バンコク・ゴルフ紀行 2009 その1

   


   平成21(2009)年3月13日(金)〜18日(水)   その1    
 

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対岸のレストランから撮った
「ジ・オリエンタル・バンコク」

3月13日(金) ジ・オリエンタル・バンコク

 1867年にチャオプラヤー川のほとりに建てられて以来、世界に冠たる評価を得ている「ジ・オリエンタル・バンコク」…。このホテルに泊まるのが、今回の旅の最大の目的である。
 一昨年秋の母上の入院以来、身動きの取れない章くんだったが、その母上も昨年11月に退院、自宅での介護の体制も整ったので、2年ぶりにバンコク逃避行を決めたのだ。
 久しぶりの海外だから、旅行勘も少々鈍っていることだろうし、ゆっくりした旅にしたいなという思いもあって、今回は「ジ・オリエンタル・バンコク4連泊」という、ちょっと贅沢な旅を企画したのである。
 
 「1人の宿泊客に対して、4人のスタッフがついている」と言われるほどのきめ細やかなタイ風サービスをはじめとして、そのホテルクオリティの高さで常に世界のホテルコンテストの上位に選ばれる「ジ・オリエンタル・バンコク」…。英語もタイ語も話せない章くんのような日本人のために、何人かの日本語を話せるスタッフが常駐している。
 カード大手アメリカン・エクスプレスの旅行雑誌「トラベル+レジャー」誌が実施した読者投票による「2007年ワールド・ベスト賞」のホテル部門では世界第3位。タイのホテルでは他に、ペニンシュラ・バンコク12位、フォーシーズンズ・リゾート・プーケット19位、フォーシーズンズ・バンコク46位、シャングリラ・バンコク89位と5軒がトップ100に入っている。ちなみに、世界第1位はウダイプール(インド)のオペロイ・ウダイヴィラズ。日本からベスト100に入ったホテルはない。

← 全ての部屋はリバービューで、
 チャオプラヤ川に面している


 「オリエンタル・バンコク」は、頼めば専用のホテルカーでバンコク国際(スワンナプーム)空港まで送迎してくれる。飛行機が大幅に遅れて深夜の到着になっても、きちんと出迎えてくれるというから、サービスのきめ細かさと信頼性をうかがい知ることができる。
 でも、章くん、送迎サービスは断った。ひとの話によると、『オリエンタル・バンコクの客は、ほとんどが空港へファーストクラスで到着する』という。格安航空券のエコノミーでタイ入りする章くんだから、リムジンの運転手さんに見つけてもらえないのではないかとビビったのだ。
 空港でお茶を飲み、一息入れてから、章くん、タクシーでホテルへ向かった。空港から市内までは直通の高速道路が完成していて、30分ほどで到着…。従業員の数が圧倒的に多いホテルだから、タクシーで乗りつけると、どこからともなく数人のポーターが現れ、荷物を受け取ってくれる。

        夜のホテルロビー。生演奏のBGMが流れていた →

 フロントで名前を告げると、そのまま部屋へ案内された。チェックインは各階のコンシェルジェ(案内係)がやってきて、優雅に部屋で行う。荷物を運んでくれたポーターくんに、チップを100Bt…。
 オリエンタル・バンコクは、各階フロアーにコンシェルジェがデスクを設けて座っていて、部屋から出かけるときも、また帰ってきたときも挨拶してくれる。彼らは、客の顔をみんな覚えているのだ。
 だから、やんごとなきご婦人などを部屋へご招待してはいけない(笑)。「No」とは言われないかも知れないけれど、そこは節度の問題で、コンシェルジェは当然チェックしている。

← ロビーの天井からは、タイらしいデザインの豪華なシャンデリアが
  たくさん吊り下げられている。



 部屋で一息ついて時計を見ると、タイ時間に合わせた時計は午後9時になろうとしている。日本では11時…、ちょっとお腹が空いた。
エビのXO醤炒め
マンゴープリン

 バンコク第1日目の夕食は中華レストラン「チャイナ・ハウス」、午後11時30分まで営業している。
 このレストランはホテルの中にはなく、ホテル入り口横の別棟になっている。ドアを押して中へ入ると、シャンソンの流れる館内は赤と黒で彩られたとてもシックな内装だ。
 小龍包、牛肉団子とちょっと軽めのメニューに、エビのXO醤炒めで栄養補給…。エビの甘さとXO醤のほどよい辛さがからみあう。デザートにマンゴープリンを頼み、甘党の章くん、やっと落ち着いた。


 部屋に戻り、明日からのゴルフに備えて荷物を解いた。近頃はゴルフの練習もしなくなって、クラブはもう何ヶ月も手にしていない。「まぁ、90ぐらいでは回れるだろう」と章くん、相変わらず強気のコメントを口にしているが、ホントのところはいくつ叩くかわからない。
 と…、ゴルフシューズを忘れてきた。今までの旅行でゴルフのグッズを忘れたなんてことはなかったけれど、この辺にもゴルフに気持ちが行っていないことが現れている
のだろうか。明日、ゴルフ場へ行って買うことにしよう。 

 
 明日からのゴルフに付き合ってくれるのは、バンコク在住の奥ちゃん(奥村一郎さん)。ゴルフの腕前はハンディ10。去年、会社をリタイァしたのを機に、年間の半分を バンコクを拠点に東南アジアで過ごしている。
 章くんとは、2年ほど前に松阪のスナックで知り合い、「冬場のタイはいい」という話で意気投合し、今回のゴルフを一緒することになったのだ。
 明日は、パタヤのサイアムCC、11時のスタートをとってくれている。タクシーで片道1時間30分ほど、奥ちゃんが8時30分に迎えに来てくれる。章くん、近頃は練習もしていないから、ちょっと早くに行って練習したい…と頼み込んだのだ。


 時計を見ると、午前0時になろうかという時刻だ。明日は7時に起きて朝食を済ませ、奥ちゃんのお迎えを待たねばならない。


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