますので、すごく安いんです。
 特別賞品は1〜3位、ブ―ビ―、ベスグロ 。その他の特別賞は飛び賞(5位・10位・15位…)、バ―ディ賞はボ―ル3個と決めています。毎回150個のボ―ルを買いますが、余った時は、さらに特別賞を作って全部消化。 全員が何らかの賞品を持って帰ります。


 一番面白いのは珍プレイ賞。自己申告ですので、言わなきゃ損と、次々と面白い申告が飛び交います。
 ベストドレッサ―賞で、阪神タイガ―ズのユニフォ―ムを着てプレイした人がいました。阪神が優勝した時でしたが、これもドイツだから出来たのでしょうか。日本ではプレイ禁止…?
 握りで儲けて車を買ったとか買わなかったとか…、くれくれ詐欺(実力を隠してハンディをくれくれ!とわめいているから)にかからないようにと号外が飛んだり、プレー後の食事会のときは、握りの払いとハンディ交渉で大騒ぎです。


 芋掘会のプ―ル金で、「ドイツ人対アジア人のライダ―カップ」も6回ほど行いました。これは寿司食べ放題で、我がクラブのオフィシャルコンペに組み入れられるほどドイツ人には人気のあるコンペでした。
 年々ドイツ人の参加が圧倒的に多くなり、ドイツ人に東洋人としてプレイしてもらうことにしました。日本チームに参加するドイツ人の中には、日の丸の鉢巻をして来たり、髪を黒く染めて来る人もいたりして、「私は日本人ダア〜」とパフォ―マンス。初めは面白かったけど これではライダ-カップの意味が無いと結局4年前に中止。 未だにクラブコンペとしては最高のコンペだったと語り伝えられています。(当然ですよね! 多くの在ドイツ日本企業がスポンサ―になってくれて、賞品はデジカメ・時計やプレ―ヤ―など高価な物ばかり。寿司もハンブルグで一番の高級レストランから取り寄せたりして、参加費は35ユ―ロ(約5000円)ですから!)


 芋掘コンペ100回記念大会には、私は皆勤賞で100本のバラを頂きました。残念ながら母の葬儀で皆勤は途絶えたけれど、それでも138回で不参加は一度のみ。自分でもすごい!と思っています。でもまあ、これは私が年間スケジュ-ルを決めて、自分の都合の悪い日は避けて開催していますから、当然なのですが...。


 芋掘会の歴史は私のゴルフの歴史でもあります。何百人もの方が参加され、そして帰国されました。ゴルフを通じて友好の輪が広がって行きました。東京と大阪支部が出来ました。そしてシンガポ―ルにも(シンガポ―ル以外はもっぱら飲み会ですが)。ゴルフに出会えて本当に良かったと思っています! 』


● 「芋掘り会」は、異国に滞在する日本人の皆さんの 月に一度の拠りどころだったのだと思われる。日系企業の協力を得られたというのも、この会が参加した日本人の皆さんに、いかに支持されていたかということの証明だろう。
 また、コンペの成功は、幹事の努力の賜物である。遠くからの参加者と豪華賞品を集めての20周年記念大会…、「今ではハンブルグで一番レベルの高い、人気のあるコンペ」に育て上げたご苦労に、乾杯!
 「ニギリで車を買われた」とか、「こいつが良いスコアを出すのは 俺が買ってやったクラブのおかげ」とか、ゴルフのベットの話は世界中どこでも同じ。ハンディをくれくれと言って勝っていく輩を、「くれくれ詐欺」と言うのも初めて知った(笑)。 
 コンペのアイデアから、プレーフィの交渉、賞品集め、いろいろな特別賞を作って参加するみんなを楽しませる配慮も行き届いている。自己申告の珍プレィ賞…、言わなきゃ損と次々と面白い申告が飛び出すというのも傑作だ。今度、僕たちのコンペにも拝借させていただきますと許可をお願いしておいた。
 極め付きは、「ドイツ人対アジア人のライダ―カップ」。ゴルフの存在意義ここにあり…というイベントだ。日本チームに参加するドイツの皆さんの、「日の丸鉢巻」や「黒髪染め」といった、にわか日本人振りもいい。 
 「138回で不参加は一度のみ」の名幹事さんには、「ハンブルグではお世話になりました」という方々が、日本にはもちろん、世界中に散らばっている。ゴルフクラブを持って世界を歩けば、どこでも下へも置かない歓待だろう。ゴルフって、ホントにいいものだ!
 芋掘り会が200回・300回と発展していくことと、名幹事さんがいつまでもご健勝で颯爽とプレーをされることを、心からお祈りしてやまない。




【63】 ゴルフの1ストロークが持つ意味                 2006.06.16
    ― 「一輪の花を愛でつつ」 ハリー・ブッドショー ー


 友人(女の子)からのメールが届いた。
『 今日一緒に回った美人のゴルフは、6インチどころか、変な場所にボールが止まったら、平らなところまで出してもOK。 パットも70cm位のはOKで、木の根っこに止まったボールを打とうとしてカラブリした時、一緒の男の人が、「出せば良いのに…、ゴルフのルールは、プレーヤーが有利になるように出来ているのだから、一度読んでご覧」だって。
 甘〜いゴルフして、良いスコア出して、気分良く帰るというのもゴルフだし…。 ン、彼女のゴルフが甘いのは、ニギリをしてないからかもね。』


 美人を1人、ニギリ地獄に引きこもうとしている(?)女の子からのメールだが、章くんの返信は…、
『 ゴルフのニギリはスパイスだよね。全然ニギらずでは何か足らないし、大きすぎては続かない。AUくんのように、いつもの仲間からいつも巻き上げていては一緒に行く相手がいなくなってしまう(笑)。AUくんは、ハンディ8としてはゴルフが強いからね。それに引き替えKIくんは絶対にニギらない。なぜかは判るでしょう…、そう、彼はハンディ8としては下手すぎる。ニギったら100%勝てないから。ゴルフもいろいろ、ゴルフ場もいろいろ、ゴルファーもいろいろだよなぁ。
 その美人にしても、「甘〜いゴルフして」、果たして「良いスコア」につながるかどうかは疑問だよ。目の前の一打に限って言えば有利になるかも知れないけれど、ゴルフは長い目で見ればみんなに公平に出来ているもの。自分に有利に図ると、ゴルフが卑しくなったり、上達が止まってしまったりし、社会的な評価を落としたりして、どこかで不利益をこおむるよ。
 1打に名誉と命を賭けて、先人が営々として築いてきたゴルフの歴史を知れば、自分に有利に図るなんて、とても出来ない。1打で人生を変えたゴルフアーはいくらでもいる。1打の意味を知るべしだね。
 最古のゴルフ・ルール(不文律)は、たった2条、「ありのままの状態でプレーせよ」「自分に有利に振舞ってはならない」。
 かつての日本アマ優勝者で、学生ゴルフ界の指導者川崎 肇さんは、学生たちに口を酸っぱくして言ったという、「決して触るな! タマはいじるとくせになる」(←僕の創作じゃないよ)。
 でも、プライベートなラウンドで、ローカルルールに認められたりしている場合、デボットのボールを横へ置いてあげたり、深いラフに潜ったボールを草の上に置き直してやったりするのは、それはそれで良いと思うよ。』


 1960年、廣野GCで行われた日本オープンで、陳清波はスコアの上では1位ながら、1ストローク少ないスコアを申告して失格となった。 ベン・ホーガンは、全米オーブンで「アドレスしたらボールが動いた」と1ペナネールティを申告し、1打差で5度目の栄冠を逃がしている。また、優勝争いをしながら、ラフに転げたボールに一輪の花がもたれていたのを見て、アンブレアブルを宣したイギリスのプロ、ハリー・ブラッドショー。彼の名前はこの1打でもって、永遠に語り継がれることになった。ゴルフにおいて、1ストロークの持つ意味は果てしなく大きい。




● 雨の日のゴルフ                          2006.05.27


 4月25日の一志温泉GCからここ1ヶ月、5回のラウンドの機会があったが、5回連続で雨のゴルフである。お宮さんに行って、お祓いを受けてこなくてはいけないだろうか。
 もう、雨のゴルフの奥義を会得してもよい頃だと思うのだが、今日のラウンドでは1発のナイスショットもなし。ティショットは擦り球でごまかしながら打ち、フェアウエイからのショットはみんなダフッていた。「雨や風のないゴルフなんて、クリープを入れないコーヒーみたいなものだ」と、今時には通用しない強がりを言ってスタートしていった僕としては、反省しきりである。
 ともすれば気分が滅入ってしまいそうになる雨の日のゴルフ、何よりも大切なことは、明るく元気に回ることである。今日のパートナーのみなさん、全身ずぶ濡れ、「もう、恐いもの何て何にもないね」と言いながら、ミスショットに笑いこけ、大叩きに励ましあいながら、楽しくラウンドすることができた。
 ゴルフの醍醐味は、厳しい自然状況と、暖かいパートナーに恵まれることであることを、改めて思った一日であった。



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飯田 章の趣味「ゴルフ」について、記録・エッセイ・独善的ゴルフ論などを記しています。
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