飯田 章のホームページ 雑記帳
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   思いつき、メモ、ぼやき、他のジャンルに入らないことがら、誰かに送ったメールの
  抜粋 … などを記していきます。
   ほとんど根拠のない、気楽な話の羅列ですから、ご用とお急ぎの方はのぞかないで
  ください(笑)。


 零捌(08)年  壹月 貳月 参月 肆月 伍月 陸月 質月 捌月 玖月 拾月 拾壹月 拾貳月
 零玖(09)年  壹月 貳月 参月 肆月 伍月 陸月 質月 捌月 玖月 拾月 拾壹月 拾貳月
 壱零(10)年  壹月 貳月 参月 肆月 伍月 陸月 質月 捌月 玖月 拾月 拾壹月 拾貳月
 壱壱(11)年  壹月 貳月 参月 肆月 伍月 陸月 質月 捌月 玖月 拾月 拾壹月 拾貳月


  


2月29日  イージス艦、漁船と衝突 
        アサヒカズラ




 「遠くから高速で飛んでくるミサイルを打ち落とせるのに、足元の漁船を避けられないのか」という議論に、友人のかっちゃんは「イージス艦は遠くから高速で飛んでくるミサイルを、パッチーンと打ち落とすのが使命…。足元では、小回りが利く漁船が避けていくのが当然…」と言う。
 かっちゃんらしい、少々乱暴な議論だけれど、今回のイージス艦事故で欠けている視点だと思う。回避義務は、漁船の側にもあったということを…である。新聞も、テレビのニュースも、評論家も、コメンティターも、漁船の責任について語ったものを見たことがない。一方的に流れる、日本の評論の悪しき一面が表われている典型ではないのか。




2月13日  日本の常識は 世界の非常識
     アサヒカズラ


 友人と日中関係の話をしていたら、「とにかく日本は中国に悪いことをしたのだから、それはきちんと謝って決着を図り、新しい関係を築かなくてはいけない」と言うのです。「この人は常識ある日本人なんだなぁ」と思いました。ちょっと逆説的な言い方ですが…。


 彼が言う「悪いこと」とは日本軍の中国本土侵攻のことを意味しているわけですが、当時の世界情勢は19世紀末からの帝国主義全盛の時代で、アフリカ大陸はエチオピアを除く全土を西欧列強が、アジアと西太平洋はインド・ミャンマー・オーストラリア・ニュージーランドはイギリスが、インドシナはフランスが、スマトラ・ジャワ・ニューギニアはオランダが、フィリピンはスペイン→アメリカが、ミクロネシアはドイツが分割統治して、奴隷売買をはじめ、植民地政策やプランテーションなどの経済的搾取を進めていました。
 中国は清王朝の末期を迎えていましたが、日清戦争(1894〜95)の敗北で弱体ぶりをさらした清に列強の侵略は著しく、満州・内モンゴルをロシアに、華北沿岸部をドイツに、上海から長江沿いの内陸部の華中と香港をイギリスに、広東・広西の両広地方を中心とする華南をフランスに、それぞれ租借・分割されていました。
 特に、ロシアの南下を警戒した日本は日露戦争(1904〜05)に勝利して満州に勢力を広げるとともに、当時は清の属国であった朝鮮半島を併合(1910)しました。
 日中が戦争へと突入していった柳条湖事件(1931)の引き金を誰が引いたかは諸説あるのでここでは問題にしませんが、日本が中国へ侵攻していった時代は、列強が資源と市場を求めて世界へ侵攻し支配していった時代なのです。中国本土へ侵攻した日本は中国から西欧列強の勢力を追い払い、さらに大東亜戦争が始まると東南アジアから諸勢力を排除しました。
 当時は、列強が後進地域を分割支配することは当然であった時代であって、多くの植民地を持って現地の人々を搾取した英仏独露西蘭米などの列強が、植民地とした国々に謝罪したという話を聞いたことはありません。
 現代の日本人が、日中戦争時の日本軍による中国侵攻を「悪いこと」と言うのは、GHQの占領政策下の刷り込み(=大東亜戦争は日本の犯罪)も大いに関係していますが、現代の価値基準で当時を断じることであり、あたかも天下統一のために他国へ攻め入った織田信長は犯罪者だとか、隠岐島のほぼ全ての島民を殺戮して日本へ侵攻した「元寇」は「悪いことだから、謝れ」と言っているのと同じです。


 欧米を車で旅行すると、「事故を起こしたときに謝ってはいけない」と言われます。日本人は、とにかく事故を起こしたことは自分の不徳…といった意味の「スミマセン」から話が始まる傾向がありますが、諸外国の常識は「謝ったら、自分が悪いと言っている」ことになるからです。
 沖縄で中3の女子生徒に暴行したとして捕まった、
米海兵隊所属の2曹タイロン・ハドナット容疑者(38)が、断固として犯行を否認しているのは、「認めたら終り」という、彼らの常識の通りの行動なのでしょう。


 日本に謝罪を求めている相手の中国は、中華人民共和国が成立したのちも、1950年のチベット侵攻では10数万人のチベット族の人々を殺害してこれを併合し、1979年の中越戦争では支援していたカンボジアのポル・ポト政権と敵対したという理由で国境を越えてベトナム国内へ侵攻していますが、中国が「謝罪」したという話は、どこからも聞こえてきません。
  世界の常識では、「謝ったら、犯行を認めることになる」のです。「とにかく日本は中国に悪い
ことをしたのだから、それはきちんと謝って…
」というのは、いかにも日本人らしい美徳のようですが、世界の国々や人々が日本人と同じ評価をしてくれることは、まず望めません。国家間の紛争においては、自国が悪いと謝罪するなどという発想そのものが存在しないのでしょう。
 評価のはっきりしないもの、白黒の決着がはっきりとついていないことに、謝ってはいけない。『品格』だけでは通用しないのが世界であることを肝に銘じて、国際社会の現実に向き合わねばならないことも、現代を生きるものの宿命でしょう。




2月11日(月)  AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ


 1月にハワイのプランテーションコースatカパルアGCメルセデスベンツ選手権」から始まったPGAツアーも、今週はすでに第6週目を迎えていて、舞台はカリフォルニアのペブルビーチGLに移り、「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」が行われている。
 BSのチャンネルを合わせると、緑の芝生、青い海、打ち寄せては砕ける白い波…、何もかもが美しくも懐かしいペブルビーチが映し出されていた。
朝の練習場

 1993年9月、僕たちはこのコースに2日間36ホールの挑戦をしたのだ。
 若かりし頃で、ハンディキャップもバリバリの片手シングル。ペブルビーチ何するものぞと出かけていったのだが、世界の一流コースの手強さをイヤというほど味合わされた。
 フェアウエイの芝生に沈むボール、高速グリーン、残り170ヤードを5番アイアンを持っても届かない…、一流コースの1ヤードは長いのか(苦笑)。ほとんどのホールが手前から転がって乗っていくといったレイアウトはなく、正確なキャリーボールを打たなければ、グリーンオンしないのだ。
 
← 有名な7番 107ヤード パー3。海に突き出た小さ
なグリーンを5個のバンカーが取り囲んでいる。右側とオーバーは全て海の中、ショートすれば開場以来一度も刈ったことがないと思われるブッシュに捕まる。



    10番 426ヤード パー4のティグラウンド
    
このホールがクラブハウスから一番遠い。 ↓



 僕たちがラウンドしていた日も、浜辺にラッコが来て、カッチカチと腹の上で貝を潰していた。コースには、リス、野ウサギ、鹿などが遊んでいて、自然豊かなコースであった。
 2日間のスコアは、「92」,「90」。JGA(日本ゴルフ協会)のハンディキャップは、世界にゃ通用しないのではないかという疑問を残して(笑)、僕たちはペブルビーチを後にしたのである。
  18番 548ヤード パー5


 またいつか、敵討ちに行かなければと思いつつ、歳月が過ぎてしまった。まだまだ他にも、世界中に訪問したいゴルフ場がたくさんあって、なかなか再訪の夢はかなわない。
 今度行ったら、もうバックティというわけにはいかないだろうなぁ。全ホール、セカンドにウッドクラブを持っていては、ゴルフにならないものね(苦笑)。




2月 8日(金)  しっかりしろ 民主党 笹木竜三
シクラメンと
名古屋ツインタワー



 衆議院予算委員会のテレビ中継を見ていたら、民主党の笹木竜三議員が質問に立った。暫定税率や道路建設について縷々質問したあと、終了間際に「自民党は「自由企画社」に年間24億円もの政党助成金からの支出を行っているが、何に使った費用かはっきりしない。党に還流されていると疑惑をもたれても仕方がないのではないか」と質問した。


 「自由企画社」は、自民党の経理局長(国会議員)や事務総長などが役員を務める株式会社で、73年、橋本登美三郎幹事長(当時)の提唱により党機関誌の広告を取り次ぐ党直属の代理店として設立。自民党からは政党助成金で2003〜06年の4年間に、同様の設立経路を経ている▽広告代理店「自由企画社」▽世論調査会社「日本情報調査」▽データ管理会社「システム収納センター」の3社に、総額約82億円を支払っている(自民党政党交付金等使途報告書)。
 毎日新聞によると、自由企画社は「広報企画アドバイザーとして、また広告会社とのトータルコーディネーターとして業務を行っている」と説明したが、売上高や従業員数などは「従来から答えていない」としているという。自由企画社は民間会社だけれど、自民党は公費(国民の税金)である政党助成金を多額に支出しているのだから、その使い道を明らかにする必要がある。少なくとも、還流の疑惑は払拭する責任があろう。


 民主党笹木竜三議員は、「疑惑を招かないよう、自民党の説明を求めます」と迫ったところ、町村官房長官が出てきて、「政党資金の処理方法は、政党間で話し合い調整すべきもの。疑惑といわれますが、どこかの党首が政党を解散したときに、残った資金がどこへ行ったかわからないなんてこともあったじゃないですか」と、しゃぁしゃぁと答弁。自由党解散時に残っていたはずの政党資金を、小沢一郎が着服しているのではないかと言われている疑惑を指しての発言だが、国民に疑惑をもたれようが説明の必要はなく、政党同士で談合すればよいということか。
 それにもまして驚いたのは、このあと笹木竜三は、「国民の疑惑に答える必要はないというのですか」ぐらいの食い下がりを見せるかと思いきや、「時間がきたので終わります」…。おいおい、党首の批判をされているのに一矢を報いることもなく、「お前ごとき一議員が口にするべき問題じゃない」と一蹴されて終わり。
 情けない…。やけくそでもいい、『帰りに、国会議事堂の正門の前で待ってろ』とか、高校生レベルのでもいいから意地を見せろ(苦笑)。

 
 
2月 5日  イングランドに春を告げる花


 ロンドン郊外に住む友人から、『イングランドに春を告げる花「SNOWDROPS」が咲きました』というメールとともに、一面に咲く白い花の写真が届きました。
 『1つ1つは小さな花びらですが、群生するとまるで「雪」が積もっているよう…。この花が咲くと、1日1日陽が伸びてきて春を予感させてくれます』…と。


 この花が咲く「WELFORD PARK」は、PARKといっても公園ではなく、とある貴族が個人で所有する庭です。700年前に、敷地内にある教会(この教会は今もあります)の修道女が植えたのがきっかけで、ここまで増えたそうですが、その規模はゆっくり歩いて1時間の散歩コースになるほどです。SNOWDROPSが咲く1月下旬から1ヶ月だけこの庭が開放され、見学することができます…とも書いてくれました。


 一緒に添えられていた右の写真には、どこかに春の気配が漂っていますね。「今年は、セント&リュースのオールドコースに挑戦するぞ」という彼女のゴルフシーズンも、そろそろ始まるようです。
  
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