11月28日(木) 冗談か、未来の党!
「未来の党」とは、このままでは来る選挙で国会議員の数が5分の1になってしまう「生活…党」の小沢一郎の起死回生構想の中で、担ぎ上げられた
嘉田由紀子が舞い上がって、何を錯覚したか、党首になってしまった政治団体である。
嘉田由紀子は、滋賀県政でも「新幹線新駅『琵琶湖南駅』・産廃処理施設・ダム事業の凍結、見直し」を主張し、およそ責任ある地方自治体の長とは思えない行政を繰り返している。滋賀県の未来を開き、県民の利便を図る事業を、『もったいない』でかたづけてよいものか。
未来の党が、その象徴として掲げるスローガン『脱原発』は、責任ある政権担当者であればとても口にできない政策であろう。代替エネルギーが確保されていない現状で、電力料金の高騰による産業の国際競争力の低下、空洞化や、原子力技術の衰退喪失を、ただ原発には事故がつきものといった、大衆の情緒に訴える手法で否定して、日本の未来を開く政治家としての責任が果たせるのだろうか。間違っても、政権党にはならない集団だからこそ許されるスローガンなのだろう。
『もったいない』なんて家庭のお母さんのセリフで、800億円をすでに投じていた新幹線「琵琶湖南駅」を雲散霧消させた嘉田由紀子のツケを、滋賀県民は未来に払うことになる。もう二度と新幹線が滋賀県に止まることはないだろう。それも、嘉田由紀子を知事に選んだ滋賀県民の責任だが、『もったいない』感覚で滋賀県民の未来を摘み取ってしまったことに、このお母さんが気づくことはあるまい。
しかし、小沢一郎に担がれて、国政に生き残れないいくつかの弱小政党が、ただ「脱原発」という旗印の下に寄り集まり、少しでも票を集めて生き残りを図ろうとする選挙対策党の党首になったことの失敗は、この選挙が終わったあとに「未来の党」が敢え無く消えてなくなって、初めて気づくことになるのだろう。
11月20日(火) 野合と大同団結
goo辞書によると、
野合…[名](スル) 1 正式の手続きによらず、夫婦になること。 2 共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集まること。
大同団結…[名](スル)複数の党派や団体が、ある目的のために、主張などの少しの違いは問題としないで力を合わせること。 … とある。
だとすれば、太陽の党と維新の会の結合は野合でなくて大同団結である。官僚支配の打破という共通目的があり、原発や増税などには目をつむって、明治以来の太政官体制に風穴を開けようとしているのだ。
力を結集するとは、ひとつの目的のために団結することだ。各論を言い出したら、人が百人いたら百様ある。それで、大儀が成就するわけがない。
一点突破…。それが成し遂げられたら、また大いに議論をし合えばよい。大事を成し遂げるとは、そういうことなのだ。
11月15日(木) 名舞台 「16日解散!」
この党首討論解散で、野田佳彦は歴史に名を留める(名を残す…とまではいかないけれど)首相となった。民主党の首相は、その前と前の前とが散々だったから、首相像がちょっと持ち直したという感じだ。
党内の失業予備軍の反対コールをぶった切り、「常任委員会」の結論などを出させて、ただ先延ばしだけを画策するヌエのような輿石東幹事長を封じ込めて、テレビ放映の場で「16日解散!」とぶち上げたのは、久々に名舞台を見た思いであった。
もはや、解散反対も、野田おろしも、遠吠えでしかない。野田佳彦は自分は保守だと言ってはばからないが、今度の選挙に「TPP参加表明、集団的自衛権保持の確認、…」ついでに「憲法改正」など明確な政策を掲げ、そこに結集するもので、新しい民主党を創ればよい。そうすれば、民主党は綱領を掲げる理念集団としてのまとまりを持つことができるだろうし、野田佳彦は歴史の片隅に顔を出す首相になる。
今日、早速に、民主党のテレビCMが流れていた。「約束を守り…、日本の未来を…」などといったセリフには失笑してしまったが、野田首相の顔を出さないという党内のお約束(?)通りに、野田佳彦は登場しない。人間は登場しない。
が、それは結局、人のいない(人材なしの)民主党という現実を露呈しているのではないか。寝たふりが続いてホントに寝ている岡田克也とか、ときどき長打を打つけれど安定感のない前原誠司などは、まだまだ国民の信頼を得られない。苦肉の策で、不倫は文化だという芸能人並の論理でもって細野豪志を前面に出してみたものの、厳しいオバちゃんの罵声に耐え切れない。(僕は、ヘソから下のことは、業績に関係ないと思うのだが…。)
おっと、党首討論で大見得を切った、千両役者を見逃してはいけない。嘘ばっかり言ってたじゃないか…とい国民の苦い記憶を掘り起こすようなCMはやめて、顔の大きい(舞台役者は顔が大きいことが必須条件)野田佳彦で作り直すべきだ。『民主党は二度と嘘は申しません』というキャッチコピーを添えて…。
11月15日(木) 尼崎事件の被害者にならないために
「
11月04日(日) もし、尼崎事件の被害者になったら」を書き、テレビ番組に「どう対処すればよいかをご教示いただきたい」と要望を出した。その後1週間にわたってビデオを録り、解説なりコメンテーターのコメントなりをチェックしたのだが、事件の状況は事細かに報じるものの、その回答らしきものは一言もない。
25年前に一家の家主が行方不明者となり、その後も7人以上の死者・行方不明者が出ている事件で、警察・検察は一体何をしているのか。市民が頼ることのできるよすがは、警察しかないのである。
先日の「逗子ストーカー事件」も警察に何度も相談しているのに、被害者は殺されている。これらの事件で、法整備ができていない、事件性がないので警察は動けない、被害届は受理しない…と突き放されたら、市民はどうすればよいのか。自分で守るしかないということになる。
圧倒的な暴力に対して、徒手空拳の市民はどんな抵抗ができるというのか。誰にも、自分を守る権利がある。無法な暴力に対して自分の身を守るとすれば、保身用の武器を保持・携行するしかないのではないか。
すなわち、ピストルを持つことを許可しろということである。そうでなければ、警察・検察は市民の安全を守るためにあらゆる手を尽くし、責任を持って生命・財産を死守しますと宣言することだ。
死者を出しておいて、「警察の対応に問題がなかった」などというコメントを出すなど、警察の敗北であり、国民の誰が信用し、納得するというのか。責任を取るとは、『私たちの対応は間違っていました。私たちに問題解決の能力はありません』と認め、謝罪して、警察庁長官・該当県警本部長・警察署長・担当部署の責任者・担当係官は、全て辞職するということである。
国民に「武器を持って自分で守れ」というのか、それとも「武器を持つことは禁止する。そのかわり警察は国民の安全を保障する」というのか。今のままでは、悪人に狙われた市民は殺されるしかない。
11月14日(水) 解 散 ! -第三極はどうするべきか-
昨日、「野田首相は、… もはや党を割ることも、政権与党の座から滑り落ちることも、恐れてはいまい。… いよいよ解散だ!」と書いたが、今日の党首討論で「特例公債法案と衆院議員定数削減法案の成立をお約束していただけるならば、16日に解散する」と表明した。「解散」が大儀であると、彼も決意を固めていたのであろう。
解散を引き伸ばしても、民主党が失地を回復する見込みも材料もない。また、橋下維新の会、石原新党、みんなの党など、いわゆる第三極の足並みが揃わないうちに選挙にするほうが有利との判断もあっただろう。
橋下 徹や江田憲司などのように、原則論にこだわった議論を振り回しているうちは、第三極が一緒に戦うことは難しい。大同団結とは、成し遂げなくてはならないただ一点だけで協力し合うことである。今の「維新」や「みんな」が、消費税や原発に目を瞑(つむ)ることができるかどうか。瞑らなければならないことに、気づき納得することができるか。時間はない。
11月13日(火) 民主党、学級崩壊
野田首相が年内解散を決断し、幹事長の輿石 東に伝えたところから、行儀の悪い連中が騒ぎ出した。自公との合議を重ね、解散総選挙を約束して漕ぎつけた消費税法案の成立を果たし、いよいよ国民との約束を実行すべく解散に踏み切ろうと学級委員長が決断したら、失職を嫌がる連中が、党の意思決定機関「常任委員会」の結論として「解散反対」の大合唱である。
反対の理由が、「TPP反対。これ以上離党者が出て選挙ができるのか」(赤松広隆副代表)、「今は政権を失うので、解散すべきでない」(鹿野道彦副代表)、「首相が自ら身を引くこと…」(中山義活元経済産業政務官)など、内向きの理由ばかりを並べている。解散を先送りしたら、民主党は壊滅に向かうし、日本は沈没して、民主党にとっても日本にとっても事態はますます悪化することがわかっていないのか。
民主党はどうあがいても、すでに分裂しているし、政権は崩壊している。総選挙を経た後は、民主党は議席数は半減するし、単独で再び政権に復帰することはないだろう。赤松や鹿野が反対理由としてあげている事柄は、すでに既成事実なのだ。
野田首相は、政権を担当してみて、この民主党に存在理由がないことを思い知ったはずだ。もはや党を割ることも、政権与党の座から滑り落ちることも、恐れてはいまい。このまま来年の任期満了を迎えるなどといったことを考えれば、そこに至るまでに必ずや過半数割れを起こし、民主党は瓦解、内閣不信任決議を受けて野垂れ死ぬしかないからである。
いよいよ解散だ!
11月06日(火) 反論チームをつくって 完膚なきまでに反論を
6日閉幕したアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で、日本と中国が沖縄県の尖閣諸島をめぐって激しい応酬を繰り広げた。以下、読売オンラインから引用する。
『 野田首相は、尖閣諸島や島根県の竹島をめぐる中韓両国との対立を念頭に、「いかなる紛争や主義主張の違いも、国際法に従い平和的に克服すべきだ」と述べた。これに対し、中国の楊潔チ(よう・けつち)外相は「釣魚島(尖閣諸島の中国名)について、我が国は包括的に説明している。反ファシスト戦争の成果が否定されてはならない。戦後の世界秩序に挑戦すべきでない」と9月の国連演説の際と同様の厳しい表現で日本を批判した。
このため、首相は新たに発言を求め、「尖閣諸島が我が国固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も疑いがなく、解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない。我が国は戦後、一貫して平和国家の歩みを堅持してきた」と、「尖閣」の固有名詞を挙げて強く反論した。』とある。
野田首相も、開き直ればやれるじゃないか。民主党政権は媚韓・媚中外交しかできないのかと思っていたが、「天皇訪韓」を発言したり、「習近平の天皇会談」を無理強いして実現させたのは、小沢一郎の個人ブレーだったのか。このところ、韓国に対しても、中国に対しても、ものが言えるようになって来た。
言論は、いつも言っていないと、いざというときに口ごもってしまう。菅直人のように、胡錦涛の前で縮み上がって、メモ書きを朗読するようなことになってしまう。その点、近頃は日本の政治家も、ちょっと中韓に反論らしいことが言えるようになった。
さらに日本は、日中・日韓・日露の間にある領土問題を初めとする諸懸案について、優秀な人材を集めてチームを造り、作戦を立て戦略を練るとともに、彼らが仕掛けるあらゆる主張に対して、一つ一つ丁寧かつ執拗に反論・論破し、政府として訂正を求めていくことを繰り返すことが必要だろう。
全ての論争は国民に開示しなければならない。そうすれば、今は「竹島は韓国の領土だ」などと言っている大学教授や、「南京大虐殺は日本の犯罪」などと主張している一部の進歩人などは、自らの過ちを正すことだろうし、何よりも日本の「国論」が形成される。
11月05日(月) 田中真紀子・野田佳彦という奇能・怪能
異能というと、人よりすぐれた才能、一風変わった独特な能力をあらわす。ちょっと意味するところが違うので、奇能・怪能と書く。
田中真紀子文科大臣が、大学設置・学校法人審議会の答申を覆して、札幌保健医療大学(札幌市)・秋田公立美術大(秋田市)、岡崎女子大(愛知県岡崎市)3大学の設立を不認可とした。1〜2年かけて審議会の指導のもと開校の準備を進め、校舎や職員を整えて来春の学生募集を始めようかというとき、大臣の一声で認可が取り消しになったのだから、関係者の当惑は大きいことだろう。
田中大臣の言う「大学が粗製乱造され、大学の質も学生のラベルも落ちる一方の現状に歯止めをかけなければ…」という田中大臣の主張はその通りであり、方向としてもそのようにあるべきである。しかし、裁判になれば負けるだろう。
田中真紀子は、その直観力や破壊力は目を見張る素晴らしさがあり、この日本を変革する女ブルトーザーの役割を果たすことができるものと、小泉内閣の閣僚に登用された当時、僕は大いに期待したものである。惜しむらくは、思ったことをすぐに口にするその性格は、対人関係の調整、政策の具体化手順などに問題があり、特に「むら社会」の日本…さらにその典型の永田町では、寄って集(たか)ってのつぶしにあった。もちろん、強すぎる自我やあたりをはばからない独尊は、彼女自身が反省しなくてはならない点であったろう。
あれから10年以上の月日が経って、文科相就任会見で彼女が語った「私もこの年月、勉強しました」という言葉は本物かと一瞬思ったけれど、思ったことをすぐに口にする直情径行は相変わらずである。せっかくの行動力が、今のおツムの命じるままに発揮されるとすれば、また収拾のつかないポカを連発することになる。
あのころの僕の期待を成就させてほしい。田中真紀子を調教する御仁はいないのか。
野田佳彦という主席宰相の怪異振りもすざまじい。自分が首相の座に留まっていることは、民主党の崩壊を加速させ、日本沈没を進めることだと分っているのに、内閣総辞職も衆議院の解散もしない。
本人は政権に対する未練はさらさらないと思われるが、民主党が大敗することが分っている解散総選挙への道を選ぶことは、同僚議員の多くを無職中年にしてしまうことになるので、決断がつかないのである。解散を先送りするほど、民主党は壊れていくことを知っているはずなのに…。
死に体内閣にできる仕事はない。ラオスのビエンチャンで開催されているアジア欧州会議(ASEM)首脳会議でも、野田佳彦を相手にする外国首脳は居るまい。みんな、もう死んでいると思っているのだ。交際特例法案も、来年度予算案も、議員定数是正も、後継の政権に託すのが正しい選択だ。今、成立する法案も政策も、全ては近い将来に修正されるのだから…。
野田内閣の残された仕事はただひとつ。「衆議院を解散する」と宣言するのみである。
11月04日(日) もし、尼崎事件の被害者になったら
尼崎事件とは、25年以上にわたって、尼崎市を中心に兵庫県、高知県、香川県、岡山県、滋賀県、京都府の6府県で、数世帯の家族が長期間虐待、監禁され、数名が虐殺された殺人事件である。2011年11月に容疑者逮捕で発覚した。
テレビのニュースやワイドショーでは、連日、同じような事柄が繰り返し報道されていて、その残虐性、猟奇性など、目を背けざるを得ない事実が明らかにされているが、ただ、主犯とされる「角田美代子」の素性・生い立ちも、なぜこんなにも残虐な事件が長期間にわたって、多くの犠牲者を出しながら放置され続けて来たのかなども、核心部分は一向に解明されていない。
あまりにも日本の日常にはない事件でもあり、「角田美代子」が幻の存在なので、ネット上では本物の角田美代子さんはすでに殺害されていて、在日外国人が戸籍を乗っ取って成りすまし、犯罪を繰り返していたのではないか。外国人に対する制約から、捜査が進められなかったのではないかなどの声が飛び交っている。
できるだけ早い全容解明と犯罪者の処罰、再発防止への確かな取り組みを求めるものであるが、僕は10日ほど前に「
みのもんたの朝ズバ!」に、『長年にわたり被害者に対し目を覆うような迫害が加えられ、多くの人がその状況を目にしている事件であり、また、多数の死者・行方不明者が出ている状況なのに、事態は解決されることなく長い期間を経てきています。
なぜ、放置され続け、解決されなかったのか。そしてまた、こんな事件に巻き込まれたら、その被害者はどう対処すればよいのか。番組関係者の皆様とコメンテーターの方々の英知を集めて、ご教示いただきたくお願いいたします。』と、「番組に対するご意見募集」欄からコメントした。
その後、1週間、番組をビデオに録ってどのような解決策が示されるか期待して見ていたが、10日以上を経た今、番組で解決策や対処の方法について語られたことは一度もない。
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