3月26日(土) 右翼とか左翼とかいうレッテル
林健太郎(数学者、東大総長も務めたと思う。受験期には、林先生著による数学の参考書にはたいへんお世話になった)の著書を開いていたら、こんな言葉があった。
『人間には、人間として絶対に守らなくてはならないもの、自由…人格…道義…とか何といってもよいが、そういうものが必ずあるはずである。それを侵害するものに対しては、無条件に反発するものが、本当の人間というものだ。
ことが政治にかかわると、保守的だとか革新的だとか、右翼だとか左翼だとかというレッテルを貼りたがる人も多い。ファシズムを批判するのは前向き(革新)で、共産主魚批判するのは後ろ向き(保守)だということらしい。
もちろん人間はいつも何かに向いているが、向いているのは常にこの「人間として一番大事なもの」に対してであって、政治上の右とか左とかは便宜的なものに過ぎない。論より証拠、かつてはファッショが革新的と称していたし、共産党内部でも昨日の指導者が今日は裏切り者になる。
人の生命を奪い、人の魂を損ねるものは、絶対に悪だという簡単な事実こそ、間違いのない真理である。』
『人の生命を奪い人の魂を損ねるもの』とは、『日本の国家としての尊厳を辱め、日本人の誇りを貶めるもの』と同義であろう。左傾化した戦後社会の延長である現在に対してメッセージを発するものは、畢竟、右翼ということか(苦笑)。これでも、学生時代にはゲバ棒を振り回すバリバリの学生運動家だったのだが、イデオロギー的に転向したという自覚もないから、権力に対して生理的に嫌悪感を覚える、所詮は反体制的野良猫なのだ(笑)!
河合栄次郎『学生に与う』、亀井勝一郎『愛の無常について』…、あのころは、人生に目を開かされた本があったなぁ。
3月24日(木) 統一地方選は全国一律に延期するのが当然
今日、三重県知事選が告示され、選挙戦がスタートする。4月1日には県議選が始まり、10日の投票日まで、あわただしい日々を過ごす。しかし、今、日本は東北関東を未曾有の大災害が襲ったことに加えて、東電福島原発が放射能漏れの事故を起こしている。ひとつ対応を誤れば、日本の東半分に人が住めなくなるような事態である。
総務省は23日、特例法に基づき、岩手、宮城、福島県の一部で選挙の延期を認めたが、その他の地方では予定通りの選挙日程を推し進める構えだ。が、今、選挙戦をしているような場合か。岩手、宮城、福島県のみならず、近隣の各県はもちろん、日本中が一丸となって支援体制を組み、復旧に取り組まなくてはならないときである。それが、多くの自治体で首長や議員選挙が行われていては、支援復旧の体制を組むどころの話でなくなる。
片山自治相ともあろう人が、どういう判断をしているのか。大東亜戦争の敗戦以来の国難に直面しているのだから、まずはこの事態を克服するための、考えられるあらゆる手段をとるのが第一だろう。そのために、地方選の期日を何ヶ月か延ばす判断があっても、当然ではないか。中央政府(は、あてにならないが)と日本中の自治体が手を組み合って、日本再生への努力を尽くすことこそ、いま求められている最大の課題だろう。
選挙で、勝った負けたなどとやっている場合ではない! 当選しても、祝杯も挙げられまい。
と、章くんがぶつぶつ言っているのにはちょっと理由があって、今、下馬評で2人ほどの出馬が取りざたされているのだが、これはという候補者がいない。ひとりはとても行政の長など務まる器ではないし、もうひとりはよくは知らないのだが、オタクっぽくてものの見方が狭そう…。
どこかに、県都津市の舵取りを任せることができる人はいないのか。2人ほど、これはという人物がいて、しっかりと口説いたのだが、それぞれに理由があって、出馬に踏み切れなかった。もう少し、時間がほしいというのが現状なのである。
3月21日(月) 議員と名のつくものはみんな、震災の支援に走れ…って!
現場では、自衛隊員、警察官、消防士、そして東電社員たちの懸命の消火作業が続いている。福岡原発が爆発すれば、東日本が吹っ飛ぶ!
そこで、
今夜のスナックでの話。 … この大震災に、国会議員の仕事をしている姿が見えない。テレビに出てくるのは首相と官房長官ぐらい…。だから、各大臣+30人ぐらいがいれば、国政なんて回っていくということだね。ましてや、県会や市町村会議員なんて数人でいい。
ホント、議員の数なんて、半分で上等…、数が多ければ仕事をしないのが出てくるというよりも、小人閑居してナントカと言うように悪いことばかりする。
何で、国会議員が現地へ入って、原発へ水掛けに行ったり、被災者の世話をしたりしていないんだ。国会議員だけでなく、全国の県会・市町村議会の議員は、○○県議員団奉仕隊という幟(のぼり)を立てて、被災地に馳せ参じろ。
小沢一郎なんて地元だろう。鳩山兄弟のバケツリレーもいい。小池百合子と蓮舫のどちらのおにぎりが美味いか。「1番じゃなくてもいいもン」って言われるかな(苦笑)?
3月18日(金) 重大な東京電力の責任
東北関東大震災で、福島第一原子力発電所の1〜4号炉に深刻な故障が生じている。原子炉を冷却する水を供給することができず、水素爆発を起こしたり、水位の低下で加熱状態に陥ったり、一部では炉内の水分がなくなって燃料棒が溶け出しているとの指摘もある。
現状についての説明が不十分で実態がよく解らないと、米国やフランスなどは自国民を原発から80Km以上の圏外へ非難させたり、国外退去を促したりしている。中国では、全日空機の積荷が放射能測定量が多いとの理由で、降ろす許可が降りないとの事態も起こっている。
日本の原発事業への信頼を、根底から揺るがしたこの事故の影響は深刻である。福島原発を管理する東電の責任は重大だ。1世紀に5度ほどしか起こらない大地震によってもたらされた事故だが、しかし、明治23年には38.5mという高さの津波を経験している東北の太平洋岸に建設する原発なのだから、想定外だったという言い訳は通用しない。
原材料が安価に安定して入手でき、(事故があると放射能汚染を起こしてしまうが)CO2も出さないクリーンなエネルギーとして、近年、原発は認識されつつあった。長年にわたって積み重ねてきた原発に対する信頼を、この事故は木っ端微塵に砕いてしまったのである。
電力の供給不足を起こして、関東一円に「計画停電」を余儀なくしてしまったことも大きな罪状である。首都機能はある部分麻痺せざるを得ないし、これによる経済的損は計り知れない。人々の不自由さも、想像を絶する規模である。
十分な防潮堤を設置していなかったり、予備電源を津波の届かないところに設置していないなど、危機管理能力が低すぎるのではないか。組織は古くなると形骸化する。世界最大の電力会社も、巨大であるからこその風通しの悪さ、動きの鈍さ、驕りがあった。事故から1週間、いまだ責任を取らねばならない東電の首脳陣の顔が見えてこない。
現場では、社員、自衛隊員、警察官、消防士たちの懸命の消火作業が続いている。福岡原発が爆発すれば、東日本が吹っ飛ぶ!
3月12日(土) 東北東岸大地震
11日午後2時46分、三陸沖を震源とする巨大地震があった。震度は、国内観測史上最大のM8.8とされ、東北地方の太平洋沿岸を巨大な津波が襲った。陸前高田市や大船渡市、新湊市などでは、町が消え去るほどの壊滅的な打撃を受けている。
(13日に、震度はマグニチュード9.0に訂正された。この震度は、M9.5
チリ大地震(1980.05.22)、M9.3
スマトラ・アンダマン地震(2004.12.26)、M9.2
アラスカ地震(聖金曜日地震、1964.03.28)、M9.1
アリューシャン地震(1957.03.09)、M9.0
カムチャツカ地震(1952.11.04)と続く大地震ランキングで、20世紀以降の歴代5位に並ぶすざまじさである。)
想定範囲内の堤防では、100年に一度の災害は防げないということか。自然の猛威の前には、人間の力はあまりに小さい…と言ってしまえばそれまでであって、それをも含めて最小限の被害に食い止めるのが、想定の範囲というのではないのか。
震度7という激震を受けて「福島第一原子力発電所」が爆発した。今のところ、何による爆発なのか判明していないが、この事故をみても、日本の国力・民力が低下していることを実感させられている。(13日、水素爆発と発表された。)
日本は事故があっても、放射能漏れを起こすような事態は絶対に招かないという信頼があったのではなかったか。原発を管理しているものは、「大地震だ。原発を守れ。」と、必要不可欠な措置を遺漏なく講じ、原発に対する信頼を根本的に覆す放射能漏れという事態には絶対に至らせないという、関係者の意識と尽力があった。
現今、その事態は食い止めねばならないという意思も、食い止めるためには何をしなければならないかという技術力も、大きく低下しているといわねばならないのではないか。
戦後教育を受けてきたものたちの哀れさが垣間見られる。意思も、判断力も、実行力も低下した日本がここにある。国力も民力も退化した日本を、ここに見た。
原子力発電所の建設を輸出しようという官民一体の取り組みがなされているが、この現状を見ては、世界の国々も信頼を寄せることはできまい。
総額10兆円を超えるほどの大被害であろう。被災された人々の今後に対しても再生への配慮が必要だろうし、生産力・製造力は低下し、株価の低迷など、日本の今後に与える影響は大きい。
これを、新しい国づくりへの礎と位置づけて、日本の構造や教育の仕組みを変えていくスタートにしていかねばならないのだろうが、民主党政権・菅内閣では望むべくもないか。
3月6日(日) 前原外相 辞任!
前原外相が、政治資金規正法で禁じられている外国人からの政治献金を受け取っていた問題の責任を取って辞任した。菅内閣で、名前を言ってすぐに顔が浮かぶ大臣は少ないが、その一番手とも言うべき重要閣僚を失うことは、内閣にとっても大きな痛手である。
鳩山前首相のお粗末さから、迷走する外交が問題視される民主党にあって、米国からの信頼も厚い前原外相だっただけに、要石が取れたような感もある。「沈みゆく船からはネズミも逃げ出す」と言うから、前原外相はそのネズミたらんと思ったのかと勘繰ったが、献金者が外国人であることを認識していたことを自ら認め、外交の責任者として政治的な責任は免れないと判断したとみられる。また、国会運営に与える影響に加えて、小沢一郎元代表の「政治とカネ」の問題を批判してきたこととの整合性を問われ、野党の追及が強まる中で、外相としての職務を遂行できないことなども考慮した末での判断なのだろう。
それにしても、在日韓国人の焼肉屋のおばちゃんから、年に5万円ずつ、4年間で20万円を受け取っていたことが、外務大臣を辞任しなければならない事由だなんて、
今の日本はヒステリックに過ぎるのではないか。彼の活躍を祈って、近所の在日のおばちゃんが、毎年5万円をカンパしてくれたことを、法律違反だと目くじらを立てなければならないのだろうか。
大臣の首を取る…、政権を倒す…、それがためにおばちゃんのカンパにまで飛びついている野党のやり方もいかがなものか。主要8か国(G8)外相会議や日中韓外相会談など当面の外交日程も迫っているし、5月には、前原・クリントンの間で、新しい日米共通戦略目標の策定と外務・防衛担当閣僚による日米安保協議委員会(2プラス2)開催を目指していたところでの辞任である。何が何でも政局にするのだというばかりでは、日本の2大政党による建設的な政治など、夢のまた夢ではないか。
3月5日(土) 一輪ずつのあたたかさ
今日の気温は15℃とか。陽気に誘われて、昨秋11月からの肘痛で中断していたゴルフの練習に出かけた。
ゴルフで痛めた(と思う)肘だから、ゴルフをしなければ治るだろうと、4ヶ月間クラブを持たなかったのだけれど、痛みは残っている。ならば、この痛みと付き合い

ながらいくしかないかと、今日、練習に出かけた次第だ。
伊勢温泉ゴルフクラブは、20打席ほどの打ち放し練習場と9ホールのショートコースに、2〜3年ほど前から梅の木を植えている梅園があって、6〜7分咲きといったところであった。
その梅園、今年から入園料300円を取るようになった。いやいや…、木々はまだ若く、本数もちょっと歩いたら「ハイお終い」で、とてもお金を取れるような梅園ではない。それでも今日は40〜50人ほどの来園者がいたけれど、有料といわれると、この人たちも少なくともこれから10年は来ないだろうと思う(笑)。
梅園を10分ほど歩いたあと、50球ほど打ってきた。入念なウォーミングアップをして打ち出したのだが、肘の痛みは相変わらず…。でも、痛みが増すでもない。35級ほどのアプローチと、9番・7番アイアンを打ってきた。まだ、ショートアイアンしか手にしていない。5番・3番アイアンは、いつ振れるのだろう。終わってからもストレッチを行い、肘だけでなく、腰痛などにも備えた。
帰途、白銀センター隣の梅園をのぞいてみた。→
ここも6〜7分の咲き…。それでも、黒く太い幹の古木がどっしりと大地に根を張る様は、見ごたえ十分…。
何よりも、この迫力でタダなのがいい(笑)。
3月3日(木) ひなまつり
津市内のあるスナックへ行ったら、
付き出しにおひなさまが出てきた。→
ポテトサラダの体に生ハムが着せてあって、顔はカブラの青と白だ。もったいなくて食べられずにいたら、「せっかく考えて作ったんだから、食べてってよ」とままにせっつかれた。確かに食べ物は、いただいてこそ供養というものである。
このベージのトップへ 飯田 章のHPへ