カリフォルニア・ゴルフ紀行 1992
職業、年令、ハンディは、1992年当時のもの。みんな、年々、下手になっている。
飯田 章(章くん・あきらくん) 学習塾経営。47才。ハンディ5
どうせアメリカへ行くのなら1ヶ月ぐらい行ってこようと主張している極楽トンボ。帰宅恐怖症で、酒も飲めないくせに毎夜飲み屋をうろついている。店々にウーロン茶のボトルをキープしているらしい。
学習塾はストレス解消にやっていると思われる。「親に養ってもらっているお前らみたいなガキどもに人権があるか」などと言いながら、子どもの頭をポッカーン…。でも子どもたちはなぜか皆んなよくできる。「先生が頼りないから、子どもたちがしっかりする」と章くんは言っているが、指導の厳しさと垣間に見せる明るさが子どもたちには人気があるようで、教室は学問する場としての緊張感の中にも、いつも子どもたちの笑い声が響いているし、定員に溢れた入塾希望者が順番を待っている。
娘
優紀 高校2年生。
村上 信吾(村上隊長・信ちゃん) 鉄鋼所の社長。51才。ハンディ9。
隊長。この旅行の企画立案から、一切を取り仕切ってくれた功労者。1600qに及ぶ異国の地の車の旅を、レンタカー屋でサービスにもらった一枚の地図でやろうという剛の者。
何にでも自己流の理屈をつける一言居士…。例えば、レンタカーでの旅に「カリフォルニアの道路地図を買ってください」と言うと「アメリカに道路地図なんか売っとるかい。道路地図を本屋で売っとるンは平和ボケの日本だけで、アメリカでは軍事秘密じゃ」といった調子である(ホントは売ってる)。画才も豊かで文化関係に結構な蘊蓄を宣う文化人でもあり、同時に芸術家らしい身勝手さと経営者らしい器用な経世術を併せ持つ、鄙にはまれな存在である。
奥さんの
政江さん(50才)は市民運動のリーダー。原発建設をブッ潰した実力の持ち主
橋詰 正也(橋っさん) 建設会社常務。47才。ハンディ12
同族会社の専務だから、比較的自由が利きそうなものであるが、本人は至ってもの堅く、ゴルフのプレー代も一切経費で落とそうとはしない。それで、兄貴の社長も専務も困っている。飲み屋の領収書を回そうものなら、必ず見つけ出して、「誰がこんなモン使こたんや、自分で払え!」と差し戻す。
自宅の庭の距離に来ると無類の正確さを発揮するが、最近、広大な庭の家を新築して、アプローチが甘くなったと言っている。美人の奥さん聡美さん(46才)にぞっこんであることは自他ともに認めるところだけれども、浮いた噂もないのが、慎重な本人の性格とあいまって、どうも気がかりである。
竹島 登(登くん) 銀行支店長。46才。ハンディ4
第1回の旅行の会計担当。総額216万円ほどの会計報告を、わずか14円の誤差で締めくくった名会計。車の運転も名人で、元大学の自動車部で何かの選手権に優勝している。30年間事故なしとか、世の中にはそんな男もいるんだ。
メカにもめっぽう強くて、自動車をチューンするぐらいはお手のものだし、ゴルフクラブもシャフトの入れ替えやライ角調整など、自分でやってしまう。調子が悪くなるとクラブのせいにして調整しまくるので、かえって深みにはまるところがある。
去年、奥さんの明子さん(明っちゃん、44才)にゴルフを教えたら、これが良く飛ぶ。オーバードライブされそうになっていて、今、ダンベルで筋力トレーニングに励んでいる
今里 優二(優ちゃん) 銀行支店長。48才。ハンディ7
もと東都六大学野球部の4番を打ったスラッガー。銀行家としては肝っ玉が太く、パワフルなゴルフと同じ豪快な仕事振り貸しっ振りは顧客の人気も抜群で、声がかかればゴルフのコンペから夜の付き合いまでほとんど断ったことがない。平日のゴルフラウンド数は、勤務する銀行の全本支店の職員の中で第一位に輝いていると本人は自慢(?)していて、本店上層部ではこれを表彰するか、譴責するかの検討を始めたという。
自宅で、毎日100本の素振りを欠かさないというのだから、それなりに真面目な努力もしているのだ。
渡辺 徹(辺さん) 銀行支店長。46才。ハンディ13
アメリカでもギャルを見ると、フィーフィーと口笛を吹く。日本にいるときは、全然おもしろくもなんともない駄洒落を言いまくり、部下の女子行員を困らせるセクハラ支店長。
アメリカで土産に買ってきた「風見鶏」を家の屋根に取り付けたところ、その夜の風で飛んで行ってしまい、翌朝見上げたら棒だけだったというエピソードの主。風見鶏を買ってくるぐらいだから、珍しいものや見たものは、何でも買う。カーメルでは大きな絵を買っていた。サンフランシスコで買ったネックレスは、家への土産とは別のカバンへ入れていたな。
奥山 幸助(幸助さん) 鉄鋼組合の専務理事。61才。ハンディ5
沈着冷静、温厚篤実、いつももの静かで暖かい人柄。最年長参加者につき強行日程をこなせるかと心配したが、8ラウンドをこなしてまだまだ余裕。ゴルフに対する姿勢はあくまで真摯である。いつも午後8時には練習場に姿がある。この志があってこそ、61才にしてハンデイ5を維持できるのであろう。現役のインター選手である。
謹厳実直を絵に描いたような聖人であるが、カリフォルニアのメキシコ料理店でスープを運んできたブロンド娘を見たとき、「おッ、女は足首ですよ!」と漏らしたのを、翔くんは聞き逃さなかった。久米の仙人も、かくあったか。
荒井 清和(荒ちゃん) 空手道場経営。44才。ハンディ7
空手の「師範」の資格を持っていて、黒帯の猛者たちをも相手に技を修練させているが、彼自身も節制を怠らず、毎朝5時に起きて近くの海岸の砂浜を走る。365日、その日課をこなす。体を鍛えまくっているのでボールはよく飛ぶが、どこへ飛ぶかわからない。
酒飲みで、往きの空港で日本酒を5〜6本買い込み、チビリチビリやりながら世界を回る。しかし2・3日でいつもなくなり、あとは「酒はどこのでも美味い」と言いながら、現地のビールやワインを飲む。じゃあなぜ、重いのに日本酒を下げていくのだ?
岸野 広(岸ちゃん) アイスクリーム屋、本屋、ビデオ屋とかいろいろ。
44才。 白山高原CC ハンディ13
親父譲りのマンションを持っている。その周囲にたくさんの駐車場も持っている。遊んでいれば確実に儲かっているのだが、本人は勤勉で、アイスクリーム屋とかビデオレンタル&本屋を開いたりして、儲けをフイにしている。体は大きくて堂々とした体躯なのだが、気持ちは細やか。
最近、近郊に大ビデオレンタルショップを開店した。レンタルビデオならば何でもあるという、近所で最大規模の店をつくると意気込んでいる。そして本人は、今日もアダルトコーナーで、商品研究に余念がない。日本最大のアダルトビデオ・レンタルショップのオーナーを目指していると思われる。
タイランド 2003
天野 賢二 さん
タイ在住5年。日本から来るゴルフや旅行の人々の案内を生業(なりわい)としている。章くんが、インターネットで「タイ・ゴルフ」と検索して巡り合った。
「タイの女性は親孝行で働き者。この国は女性の勤勉さとやさしさでもっている」とタイ女性の素晴らしさを讃える。それに引き換え「タイの男はどうしようもないぐうたらものばかり」と手厳しいのは、天野さんの体験談があるのかどうか。それを聞く機会はなかった。
ちえさん
交通社のバンコク現地案内員。言葉巧みに、ツアーに参加したみんなを、別料金のオプショナルツアーに誘う。
アイちゃん 天野さんの会社に勤める女の子。究極のタイ料理店に案内してもらった。
タイランド2 97 カナディアン・ロッキー 2006
職業、年令、ハンディは、レボート作成の2006年当時のもの。
奈津子(織田奈津子) 美鈴CC ハンディ12
2月に、10年ほどやっていたスナックを閉めて、お母さんといっしょに暮らしながら、長年趣味にしてきた手芸の教室を開いている。
美鈴CCのメンバーやスナック時代のオジ様たちのアイドルで、今も皆さんからゴルフのお誘いが頻繁…。「時間があるのだから、練習しろ」と言うのだが、「練習なんてしたらアカンでしょ。皆さんに勝ってしまうから」などと言って、一向に練習する気配がない。
昭ちゃん(山辺昭一) 菓子卸屋の二代目。 47才。 白山CC ハンディ9
親父の代からの菓子雑貨の卸屋さん。県内の小売店やスーパー、大型店に菓子を卸している。親父が残してくれたアパートや駐車場もあって、本業よりも不動産のほうが安定収入だと思われる。
ゴルフ道具魔…。インターネットを駆使して、中古のゴルフの道具や小物を買いまくる。新品には手を出さないところが、堅実というか、小商人(「こあきんど」と読んでください)の二代目というか、なかなかに安心感がある。
章くんとは、奈津子の店で知り合った。奈津子に気があると思われるのだが、奥方の
由美子ちゃんが恐いので、一歩が踏み出せないという、どこまでも安心感のある男である。
ヨーロッパ・ゴルフ紀行 1996
飯田 章(章くん・あきらくん) 学習塾経営。51才。ハンディ5
どうせ海外へ行くのなら1ヶ月ぐらい行ってこようと主張している極楽トンボ。結婚していた頃はひどい帰宅恐怖症で、酒も飲めないくせに毎夜飲み屋をうろついていたが、近年、めでたく離婚が成立してからは心身ともにすこぶる快調で、夜も一層帰宅が遅くなった。
学習塾はストレス解消にやっていると思われる。「親に養ってもらっているお前らみたいなガキどもに人権があるか」などと言いながら、子どもの頭をポッカーン…。でも子どもたちはなぜか皆よくできる。「先生が頼りないから、子どもたちがしっかりする」と本人は言っているが、指導の厳しさと垣間に見せる明るさが子どもたちには人気があるようで、教室は学問する場としての緊張感の中にも、いつも子どもたちの笑い声が響いているし、定員に溢れた入塾希望者が順番を待っている。
娘
優紀 大学2年生。
村上 信吾(村上隊長・信ちゃん) 鉄鋼所の社長。55才。ハンディ9。
隊長。この旅行の企画立案から、一切を取り仕切ってくれた功労者。異国の地をレンタカーで疾走する旅を、レンタカー屋でサービスにもらった一枚の地図でやろうというスタイルは変えていない剛の者。
何にでも自己流の理屈をつける一言居士…例えば、レンタカーでの旅に「カリフォルニアの道路地図を買ってください」と言うと「アメリカに道路地図なんか売っとるかい。道路地図を本屋で売っとるンは平和ボケの日本だけで、アメリカでは軍事秘密じゃ」といった調子である(ホントは売ってる)。画才も豊かで文化関係に結構な蘊蓄を宣う文化人でもあり、同時に芸術家らしい身勝手さと経営者らしい器用な経世術を併せ持つ、鄙にはまれな存在である。
奥さんの
政江さん(50才)は市民運動のリーダー。原発建設をブッ潰した実力の持ち主
橋詰 正也(橋っさん) 建設会社常務。51才。ハンディ12
同族会社の専務だから、比較的自由が利きそうなものであるが、本人は至ってもの堅く、ゴルフのプレー代も一切経費で落とそうとはしない。それで、兄貴の社長も専務も困っている。飲み屋の領収書を回そうものなら、必ず見つけ出して、「誰がこんなモン使こたんや、自分で払え!」と差し戻す。
自宅の庭の距離に来ると無類の正確さを発揮するが、最近、広大な庭の家を新築して、アプローチが甘くなったと言っている。美人の奥さん聡美さん(46才)にぞっこんであることは自他ともに認めるところだけれども、浮いた噂もないのが、慎重な本人の性格とあいまって、どうも気がかりである。