8月28日(火) 政府、都の尖閣上陸申請を不許可
- 中共への配慮など、通用しないことに、そろそろ気づいてもよいころだ -
野田政権は東京都が申請していた尖閣上陸を、許可しない方針を固めた。中共を刺激することを懸念した措置と見られる。
『尖閣は日本固有の領土。日本の法律にのっとって、事態を粛々と進める』と野田首相は言ったのではなかったのか。彼の『粛々と進める』とは、ケース・バイ・ケースで状況を見ながら判断するということだったのか。
野田首相はそのときの最適な判断をしているつもりだろうから、自覚はないのだろうが、判断が場当たり的で断片的過ぎる。それを「決断」というのだと勘違いしている。決断とは、その基本にブレない態度があってこその決断である。
「決められる政治」と声高に主張していたが、消費税率の10%引き上げ時に低所得者対策を行う「マイナンバー法案」や、赤字国債を発行するための「特例公債法案」、0増5減+比例40減の「衆院選挙制度改革関連法案」などは、9月8日の会期末をもって廃案となる公算が大きくなっている。増税は決められても、国民生活にかかわる法律や自らの痛みをともなう選挙関連法案は知らぬ素振りだ。
中共に遠慮して、やるべきことをやらないというのがいかに危ういことかも分っていない。遠慮や配慮が通じる相手かどうか、もうそろそろ分ってもよいころだろう。むしろ、言うべきことをと言い、通すべき筋を通すものを、中共政府は厄介なやつとは思いつつも、尊敬の念を持って交渉相手とするのである。
南シナ海において、中共は永暑礁、渚碧礁、美済礁、赤瓜礁、華陽礁、南薫礁などを中国農業部漁政局の管理下においている。これらはどれもちっぽけな珊瑚礁で、潮位が上がると海面下に沈んでしまったり、もしくは人ひとり立つのがやっとの岩に過ぎないのだが、中共はこれらをベトナムやフィリピンの支配を追い払い、埋めたてて、観測所にしたり中継所にしたりするための建造物を設置し、実効支配を進めている。
中沙諸島中で唯一海面から露出しているスカボロー岩礁の領有をめぐって、フィリピンと争っている中共は、パナボのバナナの中国への輸出を止めてしまった。そのため、20万人の栽培業者が倒産の危機に直面している。
また、2010年、オスロのノーベル平和賞委員会が監獄に入っている反体制派の劉暁波にその栄誉を授けようと発表した時、中共はノルウェーからの鮮魚と冷凍サケの輸入を止めてしまった。ノルウェーの水産は打撃を受け、昨年59%もの下落を記録したという。
ダライラマを受け入れた国は、中共の貿易での報復を受けている。日本へも近日、ダライラマの来訪が予定されているが、尖閣問題をも抱えているし、必ずや中共は何らかの経済面での仕掛けを行ってくることだろう。ある日突然に中共に建設した工場の没収を言い出すことさえ無きにしも非ずの国だし、何も知らずに中共を旅行している日本人を捕らえて人質にすることも辞さない国であることを忘れてはならない。
中共に配慮するなど、通用しないことを、肝に銘じることだ。国際社会では、そんなスタンドプレーよりも、堂々と渡り合って、見事な勝ちを収めることだけが結果を得ることのできる唯一の手段であることに、お人好しの日本政府ももう気づいてもよいころだろう。
8月25日(土) 物言わぬは、認めたということ!
- ドーピング疑惑に見られる、世界の常識 -
AP通信によると、米国反ドーピング機関(USADA)は24日、自転車ロードレースのツール・ド・フランスで7連覇したランス・アームストロング選手(40)(米)の自転車競技からの永久追放と、全タイトル剥奪の処分を科したと発表した。
USADAから禁止薬物使用などのドーピング違反を告発されたことに対し、一貫して無実を訴えていたアームストロング選手だが、今月23日、これ以上争わない考えを表明した。一方で彼は、「物的証拠もなく、魔女狩りにあった」などとUSADAの対応を批判したコメントを発表している。
これについて、世界反ドーピング機関(WADA)のフェイ会長は、「異議の申し立てをやめたということは、事実を認めたということ」との見解を示した。
相手の立場を慮(おもんぱか)って、あるいは刺激しないように、何も言わないで済ませたいというのが日本人的対応とされているが、自分の主張は堂々ということが求められていることが分ろうというものである。
「
物言わぬは、認めたということ!」なのだ。
8月24日(金) 石原新党への動きは…?
夕刊フジが『石原新党ができれば自民票も食うだけに、自民党中堅は「石原氏は伸晃氏を首相にしたいはず。自分が出たら、伸晃氏が幹事長としての責任を問われ、首相の座が遠ざかることも分かっている」(中堅議員)と話す』という記事を載せている。
石原慎太郎が私情に流されて、新党結成をためらっているかのようであるが、もし自民党の中堅がホントにそんなことを言っているのならば、展望の無さを露呈しているようなものである。
今度選挙が行われれば、第一党になるのは民主党でも、ましてや自民党でもない。確かな準備を整えて臨めば、第一党は「石原新党」か、あるいは「橋本維新の会」だ。民主党と自民党は大連立をもって政権の確保を図るだろうが、新党結成への準備が万全になされれば、民・自大連立が新党勢力を凌駕できるか、きわめて心もとない。
石原慎太郎は、尖閣購入問題、東京オリンピック招致と、余人に託するわけにはいかない懸案を抱えて、新党結成に専念できない事情もあろう。ましてや、パートナーが亀井・平沼では、動くものも動かない。
石原の手足となって新党結成に動ける人材を確保することが肝要だ。
石原伸晃では荷が重過ぎる。自民党も的確に動かせないのに、新党結成など実現できるわけがない。ただ老婆心ながら、石原伸晃が首相になるには、自民党よりも新党に合流したほうが、その目は大である。
8月20日(月) 宮里美香、米女子ツアーで初優勝
宮里美香(22歳)が、米女子ゴルフツアーのセーフウェー・クラシック(ノースプレーンズのパンプキンリッジGC、パー72)で、初日からの首位を守り、米ツアー初優勝を果たした。
米国での女子ツアーで日本選手が優勝したのは宮里藍以来で、他に樋口久子、岡本綾子、小林浩美、福嶋晃子がいる。
宮里美香は、沖縄の興南高を卒業後、2008年12月に米女子ツアー最終予選を通過してプロに転向し、09年から本格参戦。米ツアーを中心にして転戦していた。何といっても、小さな体で米国ツアーに挑戦する姿は健気(けなげ)であった。
昨年の全米女子オープンでも上位にいて、「優勝を視野に入れて戦っています」とコメントしていたし、今季は2位に2度入るなど優勝争いを何度も経験していた。
日本ツアーでは10年の日本女子オープンで優勝している。これで世界ランキングも、前週の19位から10位に浮上。今後、メジャーでの優勝に向けて、宮里 藍とのよい意味でのしのぎを削る争いを繰り広げてくれるものと期待している。
余計なことだが、米国ツアーに挑戦するも、今や予選通過が目標となっている石川 遼との違いは大きい。地道にしっかりと練習を積むこと! これに尽きるのではないか。
8月20日(月) 五輪メダリスト、銀座でパレード
史上最多の38個のメダルを獲得したロンドン五輪の日本代表メダリストたちによるパレードが、午前11時から、東京・銀座の銀座中央通りで行われた。
オープンカー2台とオープンバス5台に分乗し、銀座通り口交差点から銀座8丁目交差点までの約1キロをゆっくりと進む、20分ほどのパレードだったが、猛暑の中、沿道には徹夜組も含めて50万人(主催者発表)が詰めかけたという。
日本で、これほどの大群衆を見るのは初めてではないか。イスラム教のメッカ大巡礼などといった100万人規模の宗教行事もないし、去年ムバラク大統領の退陣を求めてエジプト・カイロのタハリール広場に「百万人の行進」のために集まった大群衆が数十万人というが、日本ではそれほど熱い政治状況もない。大衆を熱狂させる、カリスマ指導者もいないし…。
これだけの大群衆を動員できるのだから、やっぱりオリンピックはすごい。
「2020年 東京オリンピック」を、ぜひ実現したいものだ。その動員力を「民族団結」へと昇華して、日本の国力の向上を図りたい。
戦争を始めようというのではない。日本のため、国家のため…という発想を育てなければならないと思うのだ。国や地域を守ろうという発想ができないものに、人類愛など持てるわけがない。自己を捧げて他を守ろうという崇高な精神は、国を愛し家族を守るという心なくして、育つものではないからだ。
8月20日(月) 桐光・松井68奪三振は歴代3位
- でも、1試合あたりでは、ダントツの第1位 -
桐光学園の松井裕樹くんが20日の光星学院戦で15三振を奪った。これで今大会4試合での奪三振数は68個となり、1位の40回大会(1958年)で徳島商(徳島)の板東英二が記録した83個(6試合)、2位の88回大会(2006年)で早稲田実(西東京)の斎藤佑樹が記録した78個(7試合)についで、1大会通算奪三振歴代3位の記録になった。
小気味よい記録である。緒戦の今治西戦では22三振を記録し、3アウト×9回=27アウトのうち22アウトを三振で奪っている。
4回戦で68奪三振だから1試合あたりにすれば17個、坂東は83÷6で13.8個、斉藤祐樹は78÷7で11.1個となり、ダントツの第1位である。
1試合の奪三振数を調べてみると、坂東英二が昭和33年に対魚津戦で記録した25個というのがあるが、これは延長18回までいった参考記録で、9回終了の試合では昭和38年にPL学園の戸田善紀くんが記録した21個がこれまでの最多で、松井くんの22個は28年ぶりにこれを塗り替えたわけである。
8月16日(木) メナードカントリークラブ 青山コース
25年ぶりぐらいだと思う、メナード青山CCに行ってきた。
この日は、全国的に異常高温警報が出るほどの猛暑日…。でも、さすがにメナード青山は「暑い!」と言わずにラウンドできた。
スタート前に練習グリーンにいたら、「章さん」と声をかけてくれる人がいる。振り向いたら、鈴鹿CC時代によくラウンドした竹島 登くん。カリフォルニアやカナディアンロッキーへも一緒に出かけた、懐かしいメンバーだ。「どこか涼しいところで…と、昨日エントリーした」と、奥方と二人のラウンドである。章くんとは、10年ぶりぐらいの再会だった。
インスタートで「42」、アウトは5番までで2オーバーだったので、顔を合わせた登くんにそういうと、登くん、「僕はここまでイーブンだからね」。こりゃぁ頑張らなくちゃ…と力を入れたら、6番こそパーだったけれど、7番ダボ、8番ボギー、9番ボギーときて、結局「42」。
登くん、41・39の80だったというから、僕もしっかりネジを巻かなくては…!
今月末から、奥さんと二人で、オーストラリアのケアンズへ行ってくると言っていた。このところなんだかんだで、海外ゴルフに出かけてないなぁ。僕もしっかりネジを巻かなくては…!
ラウンドのあと、青山ホテルの温泉に入り、そばの「空木」へ行った。お盆メニューでそばしかできないというところを、無理を頼んで「そばがき」を作ってもらった。いつもながら、堪能する風味だ。
その帰り、県道670号から国道165号に出て、青山峠を越えて帰ってこようと思い、ナビを入れたら、一本間違えたのか、とんでもない山道に入ってしまって、車の轍もついていない真っ暗な林間の細道をひたすら走らされた。明かりもない真っ暗な道で、やっと標識があったので、車を降りて見に行ってみると、小さな字で『東海自然歩道』と書いてある。車の走る道じゃないんだ!
ひたすら走っていたら、県道670号線に出た。しかし、地名は「白山町大原」と書いてある。山中をぐるっと回って、朝、青山CCへ向いて登っていった道へ出たのだ。
まぁそれでも知った道へ出たから、あとはこちらのもの。ナビを切って、自力で帰ってきた。やっぱり、ナビなんて参考にするのが限界で、信用しちゃいけない(笑)。
8月16日 河村名古屋市長、大村愛知県知事と断交
河村は、「南京大虐殺はなかった」と言うなど、ときどき良いことを言ったりやったりする。今度は、「中京維新の会」なんて猿真似集団を作った大村愛知県知事との断交を宣言した。
だいたい大村秀章なんて衆議院議員になったときには、鈴木宗男のパシリで、宴席へ呼びつけた外務官僚を怒鳴りつけていた。外務省の廊下を大声を上げて走って、「秀章ちゃん、廊下を走っちゃダメだよ」と叱られていたという。
愛知県知事になれたのも、落ち目の自民党から『減税ニッポン』に乗り換えて、河村のお先棒をかついだおかげで当選できたのであって、中京都構想も維新の会も橋本大阪市長のパクリである。政策を立案する能力も、独自で人を集める能力もありはしない。何を勘違いしているのか。
河村は、おっちょこちょいで手法はちゃらんぽらんだけれど、世の中を見る目は確かだ!
8月15日(水) 李明博大統領、天皇陛下の訪韓に謝罪要求
韓国の李明博大統領が、何かおかしい。先日は突然に竹島を訪問したと思えば、14日、忠清北道の大学で行われた教員らとの会合の席上では、天皇陛下が訪韓を希望しているとの認識を示した上で、その訪韓の条件として「(日本の植民地統治期に)亡くなった独立運動家に対し、心から謝罪すること」と述べた。
天皇陛下が訪韓を希望されているという事実は全くないが、政権末期の求心力を失った現状の、「瀕すれば鈍す」のあがきとはいえ、一国の大統領としては誠に品位に欠ける発言である。全ての韓国人がそうだとは言わないけれども、韓国の大統領として国際社会の礼節を欠き、隣国の信頼を損なう、誠に残念な発言だといわねばならない。そもそも、自らの政権の浮揚策を、竹島訪問などという外国との軋轢を俎上にあげて強硬姿勢を演じなければならないところに、政権の不安定さと人間としてのあさましさが見られる。
政治状況の混乱と比例するように、韓国の経済の実情も米国の景気悪化を受けて11年ぶりの経常収支の赤字も懸念される状況で、かつてのアジア金融危機のときのように国家財政は破綻し、IMFの管理下に入らねばならないのではないかとささやかれている。
この現状下での李明博大統領の先日の言動は、98年の韓国の金融危機で100億ドルも融資した日本を、当時の金泳三大統領が悪し様に言ったように、朝鮮支配を行った日本には何を言ってもよいのだという、反日韓国の風土を色濃く反映したものだ。金泳三氏は退任後も早稲田大学で年2回の特別講義を持つなど、個人としては親日的な人なのだが、反日を標榜しなければ大衆の支持が得られないというのは、いかにも「恨(ハン)の国」と言われる韓国のお国柄を象徴している。
(以下、【日本は今 241】へ)
8月14日(火) そろそろ女性首相か!
ロンドンオリンピックが終わった。日本はの金銀銅を合わせたメダル獲得数は、前回の北京の25個から38個と大きく盛り返し、まずは健闘をたたえたい。
思うに、
感動的なメダルは、女性のほうが圧倒的に多かったように思う。日本勢第一号かつ柔道の唯一の金メダルは松本 薫選手。レスリングは米満が有終の金を飾ったが、女子は小原・伊調・吉田と最強の金メダルトリオ。
そして、卓球女子団体の涙の銀メダル。日本中を寝不足にしたなでしこジャパンの銀メダル。宿敵、中共・韓国を撃破しての火の鳥ニッポンの女子バレー銅メダル。その裏では、男子サッカーチームが絶対に負けてはいけない韓国に惨敗して、「竹島は韓国のもの」と書いた旗を掲げて場内を一周されていた。
日本は昨今、ここぞの勝負では女子のほうが力を発揮するようである。そろそろ、のらりくらりと失政続きの男性総理よりも、女性に任せてみる時期が来たようである。
稲田明美、山谷えり子、小池百合子といった面々ならば、全閣僚を引き連れて靖国参拝を果たし、僕が長年主張している原子力潜水艦の建造も「当然でしょ」と取り掛かってくれそうだ。
8月13日(月) 竹島、尖閣、北方領土
領有の正当性を世界に発信せよ
韓国の李明博韓国大統領が日本固有の領土である竹島への上陸を強行したことで、その映像がテレビに繰り返し流された。竹島が韓国によってヘリポートが設置され、韓国軍兵士が常駐しているようすが生々しく映し出されていた。今まで、穏便な解決を…などといって事実を取り上げなかったマスコミも、竹島訪問という現実を突きつけられては報道しないわけにはいかなかったか。それを見て、日本国民もやっと声を上げた感がある。やはり、マスコミの姿勢は大切だ。
玄葉光一郎外相は竹島問題を国際司法裁判所(ICJ)に提訴する方向で検討に入ったという。しかし、ICJは当事国の双方が出廷しないことには審議を開始しないのだから、過去の例を見るように、裁判で勝つ見込みのない韓国は出廷するまい。ただ「明白な韓国の領土なのだから、裁判の必要はない」と繰り返すばかりである。
国際的な揉め事に、国連や国際司法裁判所など、いわゆる国際組織は全く当てにならない。これまでのさまざまな事例が物語るように、国際紛争は力が全てを解決する。力には、中共のチベット・新疆ウイグル・内モンゴルの制圧のように、圧倒的にものを言うのは武力だが、武力だけではなく、知力や情報発信力、経済力、政治力など、国際社会で威力を発揮する力がある。
ついては、竹島や尖閣は歴史的経緯を説いて、それらが日本固有の領土であることを世界に向けて繰り返しアピールすることが必要だろう。分かりきっていることだから説明する必要はない…というのは、仲間内にだけに通用する論理であって、国際社会では『黙っていたら認めたこと』なのである。
第二次世界大戦が終戦した8月15日以降に歯舞・色丹・択捉・国後を占領した、ソ連軍の違法性についても声を大にして、世界に訴えなければならない。事実関係を明白にして、火事場泥棒なんて比ではない悪質な違法行為であると…。
ただ、現実を見れば、竹島も、北方領土も、韓国・ロシアの実効支配を排除する手立てがない。国際社会に訴えて、先方が撤退することに期待するのみである。日本が核武装して、原子力潜水艦を建造し、出て行かなければ撃つぞ … と言えれば、別の展開もあるだろうけれど。
だとすれば、たとえば尖閣への中国の進出などは、なんとしても食い止めなければならない。その姿勢を明白に示さなければならない。実力行使には阻止行動が必要だし、同時にその不法性を繰り返し世界に訴えることだ。日本に何かすると、10倍ぐらい言われる …という、大阪のオバちゃん的撃退法をめげず飽きずに徹底的に繰り返すことだ。
8月9日(木) 野田・谷垣会談 - またも騙された谷垣に、次はない -
8日、自民党は午前の役員会で、首相問責決議案と内閣不信任決議案の扱いを谷垣総裁に一任する方針を確認した。
その上で野田首相と会った結果に出てきたのは、「3党合意を踏まえて一体改革関連法案は早期に成立を期す。一体改革関連法案が成立した暁には、近いうちに国民に信を問う」という、野田首相の記者会見であった。
3党合意の中身はとても合意できるような内容でなく、だからこそ民主党は勝手なことを言って(自民党も解っているはずだと)独断的に中身を都合よく捻じ曲げていった。それに怒った(ふりをした?)自民党は「解散の確約がなければ、内閣不信任案を可決する」と息巻いた。
消費税増税法案は(今の時期に成立させることに僕は大反対だけれど)、自民党と民主党の表向きの話を聞いていると、両党が合意して可決・成立することはありえないようなものなのである。それが、財務省が裏にいて(勝栄次郎事務次官主導で)シナリオを書き、民主党・自民党の大根役者たちは政治主導などと片腹痛いセリフを吐きながら、それぞれに拳を振り上げたり、内容のない表面的な妥協を繰り返したりしてまとめてきたのだ。
『一体改革関連法案が成立した暁には、近いうちに国民に信を問う』なんて、もとから民主党が言ってきたことで、これで手を打たねばならなかった谷垣の面目はどこかに飛んでしまっている。野田佳彦に解散する気なんてない。第一、党内事情が許さない。やっぱりこの時期、谷垣総裁・石原幹事長では舞台を回すに役不足だった。財務省には手のひらの上で踊らされ、野田佳彦には再三騙されている谷垣を担いでいる限り、自民党の躍進はない。
消費税率のアップだけ決められる政治をと大見得を切り、政治改革・議員定数と報酬の削減・公務員改革のことは全く決められない野田佳彦には、震災復興は進まず、尖閣・竹島・北方領土が侵され、日本経済は明日がないというのに、消費税アップ以外には何一つとして国政を語る言葉はない。谷垣禎一総裁には、憲法改正を掲げて保守本流を貫き、民主党政権を潰して自民党を再生し政権を奪還しようとするのが本義なのに、大連立という安易な政権獲得に走ろうとする青写真しかない。
未来を示せず、国民の明日を語れない政治家を、誰が信用するというのか。「国民の生活が第一」なんて言いながら、「自分の選挙が第一」がホンネの政治屋は、もう正体を見透かされている。
ええい、子どもに言うように、やるべきことをひとつひとつを言わねば解からないのか。では、まずすぐにできることから…、
スパイ防止法と
外国人の国土の購入禁止法を成立させること。次に、
憲法改正を図り、
原子力潜水艦を5隻…建造すること。
その次は…、いっぺんに言ってもわからないだろうから、あとはまた…。
8月8日(水) 小原日登美 感動の優勝!
ロンドン・オリンピック 女子レスリング48kg級
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圧倒的な強さで、安心して
見ていることができた。 |
レスリング女子48キロ級の小原日登美(旧姓、坂本)が、決勝でマリヤ・スタドニク(アゼルバイジャン)を2-1で破り、五輪初出場で金メダルを獲得した。
スタドニクは新進気鋭の24歳、2008年北京オリンピックのレスリング48kg級銅メダリストという実力者である。対する小原は30歳でオリンピック初参加。これまでレスリング世界選手権では8個の金メダルを獲得しているが、その階級51kg級はオリンピックの種目になかった。ならば48kg級に出れば…ということになるが、そこには妹の真喜子がいて、「姉妹の争いは見たくない」という両親の気持ちを汲んで、小原日登美は引退を決意し、妹の指導に専従する。
2009年、妹が結婚を機に競技生活から身を引くことを明らかにしたため、日登美が現役復帰することを表明。48kg級でロンドンオリンピックを目指すこととなった。
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2010年10月、結婚。その後もレスリングを続け、同月、イスタンブルで開催された世界選手権で8度目の優勝。12月の全日本選手権でも優勝し、ロンドンオリンピック女子48kg級の日本代表選手に決定した。
家族やレスリングクラブなど周囲の応援も有り難かったというが、特に自分もレスリングをする夫(小原康司)のサポートは練習をビデオに撮るなど厚く、レスリングに打ち込む日々を送ってきたという。小原選手の結婚指輪には青・黒・赤、康司さんの指輪には黄・緑の石が光る。2人合わせて五輪の色になるのだと…。
出場したら金メダルは確実といわれながら、一度は諦めたオリンピックの舞台である。引退というブランクを越えて戻ってきたマットで、長年の夢であった金メダルを、是非とも取ってほしいと応援に力が入った。
決勝戦は、最初の第1セットを取られてしまう。しかし、そこであわてず、立て直して第2・3セットを確実に連取し、
見事な…見事な…見事な優勝を飾った!
彼女は現役の陸上自衛官、現在の階級は1等陸尉。れっきとした士官どのである。イジメなんかしている中高生は彼女の部隊に入れてもらって、「あたしに勝ったらシャバに返してあげる」なんて、鍛えてもらって来〜い!
8月5日(日) 津演「マクベス」
先日お目にかかった山本憲司さんが、「今度、マクベスを演るので見に来てください」と声をかけてくださったので、十何年ぶりかで劇団津演の公演を見に出かけた。山本さんが演出を手がけた作品である。
午後1時から始まり、途中10分の休憩を挟み、4時15分に終演の大作である。これを20名ほどの出演者でやろうというのだから、マクベス役の主演男優はほとんど出ずっぱり…。膨大なセリフをこなさなければならなかった。
小道具、大道具はなしで、全幕、マクベスの城の中…。黒いカーテンの引かれた部屋で物語は進んでいく。
なかなかの熱演で、3人の魔女なんか、その雰囲気といい、妖しさといい、ウイリアム・ダヴェナントの改作版『マクベス』に登場させても、十分に鑑賞に堪えると思った。
最後、マクベスは魔女の予言「
女の股から生まれた者には殺されない」を信じて無敵の強さを見せるのだが、スコットランドの貴族マクダフと対したとき、マクダフが「私は母の腹を食い破って(帝王切開)出てきた」と言うのを聞き、その刃に倒れる。
が…、この劇中では、マクベスは「
私は女から生まれたものには殺されない」と叫んでいた。これではマクダフが帝王切開で生まれたと言っても、女から生まれたものであることには違いなく、マクベスに打撃は与えられない! 山本さん、「女の股から生まれたものには」と叫ばせるのをためらったのだろう。
このことを、一緒に見に行ったあっちゃんに言ったら、「そう、アメリカのオペラで見たときも、章くんの言うセリフの通りに言ってたと思う。そうでないと、整合性がないものね」と言い、同意はしてくれたものの、やっぱり『女の股からうまれたもの』とは言わなかった。上品な方々は、シェイクスピア劇の中でも『女の股』なんて言葉は使わないんだ(笑)。
PS. アメリカ帰りのあっちゃんに、
「帝王切開」=「a C(a)esarean section」と言うのだと教えてもらった。 カエサル(シーザー)がこの方法により産まれたという説、また、切る意の
(ラテン)caesuraをカエサルと誤ったという説に由来するというが、腹壁および子宮壁を切り開いて胎児を取り出す方法を、なぜ「
帝王切開」と言うのか、納得がいった。
8月3日(金) アーチェリー - ただ1本で決まるシュートオフ -
初めてアーチェリー競技を見た。準決勝、日本の古川高晴選手がリック・ファンデルフェン(オランダ)と戦っている。
イングランド特有の風が吹く中、70m先の的に矢を射るわけだが、中心の10点の的は直径が12cmとか。その10点の丸の中へ、次々と矢が突き刺さる。「こいつに狙われたら、助からんなぁ」と思いながら見ていた。そういえば、映画『ランボー』でジョン・ランボーはこのアーチェリーを使用して、警察署を破壊していた。
試合は第五セットで同点…、シュートオフになった。アーチェリーのシュートオフは、ゴルフのサドンデス・プレーオフよりも厳しい。それぞれが一本ずつの矢を射って、より中心に近いほうが勝ちだという。
先攻の古川の矢は真ん中の10点エリアへ…。続いて射たリック・ファンデルフェンの矢は、中心の丸をわずかに外れて9点エリアへ…。わずか数センチの差が、メダルの有無を分けた。
「読書」『トップアマだけが知っている、ゴルフ上達の本当のところ』
( 本條 強、日経プレミアム ) 2011.08.01
日本各地で活躍する9人のシニアトップアマを取材し、そのゴルフ技術とゴルフ観を聞き取っている。彼らの語るところに、アマチュアゴルフの真髄があるというところなのだろう。
8月1日(水) ロンドン・オリンピック
7月27日(金)の夜(日本時間28日早朝)に始まったロンドン・オリンピックは、今日で5日目。ここまでの日本の成績は、金1、銀4、銅7である。強化費をケチり、有望選手の海外遠征費も自前で行かせているような日本なのだから、ここまでのメダルが計12というのはでき過ぎだろう。目標の金16個は、ちょっと難しい。
僕は連日寝不足である。毎晩、朝方の4時5時まで中継を見ているからだ。まぁ、机に向かいつつ、見るともなく見ているといった調子だけれど…。
ただ、スポーツはみんなが一丸となるのに、まことに好都合な材料だということを実感した。男女のサッカーの試合なんか、前振りが効いていたのか、たくさんの人が深夜にもかかわらずスポーツカフェなどいろんなところに集まって、応援グッズを打ち鳴らして声援を送っている。
そこで…、
「東京大会」を、是非とも誘致・実現したい。強化費をたっぷりと用意して、選手の強化をしっかりと図りたい(金メダルの数は強化費の額に比例するという。ちなみに、ドイツ274億円、アメリカ165億円、イギリス120億円、韓国106億円、日本27億円とか)。
今から8年かけて強化費を潤沢に使い、強い選手を作り上げよう。日本選手の活躍が期待されるとなれば、国民の関心は高まり、こぞって応援の小旗を振ることだろう。オリンピックまでにはしっかりと情報を発信して、国民の耳目を集中させ、国威の発揚につなげる土壌を培っておかねばならない。
ナチスドイツが国民が一丸となるようベルリンオリンピックを利用した歴史があるように、スポーツは国民をまとめるのに有効な手段である。今は、ナチスのころよりは人身操作術も進んでいるのだから、それと意識しないままにナショナリストになっていたという人がたくさんできるのではないか。
8年後か…、それまでに中共に占領されていなければいいのだけれど…。
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