第4日 15日(水) パンヤパークGC


 今朝も6時起床。朝は45分もあれば、十分に出発までの準備ができることがわかった章くんは、6時の目覚ましの音をベッドで聞き、さらに6時5分にもう一度鳴るようにセットしておいたコールを聞いてから起き出した。
 シャワー、朝食、歯磨きを済ませて、7時前にフロントへ降りる。タクシーを呼んでもらって出発。今日のパンヤパークGCは、前回のタイ訪問のときにもプレーしたコースである。

パンヤパークのクラブハウス← クラブハウス
   屋内に水が流れる、豪華なつくりだ。




   玄関前にはキャディさんが控えていて、
   到着するとバッグを預かパンヤパークのキャディさんたちってくれる ↓










2月末のこの頃も、
 コースにはいろいろな花が
 あふれている。    ↓
パンヤパーク バンやパークのキャディさん











 ← 明るく よく喋る
     キャディさんたち

              



 「…サ〜イ」「…タ〜イ」と語尾の上がるタイ語は、聞くものの耳にとてもやさしく響く。そのタイ語を駆使して、彼女たちは実によく喋りよく笑う。
 今日、章くんとラウンドするパートナーは、やはり中国人の周さんと魯さんのお二人。台湾出身の方で、カタコトの日本語を話される。タイと台湾を行き来しながら、タイでも金加工関係の会社を経営されているお仲間だとか。70歳前後だろうか。
 「日本の方ですか。日本は政治も安定、経済も進んでいて、とてもよい国ですね。私は大好きです」と、社交辞令も入っていたのだパンヤパークろうけれど、カタコト日本語&英語でとてもにこやかにお話いただき、フレンドリーなラウンドであった。
 コースは知っていたはずなのに、章くんのスコアは44・43の87。キャディさんにタイ語を習いながら、3パット7ホールの楽しいゴルフだから、これぐらいのスコアでまずまずといったところか。        【拡大】


 ホールアウトしたのが午後1時前。シャワーへ入って着替え、軽く食事を取ろうとレストランへ上がっていくと、周さんと魯さんのお二人がみえて、手招きしていただいた。
 お二人はタイへ来られてから30年…、息子さんたちは台湾にいるけれど、自分たち夫婦はタイに住んでいる、タイは外国人には住みやすいところだと話してみえた。
 現在のタイの経済は、7割を華僑(中国人)が、2割をインド人が、そして残りの1割をタイの実業家が担っているのだとか。30年、40年前に故郷を出て異国へ来た、周さんや魯さんたちのような人たちが、小さな仕事を立ち上げ、今日を築いてこられたのだろう。その間のご苦労はたいへんなものだったろうと思うけれど、今、このタイで富を築いている多くの人が外国人であるという現実は、タイの人々に重い影を投げかけているのではないだろうか。
 「タイの人たちが自立する条件は何ですか」。そう聞いた章くんの問いに、周さんは「教育でしょう」と答えた。教育制度が整っていないから、若者に向上心がなく、また、その力も蓄えられない…と話された。この人たちは、タイの将来についても、心を砕いておられるのだ。
 次々と出される料理も美味しく、お二人の話もバンヤパーク面白かった。お迎えが来たお二人が席を立たれるまで、瞬く間の時間であった。「お勘定を…」と言う章くんに、「いやいや」と手を振っり「またお会いしましょう」と階段を下りていかれた。
 章くん、しばらく、練習グリーンでパットを転がしたりしてから、タクシーを呼んでもらってホテルに戻った。



 午後4時、ホテルへ着くと、今日もベルボーイ君が、キャディバッグを運びに来てくれた。
 休憩して、5時過ぎから、また街を歩きに行く。バンコクの町は、どこにでも屋台店が出ていている。食べ物の店だけでなく、野菜・魚介・乾物・香辛料などの食材から、衣料・装飾品・バッグ・履物や、骨董・金物・陶器・工具・ピストル(オモチャだよ)に至るまで、何でも売っている。


          豪華なホテルの前の歩道は、屋台村だ →


 マッサージで2時間、しっかりと揉み解してもらった章くん、ショッピングセンターに寄って、明朝のパン・ヨーグルト・ミネラルウオーターを買うとともに、今夜の夕食はホテルの部屋で食べようと、食べ物を探して食品売り場を歩いてみた。
 ローストビーフ、ソーセージ、チーズ、バター…を買い込む。部屋には大きな冷蔵庫はあるが、調理設備や用具はない。だから、加熱や調理はできない。そうそう、スプーン・フォークや皿なども買っていかなくては…。
 章くん、サラダバーを見つけた。リンゴ・トマト・キウイ・イチゴなどのスライスや、キャベツの千切り、ゼリーなどが並んでいる。それらをビニル袋に入れて、係りの兄ちゃんに目方を量ってもらい、「○○Bt」とシールを貼ってもらって、レジで清算するのだ。例によって、章くん、客の様子をじーっと観察して、その買い方を会得したのだ。途中、青木さやかに似たおばさんに、「何、見てんのよ」といった目でにらまれたりしながら…。
 こうして買った、果物と野菜とゼリー58Bt分は、とてもその夜のうちに食べきれる量ではなくて、翌日と翌々日まで、章くんの朝食をにぎわしたのであった。
 帰りがけ、昨夜クレープ巻きを買った街角で、あのおねえさんを探したのだが、今夜は店を出していないみたいで、他の食べ物を売るおばちゃんの店が出ていた。後日に聞いた話では、それぞれの店はそれぞれの場所を仕切るタイのやくざに、その日のショバ代を支払って出店するのだという。ショバ代を取るのは、やくざであったり、警察であったり…とか。
NHK海外向け放送

 ホテルへ戻って、簡単に食事。ホテルのテレビは、10数局のチャンネルを受信している。そのうちの18チャンネルに、日本のNHKの海外向け放送が映っていた。



← これは後日のお昼に見た放送だが、「おはよう日本〜
 ニュース10」など、いつもNHKの放送が流れている。

 


 その夜から、ホテルにいるときは、いつもNHKを見ていた。だから章くん、トリノで日本勢は全然メダルが取れないことや、民主党の永田議員のメール事件などはみんな知っている。おかげで、ホテルでの時間も無聊をかこつことがなかった。海外で居住する人たちにとって、いつも日本の放送が見られることは、どれほど心強いことだろうか。えらいぞ、NHK… みんな、受信料を払おう!



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