クアラルンプール(マレーシア)・ゴルフ紀行 3

   2014年09月11日~09月22日       その1  

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  (写真にカーソルを合わせたとき、手の形に変わったら、大きな写真にリンクしています)


 トリ、ダボ、ダボ…と続いた痛手を引きづりながらアウトに向かう章くん、茶店によってスイカとコーラを買った。
 キヤディのNANIKちゃんは結構日本語も話すのだが、章くんが東南アジアのゴルフ場では3ホールごとに茶店があるところが多いので、15番ホールを終えたあと「ちゃみせ(茶店)はどこにあるの?」と聞くと、「ちゃみせ…? わからないよ」と言う。「Drinking Courner」と聞いたら、「おぅ、1番ホールの前に寄りますか」と言ってくれて、クラブハウスの裏手(10番へ向かう途中)にある茶店へ回ってくれた。スイカ、コーラと扶美ちゃんとNANIKちゃんのジュース各1本で合計28RM。
 

← 1番、真っ直ぐな505ヤード、
 パー5。


 ティショットはナイスショット、セカンドのクリークはちょっと右へ…。110ヤードほどサードショットをバンカーに入れて4オン。8mに乗せて2パットでボギーだ。
 パットのタッチが、少し合ってきたかな!

 章くんがかじり終えたスイカの皮をどうしようかと迷っていると、NANIKちゃんが「サルが食べるから、その辺に置いてやって」と言う。章くん、コース脇の潅木の下に目立たないように置くと、「そんなところでは、サルが気づかない。もっとこちらへ…」とラフの隅に置き直していた。

   2番ホールへ向かう途中、サルの群れが道端で遊んでいた。→

 カートで横を通っても、知らん顔をして遊んでいる。スイカ、ここまで持って来ればよかったな…と思った。


← 2番、145ヤード、パー3。

 7番アイアンのティショットは、ピン上3mに付いた。ラインだけを決めて、掃くように放ったパットはトロトロと時間をかけて転がり、カップに落ちた。バーディだ!



 3番、370ヤード、パー4。ドライバー、5番アイアンとつないで、グリーン手前のカラーへ。そこからのアプローチを1mに寄せて、1パットのパー。

  シンボル山を背景に、
   扶美ちゃん・NANIKちゃんの2ショット →


 NANIKちゃん、マレーシア美人だが十分に黒い。キャディになって6年の31歳、どこに打っても「はい、あそこ」と瞬時にボールの位置を言い当てる。
 ミスショットには「問題ないよ」と励ましてくれるし、ナイスショットには「ビューティフル」と褒めてくれる。「今度来るときには、もっと上手になってくるからね」と言ったら、「今で充分上手だよ」と実にうまい。名実ともに備えたキャディである。

← 4番、340ヤード、パー4 ティショットは池越えです

  第2打地点から、
 ティグラウンドを
 振り返りました。→

 池越え、ヤシの木越えにナイスショットを放った章くんのボールが、フェアウエイの真ん中にあるでしょう。

 ところが、グリーンを狙った9番アイアンのセカンドがわずかにショート…。さらに、アプローチをダフってグリーンに乗っただけから、さらにさらに3パットして、この短いホールでダボです。

 5番は385ヤード、長目のパー4。ここで章くん、このクラブの残り距離の表示は、パー3を除いてグリーンエッジまでだということに気づいた。
 キャディのNANIKちゃんは、150ヤードの標識の横からも「残り165ヤード」と言ってくれていたから、残りの距離を間違ったまま来たということではないが、「ン、150じゃないのかな?」と思いつつ、ショットしてきたという違和感があった。
 グリーンを狙うショットがショート気味だったのは、そんなところにも原因があったのかもしれない。
 しかし、そうと気づいても、ティショットがテンプラ気味だったこのホール、セカンドはまだ190ヤード残っていて、クリークで打ったけれど右手前のラフにショート…。3オン2パットのボギー。

     続く6番は363ヤード、パー4 →

 グリーン手前に入り込んでいる池を8番アイアンでクリアして、2オン2パットのパー!

 7番542ヤード、パー5 ↓



 ドライバー、クリーク、クリークと打って、やっとグリーンエッジへ…。
 そこからのサウンジウエッジのアプローチが入ってしまって、チップインバーディの4だ!!



 7番パー5のフェアウエイから、次の池越え8番パー3が望めます。この大きな池を越えていくのです。 →


← 8番 143ヤード
 パー3


 ティグラウンドからグリーンの間は、全て池だ。

 前が詰まっていて、章くんたちがティグラウンドへ行くと、前の組は韓国人のご夫婦で、ご主人のティショットが終わったところであった。
 ティグラウンドの横で章くん、前のホールのバーディの記念に持っていたティマークを30個ほどキャディのNANIKちゃんにプレゼント…。日本ではゴルフ場で無料で貰えるが、外国のゴルフ場には無料ティはない。
 キャディさんたちはプレーヤーに代わってボールをマークすることは多々あるから、マークは重宝なのである。30個ほどをキャディバッグのポケットからさらえて渡し、「多すぎたら、ほかのキャディさんにも分けてあげて…」と言っていたら、前の組の奥さんがティショットをして池に入れてしまった。
 「お前の声がうるさかったから、池に入れた。保障しろ!」と叱られるかと思ったが、ご夫妻、何も言わずに淡々とカートを進めていった。その穏便さに章くん、『韓国の人も、普通の人は、「うるさい奴だ」と思っただろうけれど、特に文句も言わずに済ませてくれるんだなぁ』と、(日韓問題をからめながらの)反省をした。
 
 このホール、章くんは7番アイアンでピンの左3mにナイスオン。このハーフ、3つ目のバーディかと思ったが、「ショートはしないぞ」と打ったパットはカップに蹴られて、2パットのパー!      →


 9番370ヤード、パー4 ↓

 ここもティショットは150ヤードほどの池越えで、噴水の上を打っていく。
 ドライバーの当りはまずまずながら、残り160ヤードのセカンドを4番アイアンでショートして、3オン2パットのボギー。

 かくしてアウトは、3ボギー1ダブルボギーを叩きながら、2バーディをもぎ取って「39」! 
 「やっぱりバーディがあると、スコアメイクは楽ですね」と改めて思う。


 9番を終えたのが午後5時30分、14番からスタートした章くんは10〜13番の4ホールが残っているから、あと1時間はかかるだろう。
 インへ回る途中でクラブハウスの玄関が見えるのだが、章くんを乗せてきたタクシーがもう待っていた。章くんが「終わるのは5時から6時の間かな」と言ったので、5時頃から待機しているのだろう。ちょっと声をかけてこようかと思ったのだが、後ろも迫って来ているし、どうせ待機時間分を上乗せしてやらなくてはならないのだから、終わってから話をしても同じことかと、10番ホールへ向かった。

       10番355ヤード、パー4 →

 ドライバーはやや左のフェアウエイ、残りの120ヤードを8番で打つもやはり少しショートして手前のエッジ、寄らず入らずのボギー。




← 11番、155ヤード、パー3ホールの案内板の後ろはジヤングルです。

 ティグラウンドの後ろから、ホールの左手は鬱蒼たる密林が続いている。このコースはパンフレットに紹介されているように、クアラルンプール郊外の美しく神聖な趣のある岩山、「ブキット・タクン」の裾野に広がる密林を切り開いてつくられたゴルフ・コースなのだ。


 6番アイアンを手にした章くんのティショットは、ホールの美しさに圧倒されたか、引っ掛け球で左のバンカーに入った。
 グリーン面の見えない深いバンカーだったが、砂からの脱出には威力を発揮するドルフィンウエッジ58度を力いっぱい振り切ると、ボールはカップ横1mについた。
 スライスラインを合わせきれず、わずかに外れてボギー。

← 12番、520ヤード、パー5

 ティグラウンドから見ると、左は池で、右から張り出している森の上を打っていきます。
 章くんのティショットは見事にフェアウエイのセンターへ…。





 ティグラウンドからセカンド地点は見えないので、セカンドショットを終えたらこのボタンを押して、ティグラウンド横のランプを青に変えます→




 セカンドをクリークで打ち、サードショットの残りは90ヤード。奥のピンまでは110ヤードぐらいは打たねばならないようだ。
 左の池を避けて打った9番アイアンのショットは、グリーン右のラフに転げたが、もう一度9番で転がし上げて1.5mにつけ、4オン1パットでパー。


        そして最終ホール、13番、360ヤード、パー4 →

 この標識は、スタート前にごった返していたキャディ溜まりの横の、フルバックの表示だから420ヤードになっているが、この前に青マークの380ヤードがあり、その前に、今日、章くんが回ってきた白マーク360ヤードがある。
 1992年に初めて海外に出かけた時には、アメリカのペブルビーチやスパニッシュベイ、アイルランドのバリーバニオン、カナダのバンフースプリングスといったコースなども、みんなバックティからのプレーをこなしてきた。10年ほど前に腸の手術で70数日の入院をしてから体力がとみになくなって、ボールが飛ばなくなった。それからは、バックティといった無駄な抵抗は諦めて、歳相応の白ティからのプレーを心がけている。

← 今日の僕のティグラウンドはここから。
 360ヤード、パー4。


 少し左へ打ち出し、あとは真っ直ぐな長いホールである ↓








 扶美ちゃんのセカンドはフェアウエイバンカーの横、ここからだとまだ200ヤードほど残っている。

 扶美ちゃんは、このホール4オン2パットの「6」で、トータル59・63=122。
 最近はホームコースでは110を切ることが多く、このクアラルンプール遠征でも100台のスコアを出そうと密かに期するところがあったみたいだが、無残な返り討ちにあった!
 でも、ゴルフの面白さに嵌ったみたいで、レッスンビデオを買って練習しているし、毎週のラウンドは欠かさない。100を切る日も近いかと思われるが、惜しむらくは『打つのが早すぎる』。一打の大切さに気づき、各ショットを慎重にすれば、1ホールで10とか11とかを叩くこともなくなり、ラウンドで5〜10打ほど縮められると思うのだが…。
 海外ゴルフの魅力も知ったみたいで、異国の文化に触れ、その土地のものを食べ、思いがけない出来事を積み重ねながら、日本ではお目にかかれないようなコースを訪ね歩く旅を、「面白い」と言う。「日本の簡単なコースで100を切っても値打ちがない。本場のリンクスか、世界に知られたコースで切らなきゃ」と意欲的でもある。
 意欲が過ぎて、今回の遠征の前にも自宅で素振りの練習をし、応接間のシャンデリアを割ってきたそうである。
 ティショットはフェアウエイを捉えていた章くんのセカンドは、残り130ヤード。ピンまで150ヤードと計算して6番アイアンを一閃、5mにナイスオン!
 有終のバーディを狙ったパットは1.5mオーバー、ところがその返しを外して3パットのボギー。

 今日のスコアは14番からの変速スタートではあったけれど、アウト39、インは最初の14〜18番が+8、後半の10〜13番が+3の合計+11で47、トータル86であった。

 プレーが終わったのは午後6時20分。スタートしたのが2時20分だったのだから、まずは良い流れだった。
 キヤディのNANIKちゃんに2人分のチップ50RMを渡し、カートのままタクシーの待つ玄関前まで行ってもらった。

 待機していた運転手くん、午後5時前から待つていたと言い、「2時間ほど待ったから、待ち賃も合わせて、帰りは150RMくれ」と言う。
 『少しはプラスをしてやらなくては…』とは考えていたものの、往きの80RMが高すぎると章くんは思っていたので、「よしよし100RM払うからね。それでOKだろう」と言って運転手くんの右手を握る。運転手くん、しぶしぶオーケー(笑)。

 「じゃぁ、風呂に入ってくるからもう少し待ってて」とさらに運転手くんを待たせてシャワーへ…。ここテンプラパークGCは日本のゴルフ場に合わせているのか大きな湯船まであって、ゆっくりしてしまった。

← 午後6時50分 ゴルフ場を出発

 対向車線は、ひどい渋滞だ。



 



     運転手くん、ガソリンスタンドに寄った。→

 このタクシー、ボンネットを開けた。ガソリンでなくガス(LPガスかな)を入れていた。

← KLタワーが見えてきました。

 午後午後7時25分、ホテルに帰り着いた。

 運転手くんに、運賃100RMと待機賃を含めてのチップ10RMを渡すと、満面の笑みで「サンキュー、サー」を連発…。気持ちよく、キャディバッグを両手に持って、ホテルのロビーまで運び込んでくれた。

 さて、夕食に出かけることにしよう。

     【今日はここまで…。続き(クアラルンプール街歩き①へ)は、また近日…】

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