第6日 9月22日(水)
ペプルビーチ 第1戦
いよいよ
ペプルビーチに挑戦です。この日の章くんたちのスタートは午後1時過ぎ。朝、練習場へ出かけて50球ほどを打ちました。練習場は少し離れたところにあって、車で行かなくてはなりません。寝ぼけ眼で

章くんが運転していったのですが、「アメリカの右側通行も、もう体が覚えたなぁ」と言いながら左側を走って、「お前の体は、覚えが悪い」とみんなに叱られました。
章くんのアプローチ練習。
翔くんはアプローチが苦手です。パーオンしなければまずボギー…。アプローチさえ上手ければ、ハンディ0になっていると自分で言っています。誰か、アプローチを教えてやってください。→
練習のあとまたカーメルの町へ出て時間つぶし。朝食兼昼食にオムライスを食べました。
午後1時30分。スタートボーイが「ミスター、ムラカミィ…」とコール、第1組がティグラウンドに上がります。ここでも「バックティを使っていいかい」と聞いて、青マークへ。近くにいたギャラリーが、バックから打つ日本のおじさんのショットを見ようと集まってきました。

第1組、村上隊長はフックして左のラフ。優ちゃん、右前へチョロ。辺さんはほとんどゴロ。第1組が終わったらほとんどのギャラリーがいなくなってしまった。ン、僕たちのショットは見なくていいの…?と、章くん。
「ミスター、アキラァ…」と名前がコールされて、第2組のスタートです。章くんの第1打は左ラフ。第2打、6番アイアンはショートで、3オン2パットのボギー。2番、3番と松林の間を打っていって、4番ホールで海辺へ出ます。5番は左がOBのショート。6番は右手に断崖が続く長いロングでこのホールのグリーン端に生えている糸杉の木が、上の図の左上にあるペプルビーチのシンボルマークになっています。
7番107ヤードのショートホールはあまりにも有名。海に突き出た打ち下ろしのグリーンに向かって、普通はショートアイアンで十分届きますが、強いアゲインストの時にはプロでもミドルアイアンを持ち、海の上へボールを打ち出すという、勇気が試されるホールです。

ピッチングを持った章くんの勇気のショ
ットは、軽いドローを描いてグリーン左奥のバンカーへ。2オン2パット、何と言うことはないボギーでした!
7番 107ヤード パー3。海に突き出た小さなグリーンを5個のバンカーが取り囲んでいます。右側とオーバーは全て海の中、ショートすれば開場以来一度も刈ったことがないと思われるブッシュに捕まります。→
その次の8番、これがまた難ホール。431ヤードのパー4なのですが、打ち上げの第1打をナイスショットしても、第2打に200ヤードほどの海越えショットが残るのです。左から刻んで回っていけば3オンは容易なのですが、念願のペプルビーチへ来て刻むなんて人は、どこの国の人でもいるはずがありません。
海越えの200ヤードを狙うため、ほとんど1度は海へ。みんな何度も打ち直すので、このホールは7〜8組ほどが詰まっています。でも、誰も不平を言う人はいません。海を眺めたり、前後の組のショットを見物したり…。何度目かの打ち直しで見事海越えに成功すると、見ていたみんなが盛大なお祝いの拍手をして喜び合います。

やっと8番をホールアウトすると、9番のミドルは464ヤード、気の遠くなるような長さです。クラブハウスから一番遠くの10番を折り返すと、11番からコースはしばらく松林の間を縫い、17番 229ヤードのショートホールでまた海辺へもどってきます。
← 10番 426ヤード パー4のティグラウンド。 このホールがクラブハウスから一番遠い。
そして最終18番。海に突き出たティグラウンドからえぐり込んできている入り江の上を、自分のドライバーの飛距離に合わせてショートカットに打っていきます。
たしか日本で立てていた攻略法では、2オンを狙うはずだった章くんのティショットは、もうここまでペプルビーチの難しさにかなり痛めつけられていて、狙いはショートカットなのですが気持ちと体が逃げてしまい、かなり右目のラフへ。
セカンド地点へ向かってフェアウエイを歩いていると、左手の海からカッチカッチと音がします。何かなと目を凝らすと、ナント、
ラッコがいるじゃありませんか。仰向けになって泳ぎながら腹の上に貝

を乗せて、カッチカッチと叩いているのです。「少々スコアが悪いからってどうってことないじゃないですか、カッチカッチ!」と励ましてくれているみたい。『そうだ、明日がある!』 章くん、この日92。
18番 548ヤード パー5
ティグラウンドはこの左手→
第7日 9月23日(木) ペプルビーチ2日目
この日のスタートは1組が午前7時54分。2組は午後2時06分で、遅い組の章くん・橋っさん・登くんの3人は、午前中
モントレー水族館に出かけました。
モントレー水族館 →
世界的にも有名な水族館とのことで、たくさんの親子連れで賑わっていました。アメリカのホームドラマは、にこやかなパパと優しいママに抱かれた可愛い子どもたちが登場しますが、ここで見た親子連れは、泣きぐずる子どもの一人を抱き、もう一人の手を引いて歩く、疲れて不機嫌そうなお母さん…。なんかそれが生活感があって微笑ましく思われました。
水族館は、日本の鳥羽水族館や名港水族館、大阪の海遊館など、日本のほうが素晴らしい。アメリカの親子にも見せてやりたい。

午後1時、ぺブルビーチに戻って、やがてスタート。
ペプルビーチの電動カートは 音がしなくて
パワーが強く、スピードも速い →
「今日は いっちょう もんだろかぃ」
朝早くスタートした第1組の面々は、ペブルビーチをホールアウト後、案の定、近くの
ポピーヒルズGCへ出かけて、また1ラウンドしてきたと言う。
← 午後2時過ぎにスタートした
章くんたちが18番に来たときは
7時を過ぎていてあたりは
もう夕暮れ。
「今日も もまれちゃったィ!」
章くん、この日90。80台は優ちゃんの82が1人。
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