【146】 ほたる狩り(大紀町滝原)                2008.06.10


 紀勢自動車道の大宮大台ICを降りて、さらに南へ5分ほど走り、大紀町役場を過ぎてすぐを左へ鋭角に曲がると、「るるぶ ほたる鑑賞スポット2008」に選ばれた『語らいの里 噺野(はなしの)』がある。
 一帯(祝川(通称ホタル川)周辺 )は、地元の人が10年以上ゲンジホタルの幼虫を育てていて、この時期、放流している。
 津からは、伊勢自動車道〜紀勢自動車道と乗り継いで、40〜50分で着く。
 ほたるが多く飛ぶのは、湿気が多くて、風のない蒸し暑い夜だとか。今日は風もなく、天気は下り坂でムシムシしているから、ほたる見物には絶好の夜だ。


← 午後7時過ぎ、川べりに着いた。
  あたりは、だんだんと夕闇が…。





 夜の帳(とばり)が川面に垂れ込め、山肌が闇に沈むと、あちこちに黄色の小さな光が飛び交い始める。その光は、あたりの闇が色濃くなると輝きを増し、高く低く…点滅しながら群舞する。
 持っていた懐中電灯を暗闇に向けて点滅すると、それに呼応して湧き上がるような光の群れであった。


     川面に向けて、バルブ(開放)で撮ったもの →


 帰りはいつもの松阪で食事し、スナックへ顔を出すという、
定まりのコース…。
 

 そういえば、松阪が生んだ国学者「本居宣長」と、当時の国学の先駆「賀茂真淵」との出会い(いわゆる「松阪の一夜」)を詠んだ歌に、『ほたるとびかう松阪の、夏の夕べの旅の宿、初めてあいし碩学の、つきぬ話に夜は更けぬ』と、ほたるが登場する。


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