6月23日 ストップ・ザ・地球温暖化 一色ですね…。
洞爺湖サミットでも 「ストップ・ザ・地球温暖化」でしょう。せっかく先進国首脳が集まるのだから、「ストップ・ザ・石油値上げ」…ぐらいを宣言しよう! 地球温暖化は、
いずれ氷河期で冷えるのだから、今のうちに温めるだけ温めておいたら…?
岩手・宮城内陸地震の被災地では、23日夜から強まった雨が24日夕まで続く見通しだとか。崩れた土砂が河川を堰き止めて造った震災ダムの決壊が心配されている。この雨は、九州北部にも記録的な降水量をもたらしてもいます。

ミャンマーの大洪水、ニューヨークの異常高温、オーストラリアの大旱魃など、全地球的な気候変動が問題視されています。
CO2によって温められる地球の絵ですね →
この問題は、アメリカが京都議定書に参加しないとか、世界最大のCO2排出国の中国やインドも規制免除だとか、国々の間でも、官庁や企業でも、個人のレベルでも、成長や繁栄を犠牲にしてまで、二酸化炭素の削減に取り組むことができるのか…という、悩ましい問題を抱えています。
もし、今、自分個人が懸命の努力をして、ガスや電気を節約したとしても、みんなが同じように努力しするという約束は信用できるのでしょうか…。さらに、10年後…30年後…50年後の地球は、努力の結果を反映して存在しているという保証はあるのでしょうか…。
そこで、地球はやがて氷河期を迎えるのだから、今のうちに温めるだけ温めておけばいいんじゃない…と思ったのですが。
現在の地球は、数百万年ほどの周期で繰り返される氷河期と氷河期との間、いわゆる間氷期にあって、前の氷河期が終わってから1万2000年ほど続いていると考えられています。
南極の氷が増加し始めると、地球は全体に冷たくなって氷河期になるとか。今は南極も棚氷が溶け出している状態だけれど、最新の研究では、人間活動の影響が無くとも、現在の間氷期は少なくとも5万年は続くだろうと考えられているそうです

。
だから、次の氷河期が来るのは早くても2万年先…。その前に、人間による温暖化や核戦争、文明病によって、人類は滅亡している可能性のほうが高いのかも知れないけれども…。このまま5万年も人間活動が続き温暖化が進むと、地球は確実に高温化し、人間が住めない星になってしまうンでしょうか。でも、そのうち地球は冷える…はずなんですが
← 海面上昇(水没する、マンハッタン)
まぁいろいろな説があって、アメリカ国防総省のレポートでは、地球温暖化による海流の変化が原因で、北半球では2010年から気温が下がり始め、2017年には平均気温が7〜8℃下がるという研究が注目を浴びています。そうなると、ヨーロッパなんて寒くて住めない。ゲルマン民族大移動の再来ですね。
逆に南半球では、急激に温度が上がり、降水量は減り、旱魃などの自然災害が起こると指摘してもいます。昨今の オーストラリアの大旱魃などは、そのあらわれでしょうか。南極周辺のオゾン層の破壊により、オーストラリアやニュージーランドでは皮膚がんが多発する兆しが見られるとの報告もあります。

ゴルフ天国のオーストラリアやニュージーランドだけれど、移住するのはちょっと考えものかも…(苦笑)。
砂漠化(万里の長城が砂に埋まっています)→
( 写真はいずれも、地球温暖化防止キャンペーン
ポスターの絵・写真です )
… 人類が滅んで、何千万年か 何億年かののちに また海ができて ミトコンドリアが泳いで 人類が誕生して、パソコンに向かって「地球温暖化」を防ぐために…と書き込んでいるのでしょうか。
どこかに今の文明の足跡を刻んでおけば、「神々の指紋」に記されている古代超文明のような、悠久のロマンがあるように思いますが、これはまた別の機会に …。
6月17日(火) 全米オープン −「風の大地」 実録版−
2008年の「全米オープン」は6月12〜15日(日本時間13〜16日)、カリフォルニア州のトーレパイン

ズGCで開催された。最終日の18番でタイガー・ウッズがバーディをもぎ取って、先に上がっていたロコ・メディエイトに追いつき、翌16日(月)18ホールズストロークプレーによるプレーオフが行われた。
最終日、13番514ydパー5で、2打目を左のクリ
ークへ入れ、ドロップするタイガー。このホール、4オ
ン2パットのボギーで首位を明
け渡した。 →
← 16番192ydパー3。 グリーンまで
谷が口をあけている。フェアウエイはない。
結果は、皆さんご存知のとおりで、またまた18番に追いついたタイガーが、19ホール目でボギーを叩いたメディエイトを突き放し、トリプル・グランドスラムを達成した。
そのスーパースターぶりには、改めて目を見晴らされた。絶対にバーディが必要なところ…、ここでバーディを取らなければ負けだというところ…では、絶対に取ってくる。絶対に打ってはいけないところへ 必ず打つという昭ちゃんとは正反対だ(笑)…と、まだ言っている(苦笑)。
僕としては、タイガーにドライバーショットを60ヤードも置いていかれるメディエイトに勝ってほしいと心情的には思っていたのだが(タイガーは、これから何度も勝つだろうから)、でも、タイガーは痛めていた左ひざを再手術することになったと、今シーズンの残りの試合全てに欠場することを明らかにした。彼の左ひざは、最早やプレーに耐えられる状態ではなかったのだ。それでも勝っていくのは、勝

負にかける執念か、本能のなせる業か。それこそが、スーパースターたる所以なのだろう。
4日目、18番のバーディパットを決めて
ガッツポーズをするタイガー →
そのタイガーをして、ボギー、ダボを乱発させた「トーレパインズGC」はパブリックコースだという。ならばプレー可能だ。確かに欧米には名だたるパブリックが多い。セントアンドリュースをはじめ、ぺブルビーチもロイヤルドーノックもそうだ。
ゴルフ環境に恵まれていることをうらやましく思うと同時に、またひとつ、訪れなくてはならないゴルフ場が増えたなぁと思った。場所はロサンゼルスから南へ、フリーウエイ5号線沿い、サンディエゴの手前の海縁りだ。練習しなくちゃ。
6月10日(火) ほたる狩り(大紀町滝原)
紀勢自動車道の大宮大台ICを降りて、さらに南へ5分ほど走り、大紀町役場を過ぎてすぐを左へ鋭角に曲がると、「るるぶ ほたる鑑賞スポット2008」に選ばれた『語らいの里 噺野(はなしの)』がある。
一帯(祝川(通称ホタル川)周辺 )は、地元の人が10年以上ゲンジホタルの幼虫を育てていて、この時期、放流している。
津からは、伊勢自動車道〜紀勢自動車道と乗り継い

で、40〜50分で着く。
ほたるが多く飛ぶのは、湿気が多くて、風のない蒸し暑い夜だとか。今日は風もなく、天気は下り坂でムシムシしているから、ほたる見物には絶好の夜だ。
← 午後7時過ぎ、川べりに着いた。
あたりは、だんだんと夕闇が…。
夜の帳(とばり)が川面に垂れ込め、山肌が闇に沈むと、あちこちに黄色の小さな光が飛び交い始める。その光は、あたりの闇が色濃くなると輝きを増し、高く低く…点滅しながら群舞する。
持っていた懐中電灯を暗闇に向けて点滅すると、それに呼応して湧き上がるような光の群れであった。
川面に向けて、バルブ(開放)で撮ったもの →
帰りはいつもの松阪で食事し、スナックへ顔を出すという、
お

定まりのコース…。
そういえば、松阪が生んだ国学者「本居宣長」と、当時の国学の先駆「賀茂真淵」との出会い(いわゆる「松阪の一夜」)を詠んだ歌に、『ほたるとびかう松阪の、夏の夕べの旅の宿、初めてあいし碩学の、つきぬ話に夜は更けぬ』と、ほたるが登場する。
6月6日(金) 野ウサギの里 (カナダ、ケロウナ便り)
カナダ「ケロウナ」はバンクーバーから東へ460q、ハイウェイR97を走って約3時間半、カナディアン・ロッキーから流れ出る水をたたえたオカナガン湖の東西に開けた町である。
屋根の向こうにオカナガン湖が… →
そのケロウナへ一家で移住して、農園やB&Bを経営している友人から、近況が届いた。
『 初夏のケロウナは、一斉に咲き始めた花でいっぱい…。野原では小鳥たちが飛び交い、リスや野ウサギが跳ね回ってい

ます。
………。
この春に生まれた、真っ白、真っ黒、茶色、色とりどりの子ウサギたちが、芝生の草を食べています。本当に可愛いんですよ。
いまは子ウサギが一杯で、道路の運転はスローにと呼びかけられています。
………。
でも、ケロウナでは野生のウサギが増えすぎて、まとめて捕えて遠くの山に置いてけぼりにするかどうかで、毎日、デモやなんやとニュースになっています。
何て平和な街でしょう。 』と。
Gooleマップでケロウナをズームアップすると、その解説に「ケロウナ(Kelowna)はカナダのブリティッシュコロンビア州にある都市である。面積は228.4平方キロ、人口は約97500人(2000年11月)、カナダ人が老後に住みたい町No.1である。ケロウナとはアボリジニの言葉で「ハイイログマ」という意味があり、ブリティッシュコロンビア州では3番目に大きい都市で、オカナガン地方最大の都市でもある。静かなオカナガン湖の景観に加え、穏やかな気候のため人気の都市で、近年カナダでも指折りの速さで開発が進んでいる」とある。
夏には湖水浴やウォータースポーツを楽しむ人々で賑わい、冬には友人宅から30分でファミリースキー場やクロスカントリーコースへ…。1時間も走れば大規模スキーリゾート、ビッグホワイト(Big
White)、2時間ならばシルバースター(Silver Star)にたどり着く。
市周辺には多数のゴルフ場やワイナリーが存在し、観光客も多いとか。BC州で一番大きなワイナリーも、友人宅から3分の所にある。

野ウサギの子どもが野原を駆け回っていて、町の人たちも車の速度をスローに…なんて、ほんと メルヘンチックな町ですね。 芝生に寝っ転がっていたら、顔や手足をチョンチョンとかじられそう(笑)。
僕も 永住する勇気はないけれど(苦笑)、1年ほど暮らしてみたくなりました。
6月2日(月) 雨、また楽しからずや
−東海地方 梅雨入り−
6月最初の項は、小野道風(おののみちかぜ、とうふう、894〜967年)…。庭木を濡らす雨に、柳とカエルの話を思い出したから
です。
そう、花札の11月の20モン札は
小野道風、柳とカエルの名場面です →
三蹟(東風・藤原佐理・藤原行成)と称えられる道風もスランプに陥ったときがあり、もう書道をやめようかと真剣に悩んでいたある雨の日、散歩の途中に、蛙が柳に飛びつこうと何度も挑戦している姿を目にします。
「蛙はバカだ。いくら飛んでも柳に飛びつけるわけないのに」と思っていると、偶然にも強い風が吹いて柳がしなり、蛙は見事に柳に飛び移りました。
これを見た道風は「バカは自分だった。蛙は一生懸命努力をして偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていない」と思い直し、血を滲むほどの努力をして、後の名声を得たといいます。【この話は、江戸時代中期の浄瑠璃『小野道風青柳硯(おののどうふうあおやぎすずり)』で演じられ有名になりました。(初演1754(宝暦4)年)】

小野道風は、それまでの中国的な書風から脱皮して和様書道の基礎を築いたと評され、小野氏の領地であった滋賀県大津市志賀町には道風神社があります。
小野妹子の子孫で、坂上田村麻呂とともに東北経営に尽力した小野 篁(たかむら)の孫です。反骨の能吏であった篁には、朝廷を批判して壱岐に流されたとき詠んだ「わたの原八十島かけてこぎいでぬと 人にはつげよあまのつり舟」が有名で、百人一首に納められています。
美人の代名詞である小野小町も、祖父は篁とありますから、道風といとこ同士なのですね。「花の色は移りにけりないたずらに わが身世にふるながめせしまに」の歌は、雨に打たれながら色を変えていくアジサイの面影か投影されるような情景です。
東海地方は、今日 梅雨入りしました。これからの季節、雨の日が続きます。でも、雨もまた有情…、そこはかとない風情があって、楽しめますね。
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