10月26日(日) 秋 冷 − チビが 寒いニャァと言ってきました −
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オンシジウム
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この秋初めて、母チビが僕の布団に入ってきた。夜中に肩口でニャーと鳴くのは、この冬と同じ合図だ。チビのスタイルは変わっていないなぁと思いつつ肩口の毛布を上げてやると、半分ほど体をもぐり込ませて中の様子をうかがっている。昨シーズンから、匂いか何かが変わっているのだろうか(笑)。暫くするとスルリと入り込んできて、僕のわき腹の辺りで横になり、手の指をなめている。「お世話になります」という合図なのだろうか。
一昨日の雨、昨日の曇りから、今日の津市は雲の多い天気ながら日中は晴れ間が広がった。テレビの天気予報を見ると大陸性の高気圧が寒気を伴ってやってきている。いよいよ秋冷…、一枚余計に着込むことにしよう。
10月22日(水) 日本文学館 企画出版書籍『わたしの旅』 依頼原稿
(株)日本文学館から、「わたしの旅」というテーマで1400〜1600字の小文を書いてほしいという原稿依頼が舞い込んだ。期間は5日間…。以下は、本日書き送った拙稿である。
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みせばや
10月22日の花 |
いつも行き当りばったりの旅をしている。言葉も解らないのに、どこの国へ行くときもホテルの予約もせずにレンタカーで走り回り、たどり着いた町で宿を見つけて飛び込むというスタイルだ。企画書を書いて周囲の同意を取り付け、資金の目途をつけて形(かたち)にしていくという日常から飛び立って、異国の言葉が飛び交う見ず知らずの外国の空港に降り立つと、子どものころ新しい絵本の表紙をめくったときのような興奮を覚える。
今年のミラノから始まったイタリアの旅も、スタートから未知との遭遇を予感させる展開であった。ハーツ社の空港営業所でレンタカーを借りた僕は、空港から30分ほどのミラノの市内へ向かう途中、道端で見つけた1件のカフェ・レストランに入った。
「ミルク、プリーズ」と頼んだところ、カウンターの中の男の子が、「∈※★*△◎?」と聞き返してきた。『ン、「ミルク」じゃ通じないのか…』と思ったけれど、「イエス」と「ノー」の2語ぐらいで世界を回っている僕は、イタリア語でミルクを何と言うのか解りはしない。『ミルクって英語ぐらい、日本じゃ給食を食べている小学生ならみんな知ってるぞ』と思いながら、とにかく「ミルクだ、ミルク…」と繰り返す。ところが男の子は「▼§∴☆◎?」と言うばかり…。
エエィッと僕は、牛の鳴きまねをした。「モォ〜!」と鳴いた声に驚いたのか、周りのお客さんたちは、奇声を上げている東洋人の男に視線を注ぐ。それでもまだ男の子は「※@◆*◎?」と判っちゃいない。イタリアの牛は「モォ〜」と鳴かないのか。
カウンターに座っているおじさんが男の子に向かって、「#●〆*∴〜」と口添えしてくれたが、的確なことを言ってくれたのかどうかは判らない。テーブル席に座っていたおばさんも立ち上がって来て、「☆≧◆…mikl…$▼※」と説明してくれた。言葉の中に「milk」という単語を確かに聞いた。メガネをかけたおばさんの顔が、妙にインテリっぽく見えた。しかしそれでも、カウンターの向こうの男の子は「*@◆◎※?」と言っている。
しばし思案の末、僕はポケットから手帳を取り出し、余白のページに乳牛の絵を描いた。白黒の模様も丁寧につけて乳房を大きく描き、『ここから出るのを飲みたいんだ』と身振り手振りで訴えたのだ。僕の絵を覗き込んでメガネのおばさんが、「mikl…☆≧▼※」と助太刀してくれた。
「オゥ!」と手を打った男の子は、「これかッ!」と冷蔵庫から牛乳パックを取り出してきた。「オーケー、オーケー」と親指と人差し指で丸を作ったら、笑顔になった彼はコップに並々と注いで出してくれた。店内に、ホッとした空気が流れた。ミルクを飲みながら僕は、口添えしてくれたおじさんとおばさんにペコリと小さくお辞儀をして感謝の気持ちを伝えた。しかしながらこのミルク、男の子はシロップをちきんと入れたのだろうか、それを問うイタリア語は持ち合わせていない。
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みせばやの葉の紅葉 |
喫茶店で飲むのにしては味の薄いミルクを飲み干した僕は車に戻り、エンジンキーを回す。ミルク一杯を飲むにしてもこの騒ぎである。レストランで食事を注文するときには、メニューの文字は解らないから、「これ」と指を指して注文する。出てきたものが、予想していたものと全然違っていたとしても、平然と食べるぐらいのことは覚悟しておかねばならない。
ミラノからベネッイアに寄り、そのあとボローニャ、フィレンッエ、ローマ、ナボリと南下するイタリアの旅は、まだ始まったばかりだ。
10月16日(木) 株価の乱高下! 史上2番目 1000円超の下落
東証平均株価が今日1000円下げて、8500円を割り込んだ。1日で4桁下がるなんて、前代未聞のことだ。
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セイタカアワダチソウ |
金融界のいたずらが過ぎて、世界は紛れもなく不況である。経済の歯車が狂うのは、必ず金融の失敗がその素因だ。不況・恐慌だけでなく、近年では原油や食料の高騰にも金融の独善的な振る舞いが及んでいる。
僕これまでも、所詮は虚業でしかない金融の危うさを、繰り返して指摘してきた。金融業は社会の潤滑油に徹するべきであって、主要な役割を担うべきではない…と。
古い言い方をすれば、「ベニスの商人」「罪と罰」「金色夜叉」の昔から、金貸しは世にはばかる存在であることを自覚しろというわけである。それが、銀行なんてものが社会をコントロールするようになってしまって、世の中の仕組み自体が狂っているのだから、人間社会がまともにいかないのは、ある意味当然のことだ。
こんなときに一儲けなどとたくらむ不埒ものには、熱いお灸が待っている。ここはじっと首をすくめて、春の来るのを待つしかない。原油も1バレル70ドルを切っているが、それとて特効薬にはならない。自動車産業を初めとする実体経済の減速を見越して、投機マネーが原油の先物市場から手を引いただけのことだ。今回は世界中が冬の時代…。回復が長引くかも知れないが、一般人はじっと我慢するしかない。いつかは必ずもと値に戻るのだから、その日を待つことだ。ときどき利食いに走る乱高下はあるだろうけれど、小利を貪りにいくと火傷する。じっと待つものに、株損はないからね。
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セイタカアワダチソウの群生 |
10月15日(水) 豆名月
今夜は満月…。日付が変わろうかという頃に帰宅て、玄関前の庭から空を見上げたら、中天に煌々と輝く真ん丸の月が浮かんでいました。
旧暦8月15日(
今年は9月14日)の月を中秋の名月と称え、芋名月と呼んでいます。そして、この旧暦9月の満月は、ちょうど収穫期を迎えていることから、豆(栗)名月と言ったりします。秋の冷気が立ちこめて、凛とした空にくっきりと影を射す、今の時期の月のほうが、僕はきれいだと思うのですが…。
← 安濃川原のすすきとお月さま
10月15日(水) 株価の乱高下! 本日900円上げて 9000円台回復
−実体経済が不況なのに、株価が上がる怪…。明日はわからないマネーゲーム−
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京都「梨木神社」の萩 |
僕は先月18日の雑記帳「世界不況…」の項に「
いずれ日本の株価も1万円を割り込む」と書いた。当時、1万2千円をつけていた株価は、以後、3週間で4千円も下落し、先週
末には今年の最安値8158円になった。
ところが、12日(日)に欧州7カ国の銀行に公的資金投入が決定されたのを受けて、月曜日には欧州市場の株価が反発、連動してアメリカ市場も800ドルほどの値上がりを記録し、アジアなど世界各地でも株価の上昇が見られた。
「体育の日」が明けた14日、東証は900円の値上げを記録し、株価は9500円台を回復している。このまま、日本の株価は上がり幅は小刻みとしても、上昇して安定するのだろうか。
「アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪を引く」と言われるほどアメリカ経済に依存している日本である。国民総生産が世界第2位になったといったときも、日本経済の対米依存は変わらず、体制も精神的にもアメリカに依存したままで、この状態は今日でも変わってはいない。
これを考えれば、いかに連邦政府が公的資金の投入を明言しようとも、アメリカの実体経済がGMの経営危機に象徴されるようにお先真っ暗なのだから、日本の景気が良くなる材料は何もない。すなわち、株価はまだまだこの水準を維持することはできず、失われた10年といわれた1990年代の株価水準まで下げることを覚悟しなければなるまい。あの時は日本だけの不況だったけれど、今回は世界全体の不況である。東証株価は7000円台を維持できるかどうかといった問題だろう。
そして今こそ、政治も経済も何もかもがアメリカ一辺倒だった体質を改める絶好のチャンスととらえ、アメリカと協調しながらも日本独自の道を構築することを考えるべきだ。そうすることが、日本経済を再生して将来を拓く道だと思うのだが…。
← 名古屋「ランの館」のプーケ
10月11日(土) 『イネ・ジロウ』さんって 誰だ?
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トルコキキョウ
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世の中は3連休…。平日が比較的自由になる僕なんかが繰り出しては、ショッピングセンターや観光地が余計に混雑するから、外出は控えて今日も昼前まで寝ていた。
朝昼兼用の食事をしながらビデオに撮った「朝ズバッ!」を見ていたら、「昨日、35年前に右翼の少年に刺されて死亡した…」と女性アナウンサーが伝え始めたので、「浅沼稲次郎さんが山口乙矢少年に刺されてから、もう35年か。『暗殺』という政治手段が厳しく問われる契機となった事件だったな」と思ったりしていたら、「…『
イネ・ジロウ』さんの追悼集会が開かれました」と説明していた。「浅沼」という姓を飛ばしてしまったのだ。
思わず、くわえたパンをポロリと落とすところだった。土井たか子、野中広務らが挨拶している画面を見ながら、『社会党委員長浅沼稲次郎刺殺事件も風化したか』と一抹の感懐を覚えながらも、『日本テレビは、どんな風に訂正コメントを入れるのかな』とちょっと意地悪だったけれど続きを楽しみにしていた。
CMを挟んで次のコーナーへ移ったけれど、『イネ ジロウさん』については一言も触れない。このコーナーも、先ほどの『イネ ジロウさん』と伝えた女性アナウンサーが引き続いて担当しているのに訂正しないのだから、本人は誤りだと気づいてもいないようである。この若いアナウンサー本人は『浅沼稲次郎』を知らないとしても、番組関係者の誰か…「みのもんた」かコメンテーターか、あるいはディレクターかがチェックしていて当然だろう。まさか、誰も見ていないということはあるまい。とすれば、誰も『浅沼稲次郎』を知らないということか…、僕はそんなレベルの番組を、毎朝、録画していたのか。
『イネ ジロウ… 昭和は遠くなりにけり』…か。
10月9日(木) 昭ちゃんの三重県シニア@
午後5時、まだ電話が鳴らない。今日は、昭ちゃんが名四CCで行われている「三重県シニア」に参加している。午前10時に後ろから5番目のスタートだが、もう上がってきているはずだ。まだ連絡がないということは、また「90」を叩いたか(笑)。
中川駅近くの畑に咲いていたカンナ →
後ろに電車を入れたかったのだが
車が来たので…。
10月10日(木) 昭ちゃんの三重県シニアA
お昼過ぎ、昭ちゃんからの電話…、「お茶飲む時間ありますか?」。
今日になっての電話とは、どういうことだ? スコアは…、昨日すぐにかかってこなかったからあまりいい成績じゃないし…、でも今日 昭ちゃんからかかってきたということは言いたい何かがあるンだろうから「85」を切ってきたか…と、いろいろに考えさせられる(笑)。
開口一番、「スタートでOB打ってしまいました」。1番、トリのスタートで、アウトは46。「インはいくつだと思います?」と鼻を動かしたから、『これを言いたかったンだろう』とピンときたのだけれど、わざと素知らぬ振りして、「54のちょうど100か」と畳み掛けたところ、「もう試合にも慣れましたから、90は打ちませんよ。『41』です」とちょっと嬉しそうだった。
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木曾三川公園のカンナ |
「トータル87か、実力通りといったところだ。90は打たないけれど、80の前半でも回ってこれない。これからは、試合でもダボは叩かんという、粘りのゴルフを身につけることだね」と章くんは手厳しい。でも、実力相応のラウンドができたということは、昭ちゃんの進歩である。
「来年は、『中部ミッドシニア』を目指します」と、昭ちゃん、懲りずに新たな目標を定めていた。
偉いぞ、昭ちゃん…! 「章さんも行きましょう」と僕を巻き込もうとするのは感心しないけれど…(笑)。
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